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人生100年時代の歯科医療を築く

熊谷 崇のメッセージ​

歯科診療所の院長はグローバルな視座に立ち、正確な情報と的確な予測にもとづいて、先見性を持ちながら診療室を運営していく必要があります。

日本は世界でも類のない人口減少・少子高齢化という未曾有の危機を迎えています。さらに、年々増加する莫大な医療費の問題は議論されて久しいが、抜本的な対策を講じない限り、国民皆保険制度は破綻するであろうとも危惧されています。医療従事者こそが、このような事態から目を背けることなく、自分事として真剣に取り組む必要があるのではないでしょうか。人生100年時代と言われる昨今、対応の遅れによる悲劇はどれほどになるか予想がつきません。

その一方で、口腔と全身の健康の関連性は次々と明らかになり、口腔の健康の価値がより一層高まってきています。そのため、「8020」で妥協することなく「KEEP 28」を実現するための歯科医療へのシフトが、各方面から求められることになるでしょう。そのような将来を見据えると、口腔の二大疾患であるう蝕と歯周病に対し、適切な診査・診断を行い、診療計画を立て、生涯にわたって疾患の発症と再発を予防する人材(Oral Physician)の育成が急務であり、必要不可欠です。

昨今、企業側も口腔の健康の価値を理解するようになり、「健康経営」のための福利厚生として「社員の歯科メインテナンス費用を補助する取り組み」が広がりを見せており、企業は受け皿となる質の高い歯科医院を全国に求めています。企業との連携が深まってきたことにより、企業側から今まで以上に多くのオーラルフィジシャン診療所を育ててほしいと要求されています。また、企業側は質の高い歯科医療を求めているため、オーラルフィジシャン診療所では、クラウドを介し、口腔内の情報を患者さんに開示しています。

本セミナーではメディカルトリートメントモデル(MTM)を基本とした歯科診療ついてお伝えします。その結果として、口腔の健康を守ることのできる診療室が多く育つような研修会にしたいと考えています。

医療法人社団 日吉歯科診療所
理事長 熊谷 崇

日吉歯科診療所でのセミナー風景