2004年に始まったオーラルフィジシャン育成セミナーは、これまでに700医院以上が受講し、全国に広がっています。そして受講生は各々の地域で予防歯科医療の普及に従事・貢献し活躍しています。
この国は少子高齢化、労働人口減少などによる税収の減少と社会保障費の急激な増加により、医療財政はひっ迫し危機的状況です。さらに医療の進歩による人生100年時代の到来が迫り、国民の健康寿命を延伸できるかどうかが国の命運を左右する鍵となっています。
我々オーラルフィジシャンはこれまでも、口腔の健康が全身の健康に寄与するという確信のもと、歯科医療者としての社会的責務を果たすべく、すべての歯を守ること(KEEP28)を目標に掲げ、本当に国民の利益となる歯科医療とは何かを常に考え実践し、成果を上げてまいりました。近年、科学の進歩が口腔と全身との密接な関係を証明し、口腔の健康維持の重要性とそれを担う歯科医療の価値が見直されてまいりました。それにともない我々が取り組んできたメディカルトリートメントモデル(MTM)を基本とした歯科医療は高い評価を得ています。
一方、国も課題を乗り越えるために国民の健康増進に舵を切り、その後押しを受けた多くの企業が社会的責務をはたすべく、社員の健康を守る取り組みを始めています。そこで求められる質の高い医療として、私たちの医療が選ばれ、社員の検診や企業からの費用助成を受けたメインテナンスを請け負っています。この社会的責務で繋がったオーラルフィジシャンクリニックと企業との連携は益々広がりを見せ、オーラルフィジシャンクリニックをより一層全国に増やすことが求められています。
本セミナーでは歯科医療者として、自らの価値観に向き合っていただきます。そして広い視野と高い視座に立ち、口腔の二大疾患であるう蝕と歯周病を科学的にとらえて対処し、口腔の健康さらには全身の健康を守ることで社会の要請に応えることができるクリニックへと養成いたします。