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構成はすごく分かりやすいものでした。
・虫歯を作らない歯医者(虫歯になる前に通う歯医者)
治療は繰り返すもので、歯に穴をあけたら失敗であるということから虫歯にならないような予防の手立てが必要である。その一つとしての唾液検査。
菌だけではなく、唾液の質・量の測定が必要であるということが見ながらわかりやすく自然と溶け込むような感じでした。
そして、虫歯だけでなく歯周病も同じ細菌感染であり、同じように予防していかなければいけないということ、さらに、虫歯と歯周病を予防し口腔内の健康を保つことが全身的な健康につながっていくということがしっかり伝わりました。
・予防に対する大きなハードル
熊谷先生が酒田市に来られてから、酒田市民の口腔内に対する意識の低さが大きなハードルになったことは主に2つあり1つは治療を求める患者の反発もう1つは保険治療は疾病に対する制度であり、メインテナンスは保険が利かないというハードル 治療を求める患者に対し、説得するのがどれだけ苦労がいることであったか、保険の枠組みにないメインテナンスを自費として取り入れるのに経営者としてどれ程苦労があったかがわかる内容でした
・社会的な貢献
患者向けのセミナーを含め、小学校の校医も6回され、予防の重要性を地域に発信され続けたことで小学校の授業の一環として酢と卵を使った虫歯の授業として放映されたように、酒田市にその概念が浸透していることが伝わりました。
また、三元豚の平田牧場と提携することで、平田牧場の従業員に対し、メインテナンスが受けられやすい環境を作ることで社会人も口腔内の健康を守れる仕組みを会社が行い、いち歯科医院が社会に対して貢献できるという1つの例を提示できたと思います。
また、予防歯科に取り組む医院は増えながらも、現行の保険制度に対する脱却というものが一番難しいということ。それは医院を経営する歯科医師自身に対するハードルをどう乗り越えるか?まさに自分が苦悩している現在の状況と重なり、共感を覚えました。
予防という言葉が先走っていますが、やはりオーラルフィジシャンとしてどのように患者を診ていくか、そこに尽きると思います。
今回の放映の中で少しホッとしたのは、生涯メインテナンスなしで必要な治療費131万円、メインテナンスをしながら自分の歯でかかる治療費149万円という具体的な数字が出てきて、あまり大差がないということ。
良い予防歯科というものは、自分の歯のデータをきちんと見せてくれる歯医者であるということ。
予防医学というものは自分に対する将来的な投資であり、それが自分自身の健康だけでなく、社会の貢献にもつながるため、もっと社会に浸透されるべきだと強いメッセージが発信されたということでした。
1時間もない番組で本当にエッセンスに富みながらも浸透しやすい内容だったと思います。
自分はまだ色んなことに葛藤中ですが、ブレないようにスタッフと共にOPセミナーで学んだことを行っています。これからも続けれると感じておりますし、それを後押ししてくれるような内容でした。
ありがとうございました。
そして熊谷先生をはじめ、番組に関わったスタッフの皆様お疲れ様でした。
お忙しいとは思いますが、どうぞご自愛くださいませ。