SAT 真の患者利益のため予防歯科を中心にした歯科医療へ

セミナー


関西大学総合情報学部 創立25周年シンポジウム
「予防医療における情報の役割を考える」


関西大学総合情報学部の創立25周年を記念したシンポジウムにおいて、熊谷崇が基調講演「人生100年時代における口腔の健康の価値とは? ~KEEP 28~」を行いました。


■セミナーリーフレット序文より

関西大学総合情報学部が25周年を迎えるにあたり、関西大学の建学の精神にもつながる高い理想と社会に貢献する志を持つ熊谷医師による講演とその先駆的活動を支える情報技術に関するパネルディスカッションを開催します。 この機会を通じて、予防歯科医療の大切さと情報システムの重要性を高槻市民や学生に伝えるとともに、今後の医療分野における情報学の貢献について考えていきます。


■セミナーリーフレット(クリックすると拡大します)


■学生レポートに関するコメント

この度は、関西大学総合情報学部の創設25周年シンポジウムを開催するにあたり、熊谷崇先生にご登壇いただきました。シンポジウムの主たる目的は総合情報学部のキャンパスが立地する高槻市の市民に向けて、何かしらの知的貢献ができれば、ということでしたが、学生からの感想レポートからは、熊谷先生の講義が若い人たちに及ぼした影響の大きさを感じました。
 日本の医療制度の中で成長した彼らは、虫歯や歯周病を体質だと捉え、入れ歯やインプラントになることは仕方がないと考えていました。しかし、今回の講義を受けたことで、歯に対する意識の低さは日本特有の社会問題だと気づき、歯を通して全身の健康を保っていくための歯科のあり方や未来の自分に投資するためのメンテナンスといった考え方を学ぶことができました。その上で、自分たちが必要としているのは、虫歯治療に力を入れる歯科医ではなく、虫歯を予防するための教育やコミュニケーションに力を入れる歯科医であることを理解することができました。
今回のシンポジウムを通して、当たり前だと思っていた医療制度を疑う、すなわち、常識を疑うことを学んだことが、学生たちにとって一番の収穫であると思います。彼らは私達よりも長生きする世代であり、未来を築いていく世代です。彼らの中に少しずつでも予防歯科の文化が育っていけば、日本の医療制度に関して少し明るい未来を期待することができるのではないでしょうか。
                                                                                                        関西大学 徳山美津恵


■感想文

感想文