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私が1番印象に残っているのは、メンテで長く来院された患者さんに
大きなカリエスができてしまった患者さんがいて、
ショックですと言われた衛生士さんに対しショックなのは患者さんだよ。
と熊谷先生がおっしゃられた所です。
なぜなら私も同じように感じ、もしかしたら同じような
発言をしていたかもと考えるからです。
確かに本当にショックなのは患者さんですよね。
そして本当は起こらない方がいいのですが、
もしカリエスが出来てしまった時にカリエスが出来ることは当たり前ではなく、
ショックを受けるような価値観をもつ患者さんをこれから
増やしていかないといけないと感じました。
1時間の中でMTMの事、今後の歯科において大切なことなどを完璧に伝えるのは難しく、
正直違ったとらえ方をされる患者さんも中にはいらっしゃるのかなと考えていましたが
ご家族で定期来院されている方や、将来的に抜髄歯をインプラントにしたいと
考えてある患者さんの感想は「もっと早くに出会いたいと思っていたけどその気持ちが
さらに強くなった。」といったものや「よく考えたら物事の原因を探るのは当然のことだと
思った」などかなり私達の意図した事が伝わっている様子を受けました。
ただ一方で「やはり大事だとは思うけど、お金と時間がないと中々出来ないと思う」といった意見も聞かれました。
今の日本では後者の方がスタンダードな考え方かもしれません。
ただ私はMTMをスタートする前と今では確実に意識の変わった患者さんがいることを
確認することができました。
人の考え方を変えることは難しいですが、これからは自分のリスクを
患者さん自身が把握し自分の健康は自分で守るということがスタンダードになるように
まず、自分の前の患者さんに接していけたらと思います。