『MTM導入・構築セミナー』活動報告
◆山梨県 Mデンタルクリニック松野歯科 感想
この度のセミナーは、上は51歳から下は23歳の総勢11名の歯科衛生士がお世話になりました。当院はH19年の13期OPセミナーを受講し、約3年間、MTMを実践して参りましたが、MTM導入当初より私が問題視しておりましたのは、個人によりMTM実践の温度差が存在することでありました。そしてその温度差がMTM実践の実施率に影を落としておりました。ちなみに当院での歯科衛生士の布陣は、6名がメインテナンス専門のケアーチーム、残り5名が衛生士業務に治療の介助も兼務するキュアーチームとなっております。キュアーチームには主婦の非常勤務形態をとる衛生士もおり、MTM実践へのモチベーションを上げることが出来ずに、ここに至ったスタッフもおりました。
しかしながら、セミナー導入後の個々の感想を聞くと、両チームはかなり近似していることが分かりました。共通する感想は2つでした。歯科衛生士という職業の重要性とやりがい、その業務の奥深さを認識したこと。また家庭と仕事の両立を計る上でのパートナーの理解の大切さとそれに対しての感謝を実感したことです。若い衛生士からは、『徳本さんご自身のこれまでの歩みと現在のご活躍をお聞きし、感動の涙が出た。』との感想もございました。
導入セミナーは終了致しましたが、生活環境の違うスタッフ1人1人が頂戴した教えを基礎に、日々MTMを個々の繋がりとして歯科衛生士の仕事に勤しんでおります。その意味では、当初私がセミナーの目標としておりました、皆のベクトルの向きを揃えることは達成できたと実感しております。今のモチベーションを下げることなく、努力も絶やすことなく、地道に実績を積み上げていくことで、真の患者利益を提供できる医院になることが出来ればと考えております。そしてさらに彼女らの努力を後押しすべく、実践セミナーでもまたお世話になりたいと思います。
この度は、本当に有難うございました。また宜しくお願い致します。
院長 松野 英幸
◆大阪市住吉区 平井歯科医院 感想
オーラルフィジシャン育成セミナーを受講してから3年が過ぎ、当院が行っているMTMはうまく機能しているのだろうか、また、担当する衛生士をはじめスタッフの力量は十分なのか、気になっておりました。改めてMTMを振り返り改善する、また衛生士をはじめ医院のすべての職種で力量を上げていくための教育をどうしたらよいのかと悩んでいた折、徳本さんが各医院に出向いてMTMの構築のためのセミナーを開催していただけることが発表になり、スタッフと協議した結果当院に来ていただくことになりました。
全5回の日程で、導入していないことを除いてすべて受講させていただきました。
最初の講義においては全スタッフで受講した結果、今まで何となくわかっていた受付や助手のスタッフもMTMを理解できるようになり、改善が速く進むようになりました。
後半はSRPの実習を行っていただいたのですがマンツーマンで教えていただき衛生士の力量がおおいに向上しました。
講習の内容も素晴らしかったのですが、徳本さんに直接教わることにより、徳本さんの人間としての魅力を感じることができて、当院の衛生士は将来の大きな目標がはっきりとして大変良かったと感じています。
現在教わって新しく改善したMTMを使用して診療を行っています。患者さんへの伝わり方も良くなったようで、今後の振り返りが楽しみになりました。
遠く大阪までお越しいただき誠にありがとうございました。
また徳本さんを送り出していただいた、熊谷 崇先生、また日吉歯科のスタッフの皆様に感謝いたします。
院長 平井 克明
今回のセミナーでDHとしての考え方、技術、患者説明の仕方、大切さを教わりました。
システム、ハード面は整っていましたが、質の低さ、患者を動かせていないと指摘を受けました。MTMにのっとり診療する事ばかり頭にあり、そこまで考えていなかったので、その指摘はとても考えさせられ、勉強になりました。MTMを見直す良いきっかけになりました。
技術面では、徳本さんの早くて的確なSRPをみて、感動しました。DHとして長く仕事するために基本的なポジショニング、姿勢の大切さの再度指導を受け、振り返る事が出来ました。
徳本さんに直接会って、院内で指導して頂けた事はスタッフ全員のモチベーションも上がり、とても良かったです。色々なお話を聞き、医療人として、DHとしての根本的な在り方を考えさせられました。子育て真最中ですが、忙しさや、自分に負けず今後も頑張っていこうと勇気をもらいました、ありがとうございました。後、チームワークの大切さも教わりました、定期的に目標を確認し振り返りながら、お互い思いやりをもち協力しあいながら、全員で成長していけたらと思います。ありがとうございました。
衛生士 藤谷 歩美
徳本さんから直接教えていただけるという私にとってはとても貴重な5回でした。この5回でたくさんのことを学びました。歯科衛生士の役割、プロとしての責任、患者さんに何ができるのか、説明の仕方、SRP、MTMのこと、他にもたくさんありました。
MTM構築セミナーを受けて大きく自分自身が変わったと思います。
徳本さんとお会いする度に新たな発見があり、歯科衛生士としての本当の使命がわかったように思います。
患者さんの真の利益を改めて教えていただいたように思いました。
MTM通りに進めメンテナンスに来てもらうだけでは患者さんの真の利益にはならないと徳本さんから教えていただきました。
患者さんを動かせてこそ健康を守っていくことができるのだと。
その言葉が本当に衝撃的でした。
それからは患者さんに平井歯科に来たから歯が健康でいられると思ってもらえるように指導しています。
またMTMも見直すことができ院内としての成長にもなったと思います。
MTMを見直すことで、より充実したものにできあがりました。まだ新しいMTMを始めたばかりですが、しっかりと着実に進んでいきたいと思っています。
スタッフの中にはチームミーティングに参加できなかった者や、熊谷先生の話を直接聞いたことがない者もいましたので徳本さんからのお話を聞いて、いい刺激になり団結力ができたのではないかと思います。
まだまだ日吉歯科には程遠いですが少しずつみんなで進んでいきたいと思います。
この先、何か問題が起きたとしても、ぶれない信念を持ちみんなで力を合わせて乗り越えていきたいと思います。
また徳本さんにお会いした時に平井歯科医院に教えに来て良かったと思っていただけるよう毎日の診療に取り組んでいきたいと思います。
徳本さん5回にわたるセミナー本当にありがとうございました。徳本さんから教えていただいた、たくさんのことを無駄にしないように私ができることから患者さんに伝えていきたいと思います。
またお会いできることを楽しみにしています。
衛生士 北野靖子
社会人として、歯科衛生士として、また専任衛生士としての心構えや責任感など色々なお話、技術を学ぶ事ができました。
まだ私は担当患者さんを受け持った事がないため、お話を聞くのに精一杯でしたが患者さんへの説明の仕方やSRP・シャープ二ングなどとてもわかりやすく納得するまで学ぶ事ができ、とても満足しています。
私は今まで患者さんへ予防についてお話をしていたが患者さん自身を動かせていなかった様に思います。徳本さんに教えて頂いたことで、リスクや生活習慣だけでなく、一番効率が良い予防プログラムを患者さんに説明し継続してもらう事が大切だと実感しました。
SRPやシャープ二ングでは、今まで他のセミナーを受講しましたが、納得するまで聞ける環境がなく自分の物にできずに終わってしまう事が多く、今回は自分の癖や部位ごとのポジショニングや手の動きを納得するまで教えて頂きました。
今回MTM構築セミナーを受講する事で新たな発見が多く、アドバイスを受ける事で医院全体がとても成長できた様に思います。
これから知識や経験を持って、患者さんの口腔の健康を一生涯守れる様日々努力し、今回学んだ事を活かしていきたいと思います。
貴重なセミナーありがとうございました。
衛生士 大田 惠
MTM構築セミナーでは本当にお世話になりました。
私はまだチームミーティングに参加した事はありませんが、日吉歯科で実際に働いていらっしゃる徳本さんに来て頂き、直接お話し、教えて頂いたことで、プロとしての意識を高められました。
医院ではそれぞれのスタッフに役割分担があり、全員の考えが一つになる事で、患者さんへも自信を持って知識を提供出来るのだと気付かされました。
私たちの医院はまだまだこれからではありますが、患者さんの健康の為にも、これからもスタッフ全員で学び、常に成長し、新しい情報を提供し、共に信頼し合える関係を築いていける様、努力していきたいと思います。
素晴らしいセミナーを本当にありがとうございました。
受付 大﨑 菜摘
◆静岡県浜松市西区 わくだ歯科 感想
う蝕の病因論、サリバテストの手順、カリオグラムの使い方と予防プログラムの作成についてお話をしていただきました。
サリバテストが結果を伝えるためだけでなく、予防に取り組むためのものにするためには、患者さんが実践でき、継続できる予防プログラムかどうかということが大切だということが分かりました。DMFTが同じような口腔内であっても、う蝕原因菌の数や唾液量、一人ひとりの口腔内の状況や性格、生活習慣などが違う事を認識し、その人に適した予防プログラムが必要です。
人を動かす説明の仕方・・・個人にあった指導が大切!
~症例発表から~
当院ではサリバテストのシステムは出来ているが患者さんに伝えている内容が一般論になっているため、患者さんが動いていないとうアドバイスを頂きました。
これからは、カリオグラムを使って変化を意識してもらい、リスクで一番変えやすい所を改善してもらうように患者さんにお話していきたいと思います。
特にフッ素は一番取り入れやすいので、フッ素の効果や重要性を患者さんに伝えていきたいと思います。
リスクコントロールの具体的な手法として、家庭でのフッ化物の使用方法、口腔衛生指導、食事指導、唾液の改善、細菌数の減少など、患者さんの実行可能な対策を提案し、出来そうな所からはじめてもらえるようにしていきたいと思います。
そして次の来院の際に、予防プログラムが行動につながっているか確認していきたいと思います。
「変化を診断できる目」「患者さんの変化への声かけ」が患者さんとのコミュニケーションで大切なので患者さんの変化に気づき、こちらから積極的に声をかけるようにしていきたいと思います。
プロ意識を持ち、もっと知識をつけ、患者さんに指導した時に患者さんの心を少しでも動かせるような歯科衛生士になりたいと思います。
今回のセミナーで学んだことを日々の診療で取り入れ、患者さんの健康を守るために日々レベルアップしていきたいと思います。
ありがとうございました。
わくだ歯科 歯科衛生士一同