>戻る
4ヶ月にも及ぶNHKの取材を経て45分にフォーカスを絞っての放映、とてもストーリーがわかりやすく良かったと思います。ディレクターさんお見事です。
プレゼンをする際に、いかに絞るかに苦心するのですが改めて焦点をしっかりと外さず、欲張らない事を学びました。
まず、最初に80代の男性がスルメを噛んでいるシーン、そして年配の人が美味しそうに食事をして、家族で大きな口で笑うシーン。
最終的なエンドポイントはそこに有ると思いました。
QOLとは浜松医科大学の永田勝太郎先生によると「快食快眠快便、痛みがないかあっても苦痛にならない程度、生き甲斐を持って充実した生活ができること」と言っているが、われわれの一生歯を守ることはそのQOLに大きく関わっていること、長い人生に寄り添うことで患者さんの甲斐のある人生に関わることができるのです。
命の最期まで健康にいて寝たきりではなく人生を終わるという「ピンピンコロリ」の人生に関われる仕事であるが故に、天職と呼ぶに恥じない仕事をしなければならないと気持ちを新たにしました。
そのエンドポイントを実現するには具体的にはセルフケア(ホームケア)が重要であり、その行動変容をもたらすMTMとメンテナンス、メンテナンスの経過ドキュメンテーションはプロとして重要と再確認しました。
熊谷先生が2例目(たった2例!驚きです)とお話しなさったう蝕の発生のタイミングこそが、患者さんに行動変容の意識を高めるに良いチャンスとなり、同時に振り返り(ドキュメンテーション)により我々の診断の目も高める機会となります。
この放映が日本の歯科医療のイノベーションのきっかけになるとともに、我々もそれを実現継続する「プロフェッショナル」になることをここに宣言します!