SATの推奨するMTM(メディカルトリートメントモデル)で予防のための重要な役割を担うのが歯科衛生士です。
歯科衛生士とは、歯科衛生士法に基づき免許が与えられている歯科医療職で、う蝕、歯周病を予防するためのプロフェッショナルです。
歯科衛生士の業務としては歯科予防処置、歯科保健指導、歯科診療補助の3つがありますが、歯科医師と連携を取り高度なチーム医療を提供するという面からも欠かせない存在です。
MTMでは患者さんごとに担当の衛生士がつき、予防のための治療としてPMTC(歯のクリーニング)やSRP(歯石除去)などを行いながら、長期的に口腔内の管理とを行います。
また、患者さんとのコミュニケーションを通じて様々な情報をつかみ、歯科医師へフィードバックするなど、適切な治療を提供するためのパートナーとして、歯科衛生士は重要な役割を担っています。
ただ、日本に歯科医院が7万件近くあるのに対して、歯科衛生士は平成18年現在で8万7千人しかおらず、平均すると1医院に1名しか割り当たらない状態で人材が不足していると言えます。
こういった点も予防を主体にした診療を難しくしている一因といえます。
SATでは、歯科衛生士が主体となったMTMを実践できる歯科医院構築をお手伝いすることで、日本の口腔環境を向上させることを目的として活動に取り組んでいます。