
■2008年ハイジアの活動のご案内
Oral physician歯科衛生士部会「ハイジア」
会長 徳本美佐子
皆様新しい年をいかがお迎えでしょうか?
ハイジアは、2006年11月、恵比寿スパシオにおいて、ハイジア設立記念セミナーを開催してから2度目の新年を向かえました。
私たちハイジアの設立メンバーは、昨年のハイジアの活動目標を、歯科衛生士の力量を上げることにおき、歯科衛生士評価基準を作成し、足りないところを学んでいただくために、ハイジア主催のサリバテストセミナー、那須白河合宿セミナー、症例検討会とブラッシュアップセミナー(初期治療、接遇、医院の仕組みづくり、シャープニング、サリバテスト結果説明、口腔内写真)、佐々木妙子先生によるSRPセミナー、などを開催してきました。
しかし、セミナー開催には多くの費用がかかります。
ハイジアの会員が少ない現状では、参加者も少なく、ハイジアでの企画運営は難しいという問題を抱えていました。
昨年度は、熊谷先生はじめ、講師の先生方の「メインテナンスの主役である歯科衛生士を育てるため」という熱い想いで、ボランティア、手弁当でのご協力を頂き運営が成り立っていましたが、このまま、皆様に甘えた運営ではなく、独り立ちできる方法はないものかと、昨年夏頃から、今後のハイジア活動をどのようにしたら良いものか悩んでいました。
また、昨年早々に、設立メンバーの変更もあり、熊谷先生の考えが、直接ハイジアに入ってこない状況になり、ハイジア会長である私徳本と、熊谷先生の考えにずれが出てきたようにも感じていました。
そこで、昨年8月、日吉歯科に伺い、熊谷先生がOral Physician に求めていることは何なのか、また、その中で大きな役割を担う歯科衛生士に求められることが何なのかということを伺いました。
熊谷先生は、Oral Physician診療所にとって、歯科衛生士の力量はあるに越したことはない。
しかし、最も大切なことは、う蝕も歯周病も感染症であることを深く理解し、感染症は外科処置では治せないことを知ることにある。
歯科衛生士は、深いポケットを有した中等度から重度の歯周病患者に目が向きがちだが、深いポケットを浅くし、そこで食い止めることが出来たとしても、それではD.D.S診療医所の歯科衛生士の仕事から脱却できてはいない。
これまでのデータからもそのような患者さんは、ごく一部であることがわかっている。
ハイジアの歯科衛生士には、何故そこまで放置されたのかという問題意識と、その患者さんを教育することで、その周りの健康な人に影響を与え、診療所に足を運ばせ、う蝕と歯周病を発症させないようにすることが求められている。多くの健康な人たちに、いかに医院に足を運んでもらうか、さらに、健康な人に継続してメインテナンスに通ってもらうためにどうすればいいかを考えてもらいたい。
そのためには歯科治療も含めて根本的に大幅に改革しなければならない。
Oral PhysicianとD.D.Sの違いを患者さんに理解してもらうには、医院の雰囲気から変える必要がある。
健康な人にう蝕や歯周病のリスクを知らせるために、サリバテスト、OHIS、口腔内写真、デンタル、データ、知識、技術、人間性など色々なことを駆使して行う患者教育こそ、ハイジアの歯科衛生士として最も大切な仕事であるとのことでした。
6〜7年前、シェリーバーンズ先生のSRPセミナーで、シェリー先生が「歯科衛生士にとって一番大切な仕事は人を動かすことである。
そして質の高いメインテナンスを提供できることである」とおっしゃっていたことを、熊谷先生のお話を伺いながら思い出しました。
昨年のハイジアは、会員の力量を上げることにこだわっていましたが、それは「木を見て森を見ず」ということだったと、考えさせられました。
また、500人の担当患者を持ち、質の高いメインテナンスが出来、そのデータを持っている人を「ハイジアの歯科衛生士」と呼ぼうではないか。
そう考えたとき、会長自身が、会員にそれを見せるべきではないかとのご指摘を受け、状況が許すのであれば、日吉歯科で実践してみてはどうかということになりました。
Oral Physician育成セミナーを受講し、MTMの基本を学んでも、なかなか医院を変えることが難しいと感じていらっしゃる先生方、歯科衛生士の方が多いのが現状だと思います。
そこで、今年度は、技術や知識アップのセミナーは開催せず、お勧めのセミナーをご紹介することとし、それ以外は、既存のセミナーで各自力量を上げていただき、ハイジアの活動は、Oral Physician とハイジアにとって大切なことは何か、また、それを実行するためのシステム構築をどのように行うかなど、他では学べないことを、徳本が日吉歯科で体験しながら、ハイジア会員の皆さんにお知らせすること、ハイジアの目指す歯科衛生士像を明確に会員に伝えること、また、ハイジア会員の目標となる歯科衛生士に私自身が育つことにおくことにしました。
そんなわけで、私は、日吉歯科のスタッフとして3年間働く事になりました。
(熊谷先生から、500人の担当患者を持つまでは帰れないよといわれています・・・)
昨年12月10日から日吉歯科のスタッフとして働き始めたところです。
以前、1ヶ月間、日吉歯科を見学させていただいたこともありましたが、見るとやるとでは大違いで、一日が終わるとくたくたです。
無駄な動きを削り、いかに日吉歯科のスタッフのように、私が今行っている倍ほどの質の高い仕事量をこなせるようになるか、試行錯誤の毎日です。
日々の臨床の中で、熊谷先生から頂く指摘にはっとさせられています。
そんなわけで、今年度のハイジアの活動を以下のように決定いたしましたのでお知らせいたします。
1.インターネットにて「日吉歯科体験記」を配信する
SATのホームページの「ハイジア」に、会員専用のサイトを作り、月に1〜2回UPする予定です。
日吉歯科では、どの程度の力量が求められているのか、また、その力量をどのように獲得すればいいのかという私の今までの体験と、Oral Physician診療所が上手く運営できるために大切なものは何なのか、熊谷先生の視線の先にあるものは何なのかなどを徳本の目を通して皆さんに配信したいと考えています。
熊谷先生の名言集なども企画したいと考えています。(許可がいただければですが)
2.出張SRPセミナーの開催
SRPセミナーを希望する医院に、佐々木妙子先生に直接訪問していただきます。
1医院4〜8名。4日間で50万円+交通費と宿泊費となります。
2日間の講義(「歯周組織」「プロービング」「シャープニング」「歯科衛生士のための
のクリニカルインストルメンテーション)
2日間の実習(6ブロックに分けて、キュレットの選び方、人間工学に基づいたポジショニング、安頭台の位置、スケーラーの動かし方、支点の置き方etc)
オプションとしてTBIの講義も受講可能です。
SAT事務局にお申し込みいただきます。
詳細が決まり次第SATホームページでお知らせいたします。
ハイジアは歯科衛生士が自ら学ぶ会であることをご理解くださり、佐々木先生のセミナーとしては格安な料金でお引き受けくださいました。
そのため受講資格はハイジア会員のみです。
SRPの基礎や人間工学に基づいたポジショニングを、丁寧に教えていただけます。
その他、歯科衛生士としての品格や所作など、多くのことを学ぶことが出来ます。
3.症例検討会を行いたい。
はっきりした企画はまだですが、今年も症例検討会を行いたいと考えています。
プレゼンを作ることは大変勉強になります。
是非、いつでもエントリーできるように、全員1例のプレゼンを準備しておいてください。
最後に、会長という職を命ぜられたとき、何どうしたらいいかというはっきりしたビジョンを持たないままお引き受けしてしまい、暗中模索の状態でしたが、「リーダーとは如何にあるべきか」というお手本を得、また、いつでも熊谷先生に相談できる環境になり、長いトンネルの先にわずかに光が見えてきた想いです。
日吉歯科に勤務して約1ヶ月、毎日、熊谷先生の考えに触れる機会があり、やっと熊谷先生の視線の先にあるものがおぼろげながら見えてきたように思います。
セミナーなどで熊谷先生の考え方は理解しているつもりでしたが、臨床の中で発せられる一言や、なるほどと思う視点の違いなど、学ぶことの多い毎日です。
素晴らしい仕事の環境を頂き、その上、今までは受講料を払って受講していた熊谷先生のセミナー以上の内容を、私が納得し理解するまで、教えていただいています。
その反面、声を立てて笑ってしまう場面も多く、楽しい日々を過ごしています。
3年間という限られた期間の中で、自分の持っている能力を、この環境の中で、どのよう使い、真の患者利益につなげ、日吉歯科へ貢献できるのか、また、日本の歯科界を変えるためにその経験をどう発信していくことが大切かなど、常に問題意識を持って努力していきたいと思っています。
今、歯科界は、倒産など、熊谷先生がいずれやってくるといっていたことが起こり始めています。
ヘルスケア歯科研究会は、このようなことを防ぐため、行政に物を言えるだけのデータを集め、国民に口腔の健康の大切さを発信し、歯科界を活性化するために立ち上げられた会だったと思います。
しかし、多くの会員が、目先のことにとらわれ、そのチャンスを逃してしまったことを残念に思っているのは私だけではないと思います。
歯科界が疲弊してしまったのでは、私たち歯科衛生士の活躍の場も少なくなってしまいます。
患者教育も、データの収集も、私たち歯科衛生士が出来る仕事です。
私たち歯科衛生士も歯科界を変える原動力になれるのではないかと考えています。
誰かにそれを与えてもらうのを待つのではなく、自分達で歯科衛生士という職業をステイタスのある素晴らしいものに育てていきましょう!!
熊谷先生にバックアップしていただける今が、その最後のチャンスのように感じています。
会員の皆さんと一緒に魅力的な会にしていきたいと思っています。
多くの方々のハイジアへの参加をお待ちしております。
皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
■Oral physician歯科衛生士部会発足について
Oral physician歯科衛生士部会「ハイジア」
会長 徳本美佐子
昨年より発足準備を進めていたOral Physician衛生士部会が、2006年7月29日・30日に酒田で行われた第一回チームミーティングより、「ハイジア」として、活動開始する運びとなりましたのでご案内します。
「ハイジア」はOral physician を目指す歯科医師のもと、プロフェッショナルな歯科衛生士としての知識と技術を持ち、質の高いメインテナンスを提供出来る欧米の様な歯科衛生士を目指し、互いに学び合うことを目的にした会です。
衛生士部会を立ち上げるにあたっては、日吉歯科の歯科衛生士見学セミナーを受講した歯科衛生士にアンケートを実施し、アンケート結果より、経験年数の少ない歯科衛生士の割合が多い事、
また、MTMの実施に課題がある事が分かりました。
今後の歯科衛生士部会「ハイジア」の主な活動については、アンケート結果の反映を含め、歯科衛生士の持つべき技術や知識及びその評価基準の提案と、技術と知識向上のための歯科衛生士研修プログラムの実施におき、短期間でOral Physicianを目指す歯科医院で活躍できる歯科衛生士になるために何が必要で、何が足りないかを学んで行くものとします。
是非多くの歯科衛生士及びスタッフの方々に「ハイジア」に入会して頂き、一緒に学んで行きたいと考えております。この度「ハイジア」の入会手続きが整い、入会の申し込みが開始されております。
詳しくは「ハイジア」入会のご案内のページにてご確認のうえ入会手続き頂くようご案内致します。
■歯科衛生士学校に在学中の方の「ハイジア」入会について
歯科衛生士学校から、学生のうちからこのような会の活動に参加させたいとのご要望を頂き、
衛生士学校単位でお申し込み頂けるようにしました。
年会費5万円 入会金1万円となっております。(消費税込み)
お申込みは学校単位で入会していただき、学生証の提示をもって学生会員とさせていただきます。
ご入会に際してはメールにてお申込み下さい。・・・・・・・・・info@sat-iso.net
■「ハイジア」の由来
ハイジアはギリシャの医神アスクレピオスの娘で、アポロンの孫にあたります。
アスクレピオスは治癒神、健康の神であり、ハイジアは父の助手として健康相談にあたり、また聖蛇を飼育する事が役目でした。
ハイジアの名はギリシャ語の健康hygieiaの語源を擬人化したもので、同じ語源から衛生学hygieneの語もできました。現在ハイジアは「健康の女神」として、切手にも描かれています。
Oral Physician衛生士部会の命名を、熊谷先生にお願いした所、「ハイジア」という素晴らしい名前を頂きました。「健康の女神」の名に恥じないようにしたいと思います。
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