宮崎真至先生「コンポジットレジン充填実践セミナー」活動報告
宮崎真至先生 セミナーを受講された各診療所からいただいた感想です
宮崎 真至先生訪問セミナー 感想 (2009、5、14)
今回の訪問セミナーは歯科医師2名と歯科衛生士1名で受講しました。
最初は緊張しましたが、だんだん宮崎先生のお人柄のおかげでなじんできて後半は楽しく受講することができました。
何が良かったかというと、何といっても実際の患者さん4名をお呼びして実際に診療してもらえたことだろうと思います。いわゆる一般的な研修会ではきれいな症例が出てきて、それがどのような経過をたどったのか。写真ではきれいだが実際はどうなのか?という可能性があると思われますが、今回のように医院に来てもらい実際に自分が困っていたり上手くいかなかったケースなどを実際にライブの状態で客観的に見てもらうことは自分の臨床能力アップにつながると思います。
またその道の第一人者である先生ですからエビデンスに基づく説明もして頂け、優先順位や重要度が明確になり、シンプルな考え方ができるようになったと思います。自分の中で何が足りないのか、どうしたらもっと診療の質を上げることができるのかというテーマがかなりの確率で解決すると思います。
今回も審美修復のコンセプトがはっきりしており、テクニック的なこと、材料・器具のこと、アシスタントワークのことなど、思う存分質問させていただき非常に有意義な一日でした。また模型実習ができるのも大きなメリットだったと思います。
今まで眠っていたマテリアルが目を覚まして使うようになりました。
私は歯科医師となって臨床経験が10年を超えましたが、まだまだのレベルなのを現在痛感しています。自分ではそれなりにできているようなことでもあいまいにやっていたり、無理・無駄が多いと思い最近基本を見直し中です。そのような意味でも今回のセミナーは本当に意味があると思います。日々当たり前に使用しているコンポジットレジンだからこそ確実に標準化し効率的にできればと思いました。
何といっても予防が第一で、できることならレジン充填すらやらないで済むようにしたいのですが、やむを得ず修復しなければならない患者さんに対して最大限の良い診療を提供し、地域に根付いた本当に理想的な歯科医院となるようにつながっていけばよいと思い今後も研讃していきたいと思います。
最後に、このような機会を提供していただいた熊谷先生、宮崎先生、SAT関係者の方々などに改めてお礼申し上げます。今後も宜しくお願い申し上げます
ゆきお歯科医院 渡邉 征男
今回、宮崎先生のCRセミナーを受講させていただき、様々なことを学ばせていただきました。まず、様々な、材料やインスツルメントを教えていただきました。そして適切な材料を適切に使用する方法、それによりレジン充填の質も上がり、長く患者さんに使用していただけるようになること、充填できる幅も広がることを教えていただきました。また、それぞれの窩洞の充填法のポイントを教えていただきました。
次に、実際に患者さんに対しての治療を見学させていただきました。拡大鏡を使用し、ワンステップごとに確実に充填し、丁寧に研磨し、無駄のない診療が印象的でした。
今回のセミナーでCR充填の様々なお話を聞くことで、充填に関する新たな考え方ができました。また先生のいかに診療を単純化できるかという考え方は、充填以外の治療にも同じように考えることが大切であると感じました。先生に教えていただいたことをもとに、充填のレベルアップができるよう努めたいと思います。本当にありがとうございました。
ゆきお歯科医院 早速 邦博
5月14日木曜日、宮崎先生をお招きしてコンポジットレジン修復のセミナーをおこないました。
私はスタッフの立場、および患者さんへの治療に関する説明をする立場として必要な知識を得るために参加しました。
最初は少し緊張した雰囲気でしたが、宮崎先生がユーモアあふれる会話をしてくださり、和やかにセミナーが始まりました。
接着について、いろいろな性質に分類されている特徴や利欠を明快に教えていただきました。医院には何種類ものボンディング剤があり、使い分けする理由についてあいまいだったところがありましたが、理解が進歩しました。
「難しい窩洞も簡単な形にしていき、より単純化する」ということを教えていただきましたが、これは治療のみならず、さまざまな事象すべてについて言えることであると思いとても心に残りました。
アシスタントをするにも、準備する材料、出すタイミング、材料の性質の理解など、必要とされる知識はたくさんあります。今回学んだことは大いに役立てることができます。より分かりやすくスタッフへの報告をします。
宮崎先生のご厚意で、スタッフの私も実習にも参加させていただきました。アシストする側から見ているとドクターがいつもさらっと行っているレジン修復の手技も実はかなり難しく、いかに治療手順にスムーズな流れが必要か、いかに効率よくストレスフリーに診療を進めていくためにはどんな力量が必要で、それを向上していくために何をすればいいのかを、改めて考えさせられました。
患者さんの望むこと、たとえば「前歯を白く、奇麗にしたい。」―その背景には人前で話したり、笑ったりするときに、口をかくすようにしていた、いつも引け目を感じていた、といった苦痛を長い間抱えていた。ということが、ままあります。
患者さんにそんな思いをさせないためには、まず、小さいころからの歯科疾患の予防をすること、また、医院としてはできる限り治療介入にならないための努力をすること、が基本で必要なことです。しかしながら成人においてはすでに治療をされてしまっていることが多いのが現状です。そういったケースではその患者さんの望みに応えられるのはどんな方法があるのかを患者さんに理解してもらうこと、実際に患者さんに提供できることが医院の力量として必要です。提供できる治療もできる限り自分の歯を保てる方法であればそれは患者さんにとってよりメリットの大きなものとなることでしょう。
また、人の欲求のレベルとして、病気を治したい→健康を維持したい→より良い状態にしたい・・・。とすすんでいくと、メンテナンスを通して「より良いもの」についての価値を感じていただくことができており、より高いレベルでの要望をお持ちの方も多くいます。
「むし歯の治療がしてある歯」と「治療してあるが、自分の歯と同じように見えて、治療してあるように見えない」の違いは人によってはとても大きな違いです。
患者さんの望むものを理解すること、望みにあった方法を提案することで、より良い満足を得てもらえるようにしていきたいと考えています。
宮崎先生のセミナーで学んだ修復は、患者さん満足をより高められるものだと感じました。今後も引き続き多くのことを学ばせていただけたらと思います。
最後に、セミナーでいろいろなノウハウを惜しげなく教えてくださる宮崎先生、システマチックにいろいろなセミナーを計画実施してくださる熊谷先生、SAT事務局のみなさんへ感謝するとともに、今後も新しいことを学ばせていただけることを期待します。また、スタッフという立場であるにも関わらず、セミナーに参加させてくださった当院の院長にも感謝します。
2009年5月17日
医療法人社団 明征会
ゆきお歯科医院
歯科衛生士
武内淳子
宮崎先生セミナー感想文 緑町斎藤歯科医院
私たちは、オーラルフィジシャンとして患者さんの利益を求めた診療室づくりをしています。その上で、基本的な治療を確実に実施していくことの重要性を日々痛感しています。今回のセミナーで、CR充填の基本からその術式を学ぶことができたことは、とても有意義でした。これまでの自分たちの臨床を再確認し、いま、もっとも信頼できる接着材、充填物、充填法、インスツルメントを知ることで、これから、患者利益のために治療の質を上げていく足がかりをえることができました。本当にありがとうございました。それぞれの製品に対するフラットな評価や、CR充填の限界のお話など、物の見方も教えていただけたと思います。
宮崎先生の人柄の素晴らしさで、セミナー全体がとてもアットホームな感じになっていたことも、何でもお聞きできる雰囲気で、多くのことを学べる大きな要素だったと思います。
また、世界を舞台に活躍されている先生の、世界を基準にした歯科医療に対する見方はとても興味深いものがありました。
大学の教授という多忙な立場におられる先生が、地方の診療室へ訪問してセミナーをしていただけるということは、私たちにとってとてもありがたく、大きな意味があると感じました。自分たちの現状を理解していただきながら指導を受けることのできる有利さはとても大きく、とても診療の中に取り入れやすい状況ができると思いました。個人としての一歯科医師への指導とともに診療室単位での指導を受けられたように感じました。日常の臨床の中で毎日行っている私たちにとって基本の治療のCR充填処置の基礎づくりをすることができ、CR充填処置をさらに質の高いものにしていくためのいろいろなヒントをいただいたように感じました。
また、宮崎先生にオーラルフィジシャンとして私たちがこれから行っていきたいことを理解してもらっていることもとても重要で、そのことに賛同していただいていることで、CR充填について教えていただく以上に、いま行っている歯科医療に対する自信や、これからの取り組みのいろんなヒントがもらえたように感じました。
一人の歯科医師が自力で学べることには限界があります。しかし、それぞれの分野のスペシャリストにアドバイス、指導を受けながら、ジェネラルデンティストとして治療の質を上げ続けることが可能になるように思います。
私の役割は、直接的には、診療室の総合力をあげ、地域の市民の方たちの口腔の健康に寄与することでありますが、もうひとつ、オーラルフィジシャンとしてこれから独り立ちする若き歯科医師たちを育てていくことで、日本中に患者利益に貢献できる歯科医師を増やすことがあると考えます。そのためには、私自身も若い歯科医師とともにまだまだ多くのことを学んでいかなければなりませんが、それを実現するためにも、宮崎先生の存在が、とても重要になると考えます。
オーラルフィジシャン 訪問セミナーは、私たちが実現しようとしている歯科医療に対し、賛同してくださった先生による私たちへの大きなサポートであると感じています。大学の教授という要職にありながら、あえて訪問セミナーを受け入れてくださった宮崎先生に対し、心より感謝いたします。そして、これからも私たちにお力添えいただきたいと感じました。ありがとうございました。
緑町斎藤歯科医院 斎藤直之
今回、宮崎先生のCRセミナーを受講させていただきCR充填に関してさまざまなことを勉強させていただきました。セミナーは2日間にわたり、医院スタッフに対する治療の見学(Ⅱ級充填2症例、Ⅰ級充填1症例)、模型実習(歯牙との接着、Ⅰ級充填、Ⅳ級充填、Ⅱ級充填[デモ])、器具・材料を含むCRに関する講義が行われました。宮崎先生のミラーテクニックを駆使した繊細な治療もさることながら、より確実な治療を行うために、より適切な器具、より適切な材料を選択し、治療を行っていることに興味をひかれました。複雑な㈼級窩洞は、確実な接着、形態付与を行うためのセクショナルマトリックスシステムを用いて単純な㈵級窩洞に変えてから充填を行うというように、複雑なものを単純化して治療を進めていくことを強調されていました。確実な接着操作、処置のうえにCRによる審美修復が実現されていることを体感でき、懇親会も含めて非常に有意義な2日間でした。
緑町斎藤歯科医院 歯科医師 塩澤彰久
宮崎先生セミナー感想文
4月18日午後、19日午前の日程で、山形市緑町斎藤歯科医院・斎藤直之先生の診療室にて、宮崎真至教授をお招きしての「コンポジットレジン修復の実践セミナー」を受講しました。主な内容は、講義並びに斎藤歯科医院のスタッフ二名の方に患者さんになっていただき、前歯部3級窩洞、下顎大臼歯2級窩洞、上顎小臼歯一級窩洞の充填の臨床デモ、さらに牛歯への接着度テスト、模型を使っての臼歯部隣接面マトリックス装着、模型上でのデモ・一級、四級窩洞充填実習と盛りだくさんでした。
ウィットに富んだジョークを交えながらの、楽しい二日間をとおして、先生は再三、その基本となるところの、複雑な窩洞を単純化する事の大切さを語られています。出来るだけシンプルな形に変換しながら、攻めていく姿勢は結果的に良い結果を導くということを身をもって感じる事が出来ました。また、毎日の臨床を振り返ると、例えば、前歯の三級・四級窩洞などは、ストリップスに全面的に頼る形で、一気に充填を進めたりして、行っているわけで、舌側をまず作り上げ、M.M Resin Creatorで代表されるような種々のインスツルメントを駆使、そして、筆でもって微妙な歯牙の湾曲を形成していく技術を見せていただくにつけ、大きなヒントをいただきました。臼歯の二級についてもそうです。的確なマトリックスとウェッジを選択し、まずは辺縁隆線を積み上げ、単純化しながらの一つ一つのステップの積み重ねは絶妙です。
また、CRに筆を駆使しての、形態付与、修正、手前みそですが、自分自身格段にCR技術が向上したような気がします。「CRをやるとはまってしまう」とおっしゃっておられましたが、セミナー終えた次の日からまさにはまっています。
私だけの経験かもしれませんが、大学の教授にこのような臨床的なノウハウを学ぶということはなかなか無いのではと思います。材料学的な物性、接着の理論、それらに精通し、それらをバッグラウンドに手技を極めて、私たちの目の前で、実際に示していただきました。良い道具も紹介していただきました。
またひとつ、患者さんに良いプレゼントが出来そうな気がします。
太田歯科医院 太田貴志
『コンポジットレジンが変える審美修復』
―歯質切削からレジン修復のテクニックまで—
4/18、19(土、日)3診療所合同で宮崎先生の審美修復のセミナーを受講しました。
今回のセミナーでは、基礎的事項ならびにその臨床応用について、実習を中心に解説していただきました。
以前受講された日吉歯科の先生方より「とても参考になる素晴らしいセミナー」と推薦されたとおり、実習を中心にとてもわかりやすく、これならすぐ出来るという内容のセミナーでした。
いつも使用している材料とインスツルメント、テクニックを実際に見せて頂けたことで、きれいに充填できる秘密が理解できました。
1.フローレジンを細かい所に少しだけおいてくるテクニック。
2.レジンをどこから充填するとうまく行くのかそのコツ。
3.複雑窩洞を単純窩洞にするテクニック
4.エッチングをエナメル質にだけ塗布できるエッチング剤
5.簡単にできるマトリックスバンドの使用操作
6.形態を付与しながら充填できる器具と筆
7.表面が滑沢に仕上がる研磨法
8.隣接面を仕上げるストリップスの材料とコツ。
などなど。。。
実際に見せて頂いてわかったことがたくさんありました。
今回は、
すぐに
臨床に役立つ情報とテクニックをたくさん教えて頂きました。ありがとうございました。
本当にお勧めできるセミナーです。
みなさんもぜひ受講してみてください。
(医)佐々木歯科医院 佐々木英夫
今回、宮崎先生の研究と経験に基づいた臨床を見せて頂き、大きな感動を得ることができました。
そして、自分の施術を見直す大変良い機会となりました。
形態、審美性を整えて機能させるためには、ただ充填するという事ではなく大学での膨大な研究で示されたデータによる施術法や先生の長年の臨床ノウハウを用いることで根拠に基づいた治療を行うことができ多くの利益を患者さんに与えるものだと感じました。
また、拡大鏡を使用して姿勢を崩さずミラーテクニックを用いながら精度の高い施術法もとても魅力的でした。
先生の独自に開発した充填器や成形用筆を用いて審美性をより高める充填テクニックや手指の感覚を教わりました。この感覚は直接指導して頂いたので的確に感じることができました。この感覚を忘れないためにも日々練習して習得していきたいと思います。
最後に、専門医による最新の知識と技術に触れることができ1つ1つの処置についての理由を明確に教えて頂けたことは自分にとって再認識することができ新たな発見にもなりました。日々の臨床の中で宮崎先生から学んだことを生かしながら、多くの利益を患者さんに与えることができるように精進していきたいと思います。
今回、宮崎先生のセミナーに参加させて頂き、ありがとうございました。
佐々木歯科医院 市野孝昌
宮崎真至教授のコンポジットレジン充填セミナーを受講して
今回、宮崎先生のセミナーを受講して感じたことは、充填のテクニックの素晴らしさに感動したということは言うまでもないことですが、なによりもすべてのことに関して一つ一つがしっかりとEBMに裏打ちされているということでした。ですから、先生のおっしゃることすべてに関して説得力があり、全てにうなずくより他はないという感じでしたし、明日からすぐに実践(手はついて行かないかもしれませんが)したいと思いました。
普段の診療で、今までの私はレジン充填は難しいと感じつつも、何も考えずただバリが出ないように、ということのみに神経を注いでいたように思います。今回のセミナーを受講したことで、これからの充填処置では一段ランクアップさせ、審美的にも患者さんに納得していただける充填にチャレンジをすることが出来るようになったかと思います。
また、一日目の懇親会ではこれからの日本の歯科業界について、世界の歯科の現状についてのたくさんのお話をうかがったりすることができて大変楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいました。井の中の蛙にならずどんどん自分世界を広げるということの重要さを実感いたしました。また、教授らしからぬ(?)歯科以外のお話もとても興味深かったです。「やはり東京の大学は違うな~」と感じました。
私事ですが、今年6月に開業をする予定があるため、現在材料機材の選定まっただ中におります。そういったことからも、今回先生に材料や器具について一つ一つ丁寧に解説頂けたことはたいへん有難く、先生お薦めの材料器具を最初からそろえることができるということ、それだけでも先生のセミナーを受講した価値があったと思います。
一回受講しただけでは先生の講義を消化しきれないかもしれませんので、日々の診療で先生の充填法を踏襲しつつ再度先生の最新の情報や技術をお聞きする機会を楽しみにお待ちしようと思います。今回は本当にありがとうございました。
工藤理子
講習会を受けさせて頂いて
このたび、急遽宮崎先生のお話を聞くことが出来ました。ちょうど昨年保存修復の講義、実習が終わったところでしたので、とても勉強になりました。学校の実習では、決められた行程で、決められたレジンでシステマチックに窩洞を削り、充填をするという作業を繰り返していたので、私が知らないような様々な道具が出てきて、とても刺激的でした。自習では、いかにバリをとって、いかに綺麗に研磨するかということばかりに集中していたように思います。V字リングも、ウェッジも、私が実習で使っていたバイタインリングよりも遥かに使いやすかったです(学校では木製のウェッジを使っていました)。また、筆を使った前歯部の修復も、レジンの盛り方も、驚きでした。この方法であれば、とても綺麗に仕上がる上に、効率的であると思いました。実習では、透明ストリップスと木製ウェッジでいつも上手く仕上がらず、結局ほとんど切削による形態修正で形作ることになり、苦痛に思っていたことを思い出します。
また、レジンや、ボンドなど、様々なものがあること自体は知っていましたが、実習で使っているものが一番いいのだろうと思い、あまり深く考えていませんでした。フロアブルレジンなどは、強度が弱いという話を聞いていたので、レジンペーストと同様の強度がある物もあるとは知りませんでした。歯科助手のアルバイトをしている学生で、そこのドクターがフロアブルレジンしか使っていないと、疑問視している学生の話なども耳にしました。
学生は、とても閉鎖的な空間で学んでいるので、他の学校ではどのようなことが行なわれているのかほとんど知りません。また、学生の実習では本当に基本的なことをやっているのにも関わらず、それが全てであると思ってしまう節があるように感じます。確かに私たちは学生であり、ビギナーであるので、始めからすべてを詰め込まれても、混乱してしまうばかりです。なので、基本的なことを学習するべきであると思います。しかしながら、学生側は、それが全てではなく、基本的な部分であると認識をして、常に広い視野を持っていなければならないのであると感じました。また、そこから得た膨大な情報を、適格に判断する力も、卒後の為に今から養っていかなければならないと思います。
また、今回は、講習の内容のみならず、夕食の場でも宮崎先生のお話を伺うことができとても良かったと思います。今後の歯科の話など、とても興味深く伺わせて頂きました。大学の保存の教授がいらっしゃるということで、身構えていましたが、色々なお話を聞くことができ、私にとって有意義な講習会でした。
齋藤絵里
2009年2月17日
宮崎真至先生「コンポジットレジン充填実践セミナー」を受講して
山形県酒田市 日吉歯科診療所
2008年3月13日、日吉歯科診療所にて、日本大学歯学部宮崎真至教授の「コンポジットレジン充填実践セミナー」を受講しました。
以前、日吉歯科診療所で、コンポジットレジン充填に関する講義と模型実習のセミナーが開催されましたが、今回は実践スタイルでのセミナーとなりました。
セミナーは、事前に了解を得た当院の患者さんとスタッフに、宮崎先生が解説を交えながら施術をするというスタイルで行われ、宮崎先生の「理論と経験に基づいた臨床」を目の当たりにし、非常に多くの収穫がありました。以前から、コンポジットレジンによる直接修復は、テクニックセンシティブな要素が多く、術者の腕が予後や審美性の良し悪しに大きく関わる治療法だと感じていました。
しかし、正確に施術を行えば、窩洞は最小限で済み、治療は即日終了し、審美性も高いという、金属による間接修復にはない大きなメリットがあり、多くの利益を患者さんに与えられる治療法だと思います。
セミナーでは、若年者の臼歯部Ⅱ級修復や前歯部Ⅳ級修復といった、精度と審美性が要求される症例に対して、ラッピングフィルム、成形用の筆、特注のインスツルメントなど、う蝕の大きさや位置に応じた、器具器材、術式を使い分け、明日からの臨床に参考になる点が数多くありました。
今回、オーラルフィジシャン育成セミナー受講医院向けに、プログラムが改訂され、講義、模型実習、見学と、さらに充実したセミナーになると思います。興味のある先生方、ぜひ受講をご検討下さい。
日吉歯科診療所 仲川隆之