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今や当たり前のように酒田市民の生活に浸透し、成果が目に見えている予防歯科。今回の番組は、ここに至るまでの日吉歯科の取り組み、歴史、どんな困難があろうとも、信念を曲げずに壁を乗り越えてきたからこそある現在がわかる放送になっており、改めて熊谷先生の予防に対する信念の強さ、ぶれない軸を感じたものであった。
また、多くの方に歯の予防がいかに重要か、予防歯科を日常生活の一部として取り入れると将来どのような良いことがあるのかという事を知っていただく良いきっかけになったのではと思う。
特に印象的だったのが、82歳で28本自分の歯が残っている方や家族ぐるみで通院している方の笑顔。延徳歯科医院も5年が経過し、まだ日吉歯科のように8割というところまではいかないが、家族ぐるみで通院している患者さんも増加している。予防というワードが流行してきている現代ということや、地域柄もあるのかもしれないが、そのような方々が増えているという事は、少しでも多くの方が予防の重要性に気付いて下さっているということだと思うので非常に嬉しい。さらに、患者さんの笑顔をみれた時、当たり前のように「予防の大切さ」が会話の中から出てきた時にはとてもやりがいを感じる。
番組の中にあったように、私達歯科関係者が出来る事は、患者さんに自分の口の中の事を知っていただき、守り方を伝えるという教育でしかない。が、その伝え方、正確さにより、受け取られ方は大きく変わってしまうという事を常に頭に置き、責任を持って取り組んでいきたいと思う。そして、今後もさらに多くの方が予防歯科を知って下さる様に出来る事を行い続けたい。
ただ、そこで問題となるのが受け皿。予防をおこなえる歯科医院がまだまだ少ないということと、社会的な制度の問題である。今回番組を観た患者さんが予防に取り組みたいと思っても通院できないということが出てきてしまうということが一番残念な事だと思う。今回を機に、歯科医療従事者も刺激を受け、考え方に変化が起き、本当の意味での予防型の歯科医院が増えることを願いた