SAT 真の患者利益のため予防歯科を中心にした歯科医療へ

活動報告


Evidence Based Fixed Implant Prosthodontics Course for オーラルフィジシャン 2010

募集要項


■講習風景(写真をクリックすると写真が拡大されます)
講習風景 講習風景
■感想文(歯科医師)(参加者名をクリックすると内容が開きます)

日吉歯科診療所:仲川 隆之

■Evidence Based Fixed Implant Prosthodontics Courseを受講して

日本の歯学部6年間のカリキュラムで、インプラント治療に関する講義や実習はほとんどありません。しかも矯正治療と違い、インプラント治療には専門の大学院もありません。そのため日本でインプラント治療を学ぶには、歯学部卒業後、必要な知識や技術を独学で習得し、自己流で実践せざるを得ません。しかし、審美的、機能的に満足できるインプラント治療には、解剖、歯周病、補綴、口腔外科、審美歯科、歯科材料、歯科技工など様々な分野の知識と技術が求められ、歯科医師、歯科医院の総合力が必要です。どの分野の知識が欠けても審美性、機能性に問題が生じる可能性が高まります。初心者が独学のみで習得できるほどインプラント治療は単純な治療ではありません。

私は以前からインプラント治療を学びたかったのですが、歯科雑誌のケースレポートやインプラントメーカー主催のワンデーセミナーを通して学ぶのではなく、国際的にコンセンサスが得られた治療法を習得したいと思っていました。そのため昨年、米国の歯周病専門医の指導を受けるべくPerio Health Institute Japan Courseに参加しました。このコースは歯周病専門医によるコースで、診査、診断、インプラントプランニング、フィクスチャー埋入までの各ステップを系統立てて学ぶことができました。もちろんインプラント治療は、埋入して終わりではなく、上部構造を装着し、長期的に機能性と審美性が維持できてはじめて成功したと言える訳ですから、埋入以降のステップも早急に学ぶ必要がありました。

今回受講したEvidence Based Fixed Implant Prosthodontics Courseは、米国補綴専門医、歯周専門医によるインプラント補綴コースです。インプラント治療の歴史、インプラントの種類、各インプラントシステムの特徴といった内容から、埋入から補綴までの流れに関して講義と実習がステップバイステップで行われ、その全てにおいて、講師個人の主観や経験論ではなく、科学的根拠に基づき、国際的にコンセンサスが得られた方法を学ぶことができました。歯科医師と歯科技工士がペアで参加し、知識を共有できる点もこのコースの特徴と言えます。また、コースのフォーカスが、一般歯科医師が行うべき少数歯欠損に当てられているため、自分で初めて埋入したインプラントの二次手術を控えている私にとっては格好のコースでした。

私が参加したPHIJ CourseとEBFIP Courseは共に、インプラント治療経験の少ない歯科医師はもちろん、国際基準のインプラント治療を習得したい全ての歯科医師に強くお勧めできるコースです。

今後、日々の臨床の中で、様々な難易度のインプラント症例に遭遇すると予想されます。自分自身が治療すべきケースかどうかの選択の際や、実際に治療をする際に、自己流ではなく、国際基準のインプラント治療を実践できるように、今回学んだことを生かしていきたいと思います。

緑町斎藤歯科医院:斎藤 直之

■Evidence Based Fixed Implant Prosthodontics Course for オーラルフィジシャン 2010を受講して

PHIJコースを修了したオーラルフィジシャン のためのインプラントクラウン•ブリッジ補綴習得コースを受講しました。エビデンスに裏付けられたとても整理されたわかりやすい、納得のいくセミナーでした。

基本的な考え方、具体的な術式を学ぶことができ、一つひとつ着実に処置していくことで、現在可能な最高レベルの部分欠損インプラント固定補綴治療がコース終了後、即実践できるように感じました。少数歯欠損に絞ったセミナーでしたが、多くのエビデンスに裏付けられたお話でした。

最初から現在可能な最高レベルの部分欠損インプラント固定補綴治療が実践できるわけではありませんが、教えていただいたことでそれが可能だということを実感できました。
実践しそのレベルを上げていくために、一つひとつの症例を丹念に教えられた通りに実践する努力をする。記録の残し、その記録を振り返る。できていないこと、改善すべきことが見えて来る。さらに確実に実践するためにエビデンスを確認する。より正確に実践する。新しいエビデンスが得られた時には、さらに、その質をあげるために検討する。機会があれば積極的に、自分たちの実践していることを世界の臨床家とディスカッションできる。そんな流れを感じることができました。

一つひとつを着実に実践することはとても難しいと思いますが、世界の補綴専門医が行っている術式、考え方と同様に施術できる。その実感が得られるセミナーでした。

私たちの使命は、生涯健康に過ごすことができる人を増やすこと、そして、歯科医療、健康な口腔を維持することの価値を上げることです。メディカルトリートメントモデルを着実に実施し、メインテナンスを継続して歯を守る中で、欠損に対する処置の選択肢の一つとして、インプラントが果たすべき役割をしっかり考えることができました。健康な歯が残ることの価値大きくなればなるほど、インプラントを使った治療の価値も上がるように感じました。本当の価値をしっかりしたエビデンスに裏付けられた形で提供していくためのスタートラインに立てたように感じました。

インプラントに限らず、すべての治療において、裏付けとなるエビデンスをもとにプロトコールを構築していきたいと感じました。次の世代のためにも、今私たちが果たすべき役割も考えるきっかけになりそうだと感じました。本当にありがとうございました。

きたしろ歯科診療所:金谷 史夫

■インプラント補綴セミナーに参加して

1/15(土)、1/16(日)、1/22(土)、1/23(日)の2週の4日間にわたり、日吉歯科診療所において、インプラント補綴セミナーが開催されました。コースを受けての率直な感想は、本当に受けて良かったと思いました。昨年、東京とアメリカでPHIJという歯周病のコースを受けました。それにより歯周病の治療からインプラント埋入までのエビデンスに基づいた知識と技術を学ぶことができたのですが、欠損部に対して、どのように治療計画を立てて、どのような補綴物を作製していくことが最善のことなのかが、少し不明でした。しかし、今回のコースを受けて、今まで不明だったことが全て明らかになり、非常にすっきりとした気分でコースを終えることができました。コース中の講義内容は全てエビデンスに基づいており、補綴を行なうにあたり、計画、注意点、材料、術式、その後のメインテナンスまで丁寧に教えていただきました。インプラント初心者である僕にとって最高のコースでした。そして今現在わかっていることをきちんと行なうことこそが、インプラントの長期安定にもつながることがわかり、患者さんの見方も非常に変わってきました。また今回のコースは技工士さんの参加も認められていたことが、非常に有意義であったと思います。なかなか自分では伝えることが難しいところを直大先生、須佐さん、高橋さんに直接伝えていただき、本当に良かったと思っています。

この1年のPHIJから今回のインプラント補綴コースを通して、患者さんの口腔の健康を守るためのインプラントというものが存在することを知りました。今回習ったことをきちんと患者さんに提供できるように、常に日々の診療に精進していきたいと思っています。

最後になりましたが、今回コースの企画・運営を行なってくれた、熊谷崇先生、熊谷直大先生、技工士の須佐さん、高橋さん、そして日吉歯科診療所のスタッフの皆さん本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

新堂歯科診療所:佐々木 英富

■インプラント補綴を学ぶ

開業当初から、むし歯と歯周病の二大歯科疾病構造の分布図をかえるべく地域の口腔の健康を育てることを第一義とし取り組んでいます。そうして日々地域社会の患者さんと向き合った結果日吉歯科診療所のデータからもわかっていることがふたつあります。健康な状態から長期メインテナンスに通院された方々は年を重ねるごとにさらに健康になるということです。もうひとつは、過去にたくさんの再治療を繰り返し受けてこられた患者さんの歯牙は、そのうちの何本かは残念ながら抜歯を余儀なくされる可能性が高いとうことです。

私たちは通ってくれる患者さんに補綴が必要になった時、最適な歯科治療を求められた時は胸を張って患者さんに提供できるでしょうか? 健康で清潔な口腔に、恒久的で機能的な補綴。研鑽を積んだ歯科医院と患者にだけ与えられた第二の歯牙。科学的根拠のあるインプラント治療から患者が受ける恩恵は計り知れないものがあります。

今回熊谷直大先生と熊谷志妍先生の米国専門医としての米国での経験と知識、技術にふれることができたことをうれしく思います。我々はオーラルフィジシャンを代表してセミナーに臨みましたが、2日間×2という限られた時間のなか、少人数によるマンツーマン形式に近いかたちでのこのセミナーは貴重な存在であると言えます。一流を目指すGPこそ、優秀な専門医からその役割と関わり方を聞いて学ぶことがチーム医療に必要だからです。そしてセミナーを通してGPとして自分たちが何をできるか学んだことはしっかり地域に持ち帰り、科学的根拠に基づいた予知性の高い仕事を通して患者さんに還元しなくてはならないのです。インプラント補綴セミナーに参加して理想的なインプラント埋入計画から2次オペ、最終補綴までの術式、評価法等様々な手ほどきをうけました。インプラント埋入はむし歯や歯周病がコントロールされている口腔内が大前提です。むしろGPが本来すべき大きな仕事や使命の重要性を再認識しました。我々がいままで日々おこなっていた口腔の健康を守り育てる歯科医療はいまもなお診療理念の根底です。しかしその枝葉にあたるインプラントや再生医療を含む補綴の仕事は歯科医師として常に向かい合っていかなくてはならないのでしょう。
幹だけ、枝葉だけの木々がないように理想の歯科医院像への追求は歯科大学を卒業しても尽きることがないです。

直大先生、志妍先生、このような機会を設けて頂きありがとうございました。インプラント補綴に限らず今後のその他のコースの開催も熱望します。今後とも宜しくお願いします。

佐々木歯科医院:佐々木 英夫

■Hiyoshi Insitute Sakata

1/15(土)16(日)22(土)23(日)の4日間、酒田日吉歯科診療所にて、PHIJコース終了者を対象に、 オーラルフィジシャンのためのインプラントクラウンブリッジ補綴習得コースに参加しました。
部分欠損におけるインプラントシングルクラウン、少数歯インプラントの連結補綴について、アメリカの補綴専門医と歯周病専門医から体系的に学び、実習、実践するコースです.特に、二時オペからの印象、模型の調整やカスタムアバットメントの作製などの実習や、補綴処置後のスプリントの作製や調整にいたるまで多岐にわたる内容でした。

インプラントって何がむずかしいのだろう.....
いままでインプラント埋入についてはいろいろな研修会で学びましたが、その後の補綴処置へとつながる研修は受けた事がなかったため、初診時の診査、診断から、埋入の位置、深さ、隣在歯やインプラント間の距離、補綴物のデザインや歯冠長の必要性など、今まで知らなかった事も多くあり、とても勉強になったと同時に研修を受けないまま、インプラント治療を施術していこうとしていた事に怖さも感じました.

インプラントを施術している診療所は全国に何軒あるのだろうか?その診療所のどのくらいの Drがきちんとした知識を持って施術してるのだろうか?
このコースを多くの Drに受けてもらいたいと感じました.

インプラント補綴治療のため必要な知識と技術を Evidence Basedで学び、審美,機能、メインテナンス性において現在可能な最高の部分欠損インプラント固定補綴治療を実践する上で必要な事をすべて網羅されているコースでした。
ワールドスタンダード(アメリカの専門医)のインプラント治療が、このような知識を理解した上でおこなわれていることが良くわかり、得る事がたくさんあったとても素晴らしい内容でした.

四日間のコース内容で、ボリュームもかなり多かったのですが、まだまだ学ばなければ行けない事がたくさんあることもわかり、特に補綴専門医の診断と治療を学びたいと強く感じました.
今後そのようなコース(実習を通じて)の設定を望みます.

研修会の講師を行って頂いた日吉歯科診療所の熊谷直大先生、技工講師の須佐さん、高橋さん、衛生士の池田さんはじめ日吉歯科診療所のスタッフのみなさんありがとうございました。また、企画して下さった熊谷先生に感謝いたします。ありがとうございました。

中央歯科クリニック:奥富 史郎

2010年PHIJアメリカ研修で国内では体験出来ない、すばらしい講義、解剖実習に感銘を受けましたが、私の知識不足である補綴に関して、詳しい研修があればより良かったと、熊谷先生にお会いした際お話したことがありました。
今回のご案内を頂いた時、チャンス!と喜んだものの、1月に雪の酒田に行く事は大変な事と山形の先生方から聞いていたので、関東からは私だけと聞いて大変不安でした。
朝4時起きも、庄内空港での1時間の待機飛行もなんのその、得ることの多い、大変充実した、贅沢なセミナーでした。
熊谷直大先生の論文考察に基づく診査、診断の話はインプラント治療を行う基盤であり、予知性のある治療には必須の事柄でした。
インプラント治療にCT診断を加えても、インプラント器材の選択、処置の術式、補綴物の咬合関係などに一貫した考えがなければ、予知性の高いインプラント治療を行うことはできません。再確認しました。また補綴診断では、昨年のヒューストンを思い出す、直大先生の患者さんへの細かな配慮、無駄のない診査の進め方を拝見させて頂き勉強になりました。

志妍先生からはインプラント手術、骨造成について、最新の論文からの考察をお聴きすることで、私が今抱えている問題の、原因及び解決策がわかり、今後の治療方針に自信がつきました。インプラント治療に限らず、信頼できる新しい情報を「的確
に得ることの大切さを改めて痛感しました。
また、20年来一緒に仕事をする技工士を参加させて頂き、初めて技工作業の一部を経験して、技工士の苦労がわかるとともに、指示書の書き方で工夫する点に気づき、これから一段と意思疎通が図れ、精度の高い補綴物が作成できると確信しました。何より、須佐さんの丁寧な仕事ぶりには、技工士共々、自分の仕事が雑になってはいないか問うきっかけになりました。又技工を深く理解したうえでの、衛生士、池田さんのきめ細かい手入れ法には、パートパートの連携と、患者さんの口腔にそれぞれの立場で皆が寄与するという、固い決意と自覚にあふれていて、そのチームワークの凄さに圧倒されました。強い信念のもとスタッフが仕事をしていることに感動しました。
昨年のPHIJ研修の実践編ともいえる研修を、しかも贅沢なほど少人数で受けることが出来、アメリカでの感動が、自分の診療室で患者さんに提供していくものとして「礎」が出来たと思います。

熊谷直大先生、熊谷志妍先生はじめ、DT須佐さん、DT高橋さん、DH池田さん
シロナデンタルシステムズ社、アストラテック社の皆さまにあらためて感謝申し上げます。
旬の寒鱈汁の美味しさと共に、忘れられない時間を頂きました。酒田の豊かな自然のように、季節が巡る様に、いつも進む駒でいたいと思います。

 

■感想文(歯科技工士)(参加者名をクリックすると内容が開きます)

佐々木歯科医院:柿崎 ひとみ

■インプラント補綴研修に参加して

私は今回の研修で初めてインプラントについて多くのことを勉強させて頂きました。当院ではインプラント治療は始めたばかりです。健康を守り育てる診療室づくりとして予防に努めてきました。しかし、不幸にも歯を失った方は数多くいます。現在ブリッジや義歯で修復していますが、患者さんの多くは自分の歯で噛みたいと訴えます。インプラント治療は失った歯の部分に修復物を入れ、審美的・機能的にも患者さんや私達医療側も満足できるものであると感じました。インプラント治療に対して知識がなかった私には多くのことを学べた2日間となりました。
私は歯科技工士のため、技工操作などの実習に参加させて頂きました.

3日目は印象採得、マスター模型製作と講義や実習を交えた内容で一つ一つについて丁寧な指導がありました。重要なポイントや注意事項などわかりやすく症例も用いて行われ、理解できないことも実習で再確認できたことは非常に勉強になりました。
4日目は前日に作製した模型をもとにカスタムアバットメント作製やナイトガード・メインテナンスについての講義など内容が満載でした。
インプラント治療を行うには正確な診断、規格性のある資料・データを基に患者さんの治療計画を立て、患者さんへの情報提供があります。インプラント治療を行っても、健康な状態で長期間口腔内に維持しなければ意味がありません。その為には修復物に大きな負荷がかかってはいけませんし、接触を最小限にする必要があります。インプラントは歯と同じで、う蝕にはなりませんが歯周病にはなります。きちんとしたケア、長期に渡るメインテナンスが重要で、メインテナンスなしのインプラント治療はないと実感しました。
今回の研修を通じて、歯科技工士である私は患者さんに、より質の高い修復物を提供するには知識も経験も不十分ですし、今後の課題が明確になりました。私は3日目からの研修になりましたが、1日目から参加できたらよりインプラント治療について理解も深まったのではないかと感じています。

研修会の講師を行って頂いた日吉歯科診療所の熊谷直大先生、技工講師の須佐さん、高橋さん、衛生士の池田さんはじめ日吉歯科診療所のスタッフのみなさんありがとうございました。また、企画して下さった熊谷先生に感謝いたします。ありがとうございました。

(株)東洋デンタル:脇 健

1月22、23日の両日、中央歯科クリニック・奥富先生のお誘いを受け、初めて酒田に同行させていただきました。
歯科医、技工士を交えての少人数セミナーは経験が少なく、とても有意義でした。今回痛感したことは、インプラント補綴完了後のメンテナンスの重要性。直大先生の数々の臨床データを踏まえたご意見は、大いに参考にしていきたいと思います。
私は日頃、セラミックを中心とした技工に携わっております。それなりに経験を積んできたと、自負していますが、バイオプロ庄内の須佐氏の作業を見て反省。確実でていねいな仕事に敬意を表します。また短時間ではありますが、歯科衛生士・池田さんのお話も、私にしっかり届きました。今までインプラント上部構造の清掃に関し、知り得る機会が無かった為、疑問の糸が解けた思いです。これまではインプラントの補綴物は、どうやって清掃するのだろうという思いを抱きながら、製作していました。池田さんの解説を参考に、審美・機能・清掃性のバランスの良い製品作りに、邁進していきたいです。
このセミナーで、口腔外科専攻の奥富先生が、以前からスタッフの皆様と共に、熱心に予防に取り組まれ、昨年は休診してまでアメリカに出向かれ、いつも周辺医療も含めて、沢山の勉強をしておられる意味が、よくわかりました。単なる修復屋でなく、歯科医こそ人々の幸せな人生に貢献できるという想いが、理解できたからです。精度の高い修復も、患者様自らの口腔のケアーと、メンテナンスの継続があってこそで、予防をベースに据えた、精度の高い補綴の提供と維持管理の大切さ、又それを患者様に理解していただき、共に歩むこと。こうして初めて我々技工士の技術も生きて、より精度を上げてと意識も高まります。我々の仕事が、人々の生涯にわたる生きいきとした、幸せに繋がることに貢献できると知った事に、この度、酒田をご一緒させて頂いた、大きな意味がありました。
今回、日吉歯科診療所の皆様、シロナ、アストラテックの方々のご尽力により、楽しく、快適に過ごせました。心より御礼申し上げます。

新堂歯科診療所:森島 優香

■インプラント補綴セミナーをおえて

二日間のインプラント補綴セミナーを受講し、海外の新しい知識や技術を学ばせて頂きました。特に印象に残った事は、インプラントを希望される患者さんのデータ収集とメインテナンスの重要性です。それぞれの症例にあった構造にする為に、スクリューリテインタイプとセメントリテインタイプの利点と欠点を考慮して、設計や治療計画を考えないといけない事を理解しました。そのための、写真やレントゲンなどの資料の重要性がよくわかりました。実習でアバットメントをエマージェンスプロファイルの形態に製作する方法を学びました。このアバットメントをフィクスチャーにセットし、歯肉を形成します。そのためには、口腔内がしっかりコントロールされている事がとても大切だと感じました。又、埋入後のメインテナンスの方法や重要性、ナイトガードについても話を聞くことができ本当に貴重な経験をさせて頂き感謝しています。

緑町斎藤歯科医院:佐藤 俊光

コースを院長と受講させていただき、特に強く感じたことはエビデンスをベースに歯科治療を行う事の意味が頭の中で整理できたと感じたことです。結果的に同じ結果になったとしてもエビデンスを知っていて選択する事によって、更によい結果に結び付けられ継続的に質の向上をはかることができると感じました。

インプラント技工について実践がない私にとっては、講義の内容についていけるか心配でしたが、特に大切な内容は講義の中で振り返っていただいたので頭の中で結びつける事が出来ました。今後インプラント治療の技工を行う上で、実践に入れば多くの解らない事が出てくると思いますが、現段階での不安はほぼなくなったようにおもいます。

直大先生がお話になった、限界がある中での最高レベルの補綴を当医院でもエビデンスをベースに総合力で実現できるようになりたいと思いました。そして、この考え方をすべての治療に生かしていきたいと思います。

伊藤歯研:伊藤 哲夫

先日は大変お世話になり、ありがとうございました。
注意点などを日々の技工に活かしたいと思います。
又、歯を長持ちさせるには日吉歯科診療所のメインテナンスが重要だという考え方に改めて自分の技工をもう一歩二歩踏み込んで仕事をしなければいかないことを痛感させられました。
時間的に無理だと思いますが、サージカルステントを用いたエックス線診断で、埋入位置、方向が正しいか確認するための前段階でステントにガイドスリープを入れるとき、周囲組織との兼ね合いを含めて技工士が注意すべきことなどをもう少し聞かせていただきたいと思いました。
本当にどうもありがとうございました。