人生100年時代の歯科医療を築く

セミナーの目的

Oral physician(以下OP)とは、これまでの歯科医師が「壊れた口腔を修理する大工さん」だったのに対し、患者の一生を考えた計画をもとに口腔環境を俯瞰的に診る設計士のような存在です。2004年に熊谷崇によって提唱されました。

歯を失う主な原因であるう蝕と歯周病は予防可能であり、そのためには疾患の発症前にリスクを把握し、ジャストインタイムの介入を提供することが重要です。時代の変化や医療環境の変化に対応するため、歯科医師には新しいスキルと知識が求められています。

本セミナーは、歯科プロフェッショナルの育成を目指し、メディカルトリートメントモデル(MTM)を基にした診療システム来院されるすべての患者さんに提供すべく歯科医療の哲学、理念から学びます。

従来の大型OP歯科医院のステレオタイプから脱却し、中型・小型OP歯科医院や専門医OP歯科医院がそれぞれのコミュニティに最適化したネットワークを構築し、予防型歯科医院を社会に普及させることが求められています。

本セミナーでは歯科医師が全ての診療プロセスを学ぶことを目指しています。これは患者に対する柔軟でプロフェッショナルな対応を意味し、信頼性のある歯科医師を育てることを目的としています。

このような歯科医師の姿勢は歯科衛生士や受付にも伝わり、共に信頼されることが最大の広告となります。診療所の存在理由を明確にし、患者やスタッフに共感される診療所を築くことを最大の目的としています。