四半期思考から四半世紀思考へ
社会が求める「時間の使い方」を歯科医療者は改めて意識し、自院に来院する人はどのように時間を使い、何歳の時にどうなって、80歳や90歳の時には、この人はどういう生活をしていたいかを思いえがいてみることが大切です。
これからは、医療の進歩や生活意識、食の改善などにより、現在60代前半の人は、50%の確率で90代前半まで生き、健康に過ごせる期間もどんどん長くなるといわれます。いまや人生100年を前提に人生を考える「ライフシフト」はいよいよ現実味を帯びてきています。
こんな時代を指してバイオリニストのスティーヴン・ナハマノヴィッチは、「時間がたっぷりあると思えば、立派な大聖堂を建てられるが、四半期単位でものを考えれば、醜悪なショッピングモールができあがる。・・・・長寿化は、人がショッピングモールではなく、大聖堂を建てることを可能にするのだ」と語っています。(『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』の一文を要約)
とはいえ、歯科医療者にこんな現実を直視できている人はまだ多くありません。これまでは四半期思考で、便利さを優先するショッピングモールのような医療サービスに傾倒しがちでした。しかしこれでは、「生涯健康」という人々のニーズからかけ離れていくばかりで、いつまでたっても大聖堂の建立のような四半世紀単位の予知のもとに歯科医療サービスを提供することはできません。令和がはじまったいま、歯科医療者は時代の変化を真剣に受けとめなければいけません。昭和・平成と続けてきた四半期思考の歯科診療を変革して、新しい診療システムを模索しなければならないでしょう。
その一方で、予知性が高く治療結果に永続性のある歯科医療体系といわれるMTMを基盤にするオーラルフィジシャン医院は、ますます時代と社会の要請にこたえることができる希少な存在になっています。地域社会からはもとより、大手企業の健保組合からもオーラルフィジシャン医院の増加を渇望されることは、その一端といえます。
人々が大聖堂に安らぎと希望を求めてつどうように、現代社会の人々が生涯にわたり健康と美しさを求めてつどうオーラルフィジシャン歯科医院、その価値を提唱する本セミナーにふるってご参加ください。