>戻る
NHKは公共放送であるし、当然行政批判になるような報道はできないであろう。メディアの情報は信頼性を欠くことが多い。それは、やはり当局に情報操作や管理されることは避けられないからである。熊谷先生に多くのインタビューが行われたと推察されるが採用されてない部分に我々が表現してほしい部分があったのではないだろうか。
今回は歯科業界に配慮するあまり核心をついておらず、残念であった。
再度、クローズアップ現代や深夜のツイッタ番組でとりあげてもらいたい。
歯科医療制度の問題点やビジョンを欠いた行政政策そして大学教育の視点の
ずれなどこの業界は問題山積である。
メンテナンスが保険でできないこと。歯科医療の本質は予防であり、治療費用を
健康保険から支出することは、雪だるま式に治療費用がかかり、しかも患者利益につながらない。そうしたところを行政官にインタビューするなどの突っ込んだ見解を引き出す場面がほしかった。
とは言え、10万都市の酒田で10%のシェアを取っているという表現は、その医療価値を十分に表現していたと感じられた。
ということは、熊谷クオリティーの歯科医院が酒田であと9件、人口1億2千万に対し1万2000件あれば国民の健康は保たれる訳である。矯正医や外科など、
また国際基準で考えると、エンドやぺリオの専門医も必要であろうが、10万もの
歯科医は全く必要ない。私は、東京の都心で開業しているが、過当競争のあまり過剰な治療をされ、破壊された口腔内を日々、目の当りにしている。
今回の放映でそうした被害者がひとりでもいなくなることを願いたい。