Q&A


Q:予防歯科とは何ですか?

A:以前までは歯科医院というと、早期発見、早期治療ということで、“むし歯など早い段階で見つけて治療をする”というイメージが強かったのですが、歯科医療において様々なことがわかってきたことで、“いかに歯を病気にしないか”という予防に観点が移ってきています。
つまり、悪くなってから対応するのではなく、歯を健康な状態で保ち続けるための診療です。


Q:歯科医院にはいついけばいいのですか?

A:日本では歯科医院に行くのは「歯が痛くなったら」「虫歯になったら」といったなんらかの症状が出てからというのがほとんどの方ではないでしょうか。
しかし、予防の観点からすると、今お口の中に問題があれば行くのはもちろん、むし歯や歯周病などの自覚症状がなくても、定期的に通うことが重要です。


Q:歯周病を放置するとどうなりますか?

A:歯周病を放置すると、歯肉が退縮(歯の根元方向に縮むこと)や、歯の根元の歯の吸収(骨がやせてしまうこと)につながり、結果として歯がぐらぐらしたり、最終的には歯が抜けてしまうことにつながります。
また、歯周病の菌は強い毒性を持っており、これが体の中に入ると、心臓病や糖尿病などの全身疾患にも影響を及ぼすことが分かっています。


Q:毎日歯をきちんと磨いてもむし歯や歯周病になりますか?

A:毎日歯を磨いても、バイオフィルム(虫歯や歯周病の菌で作られた膜)を完全に取り除くことはできず、むし歯や歯周病が進んでしまいます。
そのため歯を磨いていただくことは必要なことですが、それ以外に歯科医院で適切な予防治療を受けることが必要です。


Q:治療した歯の詰め物やかぶせものはどのくらい持つのが普通ですか?

A:治療を行った歯が一生持つということはありません。
一般的には、歯の詰め物で5年程度、かぶせもので7年程度が平均使用年数です。
ですから、一度治療した歯は5年から7年で修復しなおさなければならないということが分かっています。

Q:治療した歯がまた虫歯になるのは本当ですか?

A:一度治療して詰め物などをした歯が新たにむし歯になることを2次う蝕(う蝕とはむし歯のこと)といいます。
治療した歯と詰め物の間からむし歯になってしまうケースも少なくありません。
一度治療した歯は戻ることはなく、どんなにいい治療をしたとしても健康な歯にはかないません。
健康な歯を守りましょう。


Q:MTMとは何ですか?

A:メディカルトリートメントモデルの略で、予防歯科としていろいろな治療や理論が分かっています。
それらひとつひとつの知識、技術も重要ですが、それを“どのように組み合わせて最適な治療をしていくか”ということも大変重要です。
予防歯科の診療を体系化したものが


Q:PMTCとはなんですか?

A:PMTCとはプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、歯科医師、歯科衛生士による専用の器具、薬剤を使った歯のクリーニングです。
通常の歯磨きでは落としきれない汚れ、バイオフィルムなどを除去します。
一般的な治療とは違い、歯を削ったりしませんので、痛みもありません。


Q:フッ素にはどのような効果があるのですか?

A:フッ素には、歯の再石灰化を促進させ歯の表面を強くすることで、酸に溶けにくい性質にしたり、プラークが酸を作ることを抑制する効果があります。