活動報告|開業前の歯科医のための新OPセミナー

開業前の歯科医師のための新OPセミナー:活動報告

 日吉歯科診療所、勤務医の石山莉奈、家泉裕香と申します。
 この度、日吉歯科診療所では新たに「開業前の歯科医のための新OPセミナー」を開催することとなりました。
 これまで、当院は真の患者利益を考えた歯科医療のあり方を追求し続けてきました。
メディカルトリートメントモデル(MTM)やメインテナンスの普及により、一生涯に渡って口腔の健康に寄与できる歯科医師を育成すべく数々のセミナーを行ってまいりました。卒後間もない若い歯科医師向けには「プレオーラルフィジシャンセミナー」を開催し、全国各地から学生、歯科医師の参加がありました。受講生の多くは理念や哲学に共感できる一方で、具体的に何をどうしたら良いのか分からず、結果的には従来の診療スタイルから脱却することが難しかったように思います。
 現在当院で勤務している私たち自身も、学生時代に受けた熊谷先生のセミナーをきっかけにこの医療を志すようになりました。MTMにおいて必要となる規格性のある資料採得や患者教育の手法など一つひとつをとってみても、知っていることや見聞きしていることとそれを実践できるようになることには大きなギャップがあると日々痛感しています。
MTMをシステムとして捉えテクニックや方法論だけに偏ることが論外であることはもちろんですが、確固たる理念を礎にし、それを目の前の患者さん一人一人に対して行えるようになるためのノウハウや技術もまた欠くことができないと感じています。
 私たちにとっての一番の理想は、カリエスフリー・ペリオフリーを実現し「KEEP28」が日本において当たり前になることですが、実際に来院される患者さんの多くは治療が必要な歯を抱えていることがほとんどです。こうした患者さんたちに対して将来的な口腔の健康を提供するためには、治療の質を担保しなくてはいけないことも事実です。エビデンスに基づいた診断と質の高い治療技術も、この歯科医療には必要不可欠であるとも言えます。
 真のOral Physicianであるためには、一般的治療技術に関してもまだまだ学ぶべきことがあると思っています。また逆にOral Physicianで手を付けるべきではない症例、各分野の専門医と連携をとるべき症例についてもその判断が適切にできるような視点を身に付けなくてはなりません。
 これまでのプレOPセミナー同様、本当に価値のある歯科医療のあり方をベースとして学んだ上に、今回の新しいセミナーでは、MTMの実践法、OPとして必要となる治療の知識・技術、同じ志を共有できる仲間との出会いを含めた包括的な内容に進化させました。座長は熊谷崇先生、歯周治療では加藤雄大先生、保存修復では辺見浩一先生、歯内療法では田中利典先生という各分野でご活躍される先生方にご登壇いただくこととなりました。
 若手歯科医師にとって、将来を見据えた新しい歯科医療への第一歩となるセミナーとなっています。

石山莉奈

日吉歯科診療所勤務医

家泉裕香

日吉歯科診療所勤務医

1期第1回

 本セミナーは全5回を予定しており、第1回目は日吉歯科診療所・熊谷崇先生の講義を中心に、第2回目からは歯周治療、保存修復治療、歯内療法についてそれぞれ加藤雄大先生(北欧歯科)、辺見浩一先生(恵比寿ヘンミデンタルオフィス)、田中利典先生(川勝歯科医院)にご登壇いただきます。
 各回土曜、日曜二日間の日程で講義から実習を含み、次回までにケースプレゼンテーションを準備・発表していただくことになっています。

 12月4, 5日に開催された第一回目では熊谷先生に日本の歯科医療の問題点や本来あるべき歯科医療・歯科医師像について熱くご講義いただきました。元日吉歯科診療所勤務医、現松本歯科医院勤務の松本拓也先生にもご登壇いただき、若手歯科医師がエビデンスに基づいた臨床を行うための論文検索の方法についてご講義いただきました。また、KEEP 28を目指すために日吉歯科診療所で行っているMTMについて、同診療所勤務医の石山・家泉より講義、実習を行いました。講義ではMTMとはどのようなものなのか、何を行うのか、何が必要なのか。そして実際にはどのように行うのかを実習で体験していただきました。規格性のある口腔内写真、デンタルX線写真の撮影など初診時の資料採得から、初期治療やメインテナンスプログラムまでを講義のみならず実際に手を動かしてみたり、見学したりすることで、臨床におけるMTMのイメージがより具体化したのではないかと思います。受講していただいた先生方それぞれの勤務先に持ち帰っていただき、来年3月開催の第2回目には症例の経過報告を行っていただくことになっています。

今後は

  • 第2回目 2022年3月 歯周治療   北欧歯科 加藤雄大先生
  • 第3回目 2022年4月 保存修復処置 恵比寿ヘンミデンタルオフィス 辺見浩一先生
  • 第4回目 2022年5月 歯内療法   川勝歯科医院 田中利典先生
  • 第5回目 2022年6月 総まとめ   日吉歯科診療所 熊谷崇先生

の予定で開催してまいります。

感想文

セミナー全体

TMの治療の意義、流れなどは現在勤めている予防型の歯科医院でも学んでいますが、諸先生方の講義を聞いてMTM治療の根本にある歯科治療の問題、そこに対して皆さんが提唱されている想いをより一層学ぶことができました。熊谷先生の講義で印象に残っていることは、海外と比較して日本人のハイクラスの人達の口腔内への意識の低さを先生が強調されて仰っていたことです。経済力では世界のトップクラスに立ち、美容や娯楽には当たり前のようにお金をかける国民の口腔内が崩壊していることはよくよく考えるとかなり矛盾することであり、そこには予防歯科の浸透度の低さがあることを改めて実感しました。これは私達予防歯科に積極的に取り組もうとしている歯科医師が業界を根本から変えていく必要があると思いました。一つの治療に対して方法を検討していくような小さな変化ではなく、国民の歯科に対する意識から変えていくことは簡単な道のりではないですが、今回集まった若い先生方の熱心な姿を拝見しこのメンバーと一緒なら大きな変化を起こすことができると実感しました。
MTM治療の進め方や個々の治療のベースは決まったものがあると思いますが、細かな違いや患者さんへの伝え方は先生によっても異なるため意見を交換することで大変勉強になりました。今回は検査方法のコツやメンテナンスで使用する道具などの意見交換がメインとなりましたが、次回以降は患者さんにどのようにお話しして治療を進めているか、つまり心理面でどのように患者さんにアプローチされているかをディスカッションできる時間があると嬉しいです。MTM治療の中では、ただ歯牙に向き合う技術的な治療よりも患者さんのモチベーションアップがより重要になると日常の診療で実感していますが、患者さんによっても生活背景が異なるため、同じ伝え方でも反応が全く違うことが多く治療以前に難しい点だと思っています。今回集まったメンバーは皆さん明るくお話も上手であったため、コミュニケーションの取り方等についても今後教えて頂けると嬉しいです。
私は他の先生方と違った働き方(予防型歯科の医院と総合病院の歯科勤務)をしているため、常時MTM型の治療に向き合っている先生方よりも知識や技術面で劣るところがあり、今回のセミナーにもついていけるか不安がありました。しかし、講義や実技を通して先生方から学ぶことが多々あり、生涯を通して自身の歯を残すことの重要性を再度実感しました。口腔内の問題に苦しんでいる有病者や高齢の方を常にみている立場だからこそ、今後の日本を担う若い人にKEEP28の重要性を伝えていく任務があると強く思うことができました。今後は総合病院での経験例も含めた自分の考えや症例を提示し、2つの全く異なる観点からみている環境を強みにできるように努めていきたいと思います。現地でのセミナーの回数はあと4回と限られていますが、オンラインでのミーティングが発展している時代だからこそ現地のみならずオンラインでの意見交換会なども今後行えると嬉しく思います。

今回のセミナーにはM T Mを実際に取り入れている医院に勤めている身として、よく目にする『予防に取り組んでいます』というホームページで虫歯、歯周病にならないように定期的に通いましょうという言葉には違和感を感じていました。そもそもは病気にならないことを目指すのが予防であり、後出しの予防から先手を打つ予防が本来の姿であると思います。
予防に取り組んでいくためには、絶対に実際に触れ、学ばなければいけないという思いを始めとして参加させていただきました。今までの自分の周りでは、予防歯科、M T Mをというものが共通言語ではなかったので、もっと認知があるべきだ、自身からも概念を伝え広めたいと思いがありました。国民の健康価値観を変えるためにはまず、医療従事者が変わらなければと思います。
参加してまず嬉しかったことは自分が身を置いている環境には間違いがなかったという確信と、似た環境で日々臨床に取り組んでいる先生方と出会えたことです。自分は関西出身で参加者に関西方面の方がいなかったので関西方面ではあまり認知がないのか、それとも取り入れ辛い何かがあるのかという疑問を持ちました。セミナーを受講し終えた後、どういった形で還元できるかを学びの中で探していき自分の課題にしたいと思いました。
 熊谷先生の話を聞き、深く印象に残った言葉はやはり『脳のバイオフィルムを取り去る』です。
いかに脳を固定化された概念に惑わされることなく、歯科医療の価値を上げていくようにするか。医療を行う身としてどのように患者さんの健康を守り、社会へ貢献していくことを考える必要があるのか。歯科医療の改革が必要だということを学びました。
人生100年時代、寿命が長くなる中で、治療すればするほど歯を失う未来が待っているということは、医療として大きな矛盾を生んでいます。今までの治療中心から予防中心にシフトすることは必然的であり、取り組まなければいけません。そのためには、シフト出来ない理由、障害を知る必要があります。
そして、国民の歯科へ価値観の変革が重要であることを学びました。人はどうしても目先の利益や損失に目がいき、長い目での投資という見方がなかなか出来ません。それが制度や所得など社会の情勢から仕方ないと割り切ると変革は起こせないと感じました。今ある制度の中でどうするかではなく、どうすれば変えることができるのかへの思考のシフトが必要だと思いました。
明るい未来を築くには埋もれることなく、改革への取り組みをしている人を知り、増やして声を大にしていかなければならないと思いました。治療中心の考え方に染まる前に今回の講義を聞けることを嬉しく思います。
予防を謳う上では、やはり治療の質の担保が必要であることは言うまでもありませんが、若く経験がない状態の今だからこそ治療ファーストの学びではなく予防を行うために学ぶ予防ファーストの学びを得ることが必要だと思います。今回のようなM T Mを始めとした予防歯科を中心に治療の専門家の先生に根拠に基づいた医療を学べるような機会を経て、身に着けることを今後の歯科医師人生においての第一歩としたいと思います。
歯科医師免許を持つことは相応の責務が伴うこと。そして、前に立つことは後ろの人に道を示す責務があるので今回のセミナーを通して自分にできることを学びたいと思いました。

新OPセミナーの第一回、2日間本当にありがとうございました。熊谷崇先生をはじめ、日吉歯科診療所の先生方の講義を少人数で直接拝聴することができ、また実際のMTMに則った診療を見学しながら、規格資料採得の実習まで行っていただき、大変嬉しく思います。診療哲学から、MTMの目的、細かい手順や方法まで学ぶことがたくさんあり、有意義な時間となったことももちろんですが、同じ志を持つ同年代の先生たちにお会いすることができたことも本当に嬉しく思います。日々、臨床と向き合う中で苦戦することばかりですが、石山先生・家泉先生をはじめ、同年代の先生方の患者さんのために向き合う姿を知ることができ、勇気をもらいました。また、一部ではありますが石山先生、家泉先生のそれぞれご自身の専用の部屋で担当患者さんに行っている診療を拝見し、自分の未熟さを痛感し、今後への刺激になりました。それと同時に日本の歯科医療の現状も知りました。日本は巨額の歯科医療費を消費しているのにもかかわらず、他国と比較すると日本人の口腔の健康度や口腔の健康への意識は低いです。こういった事実が歯科医療従事者としてすごく悲しいですし、もどかしいです。これは誰の責任なのか、本当に必要なものに価値が付かない保険制度の責任でもあり、患者さんに正しい知識や教育を行わない歯科医師の責任でもあると思います。わたしも、昔は虫歯になっても歯科医師である父が治してくれるから大丈夫、とブラッシングを適当に行い、今では治療痕が何本もあります。学生時代にPreOPセミナーで熊谷先生の講義を拝聴した際に、これは治っているのではなく詰めているだけなのだと気が付きました。当時、わたしは虫歯を作りたかったわけではありません。ですが、虫歯にならないようにする方法も知らなかったですし、口腔への意識がかなり低かったです。父を責めるわけではありませんが、そのとき正しい知識を教育してもらえていたら…と後悔ばかりが残っています。わたしのように正しい知識を知らずに歯医者に通っている人は大勢いるように思います。きっと患者さんは健康になりたい、これ以上悪くならないようにしたいという思いで歯医者に通っていると思います。そういった患者さんの思いに応えるためには、熊谷先生が長年実践されてきたMTMに則った診療をすることが前提にあると思います。わたしは、患者さんに口腔の健康の価値を伝えていける歯科医師になりたい、という気持ちを今回のセミナーに参加し、再確認することができたと思っています。とはいえ、まだまだできない事の方が多いですし、目の前にある課題を一つ一つこなしていくことで精一杯ですが、今回の新OPセミナーを通して、同世代の先生方と意見を共有しながら、少しでも前に進んでいけたらと思います。残り4回残っていますが、ペリオ・修復・エンドと正しい治療を行うことは予防と同じくらい大切であるとも考えているので、残りのセミナーも実りある時間となるように精一杯取り組んでいきたいと思います。

OPセミナー第1期に参加することが出来、本当に嬉しく思っています。今年度開業医に就職し、セミナーに行かせていただく機会がありましたが、初めて参加したのがPreOPセミナーでした。歯科界には、こんなに素晴らしい考え方を持ち、実践されている先生方がいらっしゃるのだと感銘を受けたことを覚えています。その時から日本の歯科に革命をもたらし、実際に引っ張ってきた熊谷先生の声を直接お聞きしたいと思っていましたが、今回その目標を叶えることが出来ました。実際に熊谷先生にお会いし、お話を聞く中で患者さんに幸せになってほしい、本当に価値ある歯科医療を提供したいという強い熱意をもって仕事をされている姿に、圧倒されました。また、自分自身が今後どのような歯科医師人生を歩みたいのか、ライセンスをもつものとしてやるべき使命は何なのか深く考える場にもなりました。
 第一回目はMTMに関する講義、および実際に日吉歯科診療所でおこなっている初期治療の流れを実習形式で参加させていただきました。MTMとは、メインテナンスまでの治療の流れを示したもので自分自身これを行うことで満足している部分がありました。しかし、実際には行うことが目的ではなく、MTMの流れの中でいかに患者さんの意識を変え、行動変容をできるかという点が難しくもありまた私たちが伝えていかなければならないのだと気づかされました。実習は自分の勤めている医院とは異なる点もありましたが、基本的には患者さんに理解を深めてもらうためにも規格性のある資料どりを行い、視覚的に理解をしてもらうというのはとても重要な事なのだと再認識させられました。口腔内写真やレントゲン写真も一見簡単そうに見えますが、実際に取り組んでみると当たり前のことを当たり前にこなせていないところが自分自身の現状です。少しでも妥協してしまえば、患者さんに本当に歯の価値を伝えることが出来ません。自分がつまずくポイントや、上手くいかないこところには何らかの原因があると思います。そこから目をそむけず、明確な目標を立て練習を繰り返さなければならないと思いました。そして脳内バイオフィルムに感染していない卒後すぐの今、歯科医師としての基盤を築く重要な時期だと思いました。治療技術はもちろん歯科診療に向き合う考え方を学ぶことができました 。
 今回のセミナーを通じて、本当の意味で患者さんの人生に寄り添い、手を差し伸べられる歯科医師になりたいと思いました。今回セミナーに参加した同年代の先生方も、熱い思いで真剣に歯科について考えている先生方ばかりでした。自分も他の先生方に負けないように、そしてまた同じ志を持つ仲間とともに歯科界を良い方向に導いていける人材になりたいと思いました。明確な強い意思、目的がなければ患者さんを幸せには出来ません。自分自身が想像する歯科医療を自信をもって患者さんに伝えられるようになりたいです。

世界の歯科先進国から多くを学び、日本の歯科医療に改革を起こし続けてきた診療所で、予防医療の真髄を学ぶことができる今回のセミナーは我々若手歯科医師にはこれ以上ないチャンスだと感じています。
OP医院である勤務先にてメディカルトリートメントモデルを学んだつもりではありましたが、その真価を十分に患者さんに発揮できていない…MTMをより一層自身の武器として磨き上げたい…同世代の若手歯科医師と、予防哲学の共有を同時多発的に普及させたい…そういった思いで今回のセミナーに参加させていただきました。日本全国から日吉歯科診療所に同胞が集まり、予防の真髄を学び、各地に戻り活躍していく。これが実現できれば日本の歯科界は良い方向に進む。そのためにも、酒田で精一杯学び、勤務先で誠心誠意患者さんと向き合う。小さな成功体験を積み重ねることで、この半年で私たちは飛躍的に成長できる、第一回のセミナーを受講して、そう確信しました。
プロフェッショナルとして、ブレずに努力をし続けてきた熊谷先生の、チームミーティング酒田Finalを拝聴させていただきました。これまでに熊谷先生がなされてきた功績・苦労に触れて本当に心が熱くなったと同時に、我々若手歯科医師の責務というものがはっきり見えたと思います。チームミーティングでもお話されていた、改革の基本スキル:熱い情熱(warm heart)と冷静な判断(cool head)を常に抱き、日本の歯科医療を改革できる一員になれるよう、今回のセミナーからたくさんのことを学びたいです。
我々若手歯科医師は、わからないこともまだまだあるし、小さな成功体験を積み重ねていくことでしか成長できないので、一人一人の患者さんに真摯に向き合う、これに尽きると感じました。本来であれば険しい道ですが、熊谷先生という先人が作ってくれた予防医療の道を、OPの門を共に叩いた同期と進むことができたら医療人としてこの上なく幸福だと感じました。

日吉歯科さんが掲げる、”命の寿命と歯の寿命を逆転さる=KEEP28”の考え方が素晴らしいと思いました。
熊谷先生の講義の中で、8020が表すことを、手や足の指がかけている写真で表していたスライドがとても印象に残っています。
手や足の指、目などなくなってしまう事はとても大きなハンディキャップとして扱われていますが、歯が1本や2本かけることに対する日本人の意識はとても低いことに改めて驚き衝撃を受けました。
また、8020を国を挙げて主張していること、とても残念だなとおもってしまいました。
日本の歯科のあり方は、今だにかなり遅れていて、口腔内が汚いことに対して何の違和感を抱かない日本人に改めてびっくりしまた。
また、そんな日本を変革しようとお一人で頑張ってきた熊谷先生を改めて尊敬しました。
日本の歯科は、保険制度により、歯科医師の治療に対する意識の低下、患者自身の口腔内に対する意識の低下を招き、質より量の治療を求められているのが現状。自分は、そのような医療を提供したくないと思いました。また、そのような中途半端な医療を提供しないで済むように、患者さんの幸せと健康を一番に願い、そのために決して妥協しない歯科医師になりたいと思いました。
また、熊谷先生のように、日本人の口腔内を変革できる歯科医師の1人になりたいと思いました。
自分だけを変えるのではなく、酒田市のように地域をひっくり返すような取り組みが将来自分にもできるといいなと思いました。
30年以上前の患者さんのデータが今と変わらずあり、現在のデータと比較することができること・30年以上もメンテナンスの来院がある患者がたくさんいること(100歳を超えても自分の歯で食事をとっている患者さんがたくさんいること)本当に感動しました。
また、長期的に患者さんと付き合うことで、家族単位(世代またいで)での来院を可能にし、下顎のAAが萌出した時からアプローチが可能になっていること、本当に素晴らしいことだと思いました。そんな歯科医院がもし自分の地域にあったらな、と強く思いました。
今は、日吉歯科が普通の歯科医院と違うと思われているが、このような素晴らしい歯科医院が普通になっていく世の中を作っていきたいと本気で思いました。
私も、脳みそが感染しないように、今回の5回の講義を体に染み込ませ、妥協した医療を提供しないように、努力していきたいと思いました。
できることを全力でとりくみ、どんどん増やし、できなかったことをそのままにしないでできるようにしていく。そうして患者さんに最適な医療を提供していけるような歯科医師になりたいと思いました。
そのためには、今、MTM・規格写真の重要性をしっかり理解し、自分もそれができるようになり、歯科医・衛生士に教えていけるようにならなければいけないと思いました。
今は、規格写真もまだまだ上手に撮ることができないけれど、勤務先の歯科医・衛生士をも巻き込んで日吉歯科さんのスタッフさんのように精度の高い医療を患者さんに提供できる医院にできるようになれたらいいなと感じました。
また、今後の課題として、自ら成長することがもっとも大事になってくると思いました。最近、日々の診療の忙しさを言い訳に、自己研鑽の時間が少なくなっていることが、ずっと心にひっかかっていました。今回、同じ世代の、歯科医師と話をすることで、自分の弱さや、甘さを思い知りました。
妥協のない治療を患者さんに提供するために、日々できないこと・できることを知り、できないことをなくしていけるよう研鑽を積まなければいけないと思いました。とてもいい刺激をもらいました。

私は、この新OPセミナー当日を本当に楽しみにしていた。理由は、予防歯科を自分自身で行う中で、日本に予防を広めた先駆者の熊谷先生にお会いし、予防歯科や医療哲学について話を聞きたいと思ったからである。研修医の頃から毎日日吉歯科診療所、SATのHPでセミナー案内のチェックをしており、PreOPセミナー東京、おもうしょ勉強会、各OPクリニック見学(松野先生、晝馬先生、畑先生、大島先生など)の活動を続け、掴めたチャンスを大変嬉しく思う。
初回を通じ、熊谷先生の熱量を自分の五感で浴びることができ、改めて予防歯科への意欲を強められた。特に、歯科医療を成熟させる上で最も大切な事は、診療技術でもなく、対人コミュニケーションでもなく、マネージメントや経営能力でもなく、正しい医療哲学をコマの軸とすることであると学んだ。私自身のコマの軸として、ビジョン(健康増進のための行動変容を促し、健康寿命を伸ばす)とミッション(全患者に情報提供し、健康増進のための選択肢を与える)を設定し、これに沿った診療を日々行うこととする。
今回のセミナーで、熊谷先生は「脳のバイオフィルム」というフレーズを強調されていた。保険制度に対する甘え、患者教育不足への言い訳、患者利益の欠如など、歯科医師と患者さんの両者が本気で向かい合っていないすべての理由を、「脳のバイオフィルム」と呼んでいると感じた。予防を基本とし、正しい診療を心がけていたにも関わらず、自分自身がすでに6〜7割も「脳のバイオフィルム」が付着している事が判明した。今回のセミナーで、医療哲学、患者利益を学び(プロフェッショナルケア)、脳のバイオフィルムを落とした日々の診療(ホームケア)を実践したい。ただし、2〜3ヶ月もすると、また前のやり方に戻る可能性があるため、各回のセミナーを初期治療として、徹底的に脳のバイオフィルムを除去していきたい。
今回のセミナーのもう一つの目的は、予防歯科を追求している若手の同志と出会うことであった。今まで若手歯科医師で予防歯科を追求している人にほとんど出会えておらず、各OPクリニックでも課題として挙げられていた。当日を迎えると、私より若い同志が10人もいる事が判明し、心の底から嬉しかった。セミナー終了後も、日々の診療の疑問や、予防中心の組織作りの相談など、心強い仲間となれる事を期待している。また、日吉歯科で鍛えられている2名の若手歯科医師もおり、大変大きな刺激を受けた。資料取り一つを取っても、質と効率を最大化するトレーニングを受けており、思考停止で日々を過ごしていた恐ろしさを覚えた。ただ漫然と数をこなすのではなく、正しい目標設定をして、トレーニングに励むこととする。予防歯科の成功のためには、熟知した歯科医師と、トレーニングされた歯科衛生士が必要となる。熊谷先生が行ってきた事を再現し、予防歯科へ貢献していく。このように我々トップ数%の歯科医師が変わっていく事で、人生100年時代に対する歯科医療の真の価値を創造していきたい。

今回はお忙しい中学びの機会を与えていただき、ありがとうございます。
 私自身OPセミナーを受講した先生のもとで勤務させていただいております。疾病を予防するための歯科医療を提供することの重要性は理解しているつもりでしたが、MTMはKEEP 28を達成するための手段であって目的ではないことや、歯科医師というライセンスの重さを理解し、責任を持って歯科医療を全うしていくべきだということを、再認識させられました。また、熊谷先生はひとりひとりの患者様の人生に寄り添いながらも、多角的な視点から歯科医療を見つめ、問題を解決するために、さまざまな職種の方と多くの取り組みを実施していらっしゃいます。診療所内だけでなく、地域や企業・行政に働きかけてKEEP 28を自ら進んで実現しようとするその熱心な姿勢には、感銘を受けました。
 一方で、日吉歯科診療所を訪れる前は、歯を失わないための歯科医療を実践されているのかと思っておりました。実際そうなのかもしれませんが、熊谷先生はじめ、他の先生方のご講義を聞いて、KEEP 28、つまり本来ヒトの健康的な口腔内を保つというより前向きな歯科医療であるという印象を受けました。
 最近テレビCMでも”予防歯科”という言葉を耳にします。予防というと、”放置しておくと歯は失われるから、それを防ぎましょう!”と言っているようです。もちろん適切なケアを施さなければ歯の喪失のリスクは高くなってしまうでしょうが、私たちが正しい患者教育や治療を行えば、患者様は歯や全身の健康をしっかりと保つことができます。ですから、私たちが取り組んでいく歯科医療は、失わないための保守的なものではなく、健康を保つためのもの、あるいは人生100年時代をより生き生きと過ごすための前向きなものです。患者様の人生に前向きな歯科医療を通して貢献できるということは、私がこれから歯科医師として生きていく上で大きな希望になります。
 と同時に、その歯科医療を担っていくことの苦労も身に染みて感じました。資料採得の実習では、私はあまり上手に行うことができず、練習の必要性を強く感じました。また、患者様の意欲を掻き立てるような説明ができる自信もありません。治療技術はもちろんですが、それより前の段階で課題がたくさんあることに焦りや不安も抱きました。
 しかし、今回のセミナーでは、同じ世代の仲間たちと情報共有できるという大きな強みがあります。できないことや不安なことを仲間に相談し、改善して前に進んでいくこともできるでしょう。あと4回セミナーが残っていますが、他の受講生の皆さんや登壇されているおふたりの若手勤務医の先生と一緒に切磋琢磨し合い、より患者様の人生に寄り添った歯科医療を患者様に提供できるよう、一生懸命日々の診療に取り組んでいきたいと気持ちを新たにしております。
 早速、今回学んだ内容でぜひ取り入れたいと思ったことを勤務先の歯科衛生士に話したところ、とても良い反応を示し、取り入れてもらっています。このセミナーでの学びを最大限に生かすことができるよう、これからも努力して参ります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

熊谷先生の講義では、予防歯科の哲学を語っていただきました。講義中の先生の印象は熱い情熱を抱きながらも常に冷静に状況を判断する革命者、という印象を抱きました。それだけ、言葉に重みと説得力のある講義でした。
まず、保険のバイオフィルムにとりつかれた今の日本の歯科の現状についてお話いただきました。改めて芸能人の口元のお写真を見ると、とてもじゃないですが先進国として恥ずかしいレベルだと感じました。日本の歯科保健医療は先進国平均の約4分の1から約10分の1という大変低い料金に設定されているそうです。安すぎるために診療時間は短くなり、治療の質は低下しているのが、今の日本の現状です。今後の歯科会を担う私たち若手が、この今の問題を正しく知ることは、とても大切だと感じました。
その中で熊谷先生が行った様々な取り組みについても教えていただきました。それらは全て、熊谷先生の医療哲学である「患者を思う気持ち」「歯科医療に対する誇りと責任感」「学び続ける意欲」これらを軸にしており、変化したのは周りの環境・情報であるとおっしゃられていました。自分の医療哲学を持つことがどれだけ大切か、熊谷先生のお言葉で深く心に刻まれました。
松本先生のEBDの講義では臨床的な疑問をどのようなサイトを使って、どのように検索すればいいかを教えていただきました。Evidence Basedな知識について「科学的な裏付けがあるため、誰でも同じ結果の確実性の高い診断・治療・メインテナンスに関する知識が持てる。そのため、世界中の人々が同じ知識を共有すれば、日本でものアメリカでもスウェーデンでも同じ診断、治療、メインテナンスを行える。」とありました。日々の診療に追われておろそかにしがちなエビデンスに基づいた臨床検索ですが、自分の中で優先順位を上げる必要があると痛感いたしました。加えて、「Evidence Basedの診療を全てで行おうとすると、膨大な時間と労力がかかってしまう。だから、専門医と協力したチームアプローチが必要。」とも教えていただきました。自分が診療所作りをする際は専門医と協力できる環境づくりを大切にしていこうと思います。
本セミナーは、講師に卒後2年目石山先生・家泉先生もいらっしゃいます。少人数の初期治療実習では、日常診療の悩みや疑問を丁寧にアドバイスしていただきました。実習形式であること、経験年数が近い先生であるからより踏み込んだディスカッションができたことが印象的です。このセミナー唯一無二な点だと思います。
また、全国から集まったOPを目指す同世代の歯科医師と出会えたことも、本セミナーを通じて得た、かけがえのないものです。日々診療していると、どうしてもモチベーションの維持が難しいです。ですが、石山先生・家泉先生をはじめとした、同世代の先生方も、同じ方向を向いて努力していると思うと、自分も成長しようと心に火が付きます。今後は全ての受講生に症例発表の機会が用意されています。トップクラスの先生方に見られるので、緊張感がありますが、そのおかげで日々の診療で妥協しなくなったと感じております。この6か月は全力でMTMに取り組んでいこうと思います。
大変充実した2日間でした。ありがとうございました。
今後の6日間も楽しみにしております。

最近になって少しずつ治療もさせていただけるようになった私は、治療に対して完璧を求められているでしょうか。根管を穿通させられなかったり、う蝕を除去し切れなかった時、まだ半人前だからという言葉に甘える私は反省が足りないと思います。ですから、熊谷先生がおっしゃっていた量より質の歯科医療を追求する流れは卒後2年目の私であっても追求しなくてはいけないのだと気がついた時、身が引き締まる思いがしました。患者さんのイノベーションを起こす前に、まず私の中で変革を起こさなくてはいけません。初診からメインテナンスまで最高の医療を提供できる歯科医師になろうと思いました。
 毎日臨床に携わっていると、治療の現場での判断に疑問が生じた時、エビデンスを確かめるよりもその判断に納得しようとする思考に陥りがちです。診療に際しては批判的な視点を持ちなさいと大学で言われてきました。今一度、本棚にある歯内療法や歯周病の入門書を読み解き、次のチャンスに備えようと思います。患者さんの患者教育において個人が行う選択の決定を下す為の材料と自分自身の選択によって行動するための手段を提供するにすぎないという言葉が心に残りました。私は現在、サリバテストの実施と説明をさせていただけるようになりました。パターナリズムにとらわれず、患者さん自身の口腔に対する意識を変える手伝いをしているという、寄り添う姿勢を忘れずに日々の診療にあたりたいです。
 MTMを患者さんに伝える際、行動変容に繋げるために、自信を持ってもらいながらモチベーションが上がるように伝える努力が私には必要だと考えました。実践においては苦痛のない資料採得、分かりやすい言葉遣いで自信を持って説明できるように、普段の練習から工夫を凝らしながら熱心に取り組もうと思います。
 口腔内写真ではレクチャーがとても分かりやすく、舌の圧排の仕方や鏡の入れ方、鏡を広げる角度、短時間で撮る為の工夫などとても勉強になりました。動作一つ一つに意味があり、患者さんの負担を減らし、正確に撮影する為の気配りを感じました。撮る順番を実習の際はきちんとできませんでしたが、今後撮影する際は患者さんの負担を減らす為にも実践していきます。
 チェアサイドで患者さんが座ったままデンタルエックス線写真を撮るという、海外のクリニックのようなシステムはユニークだと思いました。痛くないフィルムの挿入方法、頬粘膜の指での圧排の方法など臨床で実践したいです。
 初期治療では、各診療日で話す順番、内容、話し方について教えていただきました。整理してまとめてから臨床に臨もうと思います。
 メインテナンスでは使っている道具の一つ一つに特徴があること、使用の順序、その理由についてもご説明をいただきました。動機あるインスツルメンテーションで、低侵襲で確実な診療を心掛けたいと思います。
 今回学んだ予防歯科の概念を念頭に置き、毎日の臨床で実践しながら次回のセミナーに備えたいと思います。

今回のセミナーを受けようと思ったきっかけは、令和3年10月に行われたチームミーティングで、石山先生と家泉先生の発表を聞かせて頂いたからです。
MTMを行っている医院に勤めて予防を勉強しても、結局自分で行うことが出来ないのでは意味がないことを感じ、今回のセミナーをきっかけに自分もMTMを自身で実践できるようになりたと考えていました。
実際にセミナーに参加し他の先生方の話を聞いて、MTMの流れの中で治療のみを行っている自分が少数派であることを知り、このままではいけないと思う気持ちがさらに強くなりました。
セミナーの課題で初期治療がありますが、今まで初期治療を行ってこなかった自分がどこまで出来るか不安が多くあります。しかし、石山先生の発表にあった練習方法を参考にしながら自院のスタッフの助けを借りに取り組もうと思います。
今回のセミナーに参加して、熊谷先生の講義から医療倫理の大切さを改めて知ることが出来ました。石山先生 家泉先生からMTMについて講義と実習を受けて初期治療について学びました。様々なことを学びましたが、特に一番印象に残っていることは、日吉歯科診療所の院内見学です。各ユニットにレントゲン撮影機材が用意されていることや、美しく手入れされたお庭など、医院の設備も従来の歯科医院とは異なるものがあり、診療所から空間から一流であることを感じることが出来ました。来院される患者が驚かれるという話も分かりました。しかし、それ以上にその設備を清潔に保っていること、そして診療スペースだけでなく患者から見えない医局や技工室なども整理整頓が行き届いていることは驚きました。診療をする上で、診療スペースの整理整頓が出来ていることは、患者にも伝わる部分でもあり、診療の効率よくなります。整理整頓の大切さは自院の院長から指導を受けていたので、気を付けていましたが、毎日の業務を続けていてどうしても整理整頓をしきれない部分もありました。自分が見学した前日には、矯正治療が行われていたと伺っておりますが、まるで大掃除をした後のような状態でした。今回の見学で本当の整理整頓を知ったような気がします。これから、初診検査を含めたMTMの流れを学んで実践していきますが、まずは、自分のまわりの整理整頓から真似をしようと思いました。
この2日間で色々なことを学びましたが、まずは出来ることから始めて行こうと思っています。今回のセミナーをMTMを始めるきっかけとして、予防の難しさを学んでいきたいと思います。そこで生まれた疑問は、松野先生の抗議で学んだことを参考に解決していきます。人から聞くのではなく自分で調べることの大切さを忘れずにこれからの疑問を一つ一つ解決していきたいです。
松野先生の講義の最後に、熊谷先生の言葉である「医療者としての哲学・倫理観を持ちなさい ライセンスを持つ者としての使命を考えなさい」を聞いて、今の自身の使命は、「患者の口腔内を守る為の知識を学んでいくこと」なのではないかと思いました。残りのセミナーを楽しみに日々の精進を続けていきます。

松本先生の講義

松本先生のお話を拝聴し、ここ最近臨床現場の忙しさを理由に文献検索等アカデミックな診療から離れていた現実を思い出し反省致しました。病院歯科においては有病者の方を診る機会が多く自分の治療や投薬、周術期管理が患者様の全身容態に関与することも多いため、意識して検査結果や内服内容を確認するように心がけています。しかし判断に迷う時には時間が限られている場合も多いためすぐに上級医に確認してしまうことが多いのですが、なぜその判断をされたのか自分でも後から文献でエビデンスが存在しないか調べることが大切だと感じました。
また予防歯科に通って下さる患者さんは口腔への意識も高く、巷にあふれている情報をご自身で調べてくることがあり質問される機会が多いなと実感しています。その際に自分の中の確固とした引き出しが少ないと十分なお答えができないため、OPを目指す歯科医師として今後はより一層エビデンスの引き出しも持てるよう意識して日々臨床、勉学に努めていきたいと思います。

自分から普段の臨床においての疑問点を解決していく姿勢の大切さを学べました。
なぜそうしたのか、なぜそう思ったのか、自分の行動に根拠を持つことを今の経験浅い時期から身につけていこうと思います。

松本先生、貴重な講義ありがとうございました。松本先生の講義では、若手歯科医師が必要な知識・技術というところで5つの項目がありました。すべて重要ですが特に「エビデンスに基づいた治療」という点について学ぶことが多かったです。現状としてEBDの5ステップを実際の臨床に置き換える作業は十分にはできておりませんでした。確実な治療をするために、経験年数の浅い私たち若手歯科医師はエビデンスに基づいた治療を行うことが大切であると思いました。治療につまずいた際は先輩ドクターのアドバイスをよく聞いてしまいがちですが、一度批判的吟味し、その情報に対して受けり方の違いや間違い等がないかを調べてみることは必要だと感じました。MTMだけでなく、臨床に出る上でこの考え方を忘れずに診療哲学に基づいた治療を行おうと思いました。

松本先生からは、実際に臨床を行う中で分からないことなど壁にぶつかった時にどのようにして乗り越えたら良いのかヒントをいただきました。若手の歯科医師にとって、エビデンスに基づいた医療の実践こそ歯科医師として適切な知識、技術そしてぶれない軸を築き上げるために重要なことだと感じました。また、根拠に基づいた医療の実践は、世界基準での診療をすることが出来、患者さんにより高いレベルの治療を提供することで患者さんの口腔に対する意識改革にも繋がるのではないかと思いました。EBMの流れとしては、①PICOに基づいた疑問の定式化②エビデンスの検索③批判的吟味④意思決定⑤実績の評価になります。実際に自分が分からないことに出会ったとき、身近な先生が話してた、商業誌、教科書に書いてあったからといったいわゆる根拠の低いレベルで物事を考えてしまうことが多かったです。まずはしっかりと日本の診療の基準、ガイドラインを読んで考える癖をつけなければならないと感じました。また講義の中で、過去に調べた論文と現在の論文を比較すると数年間の間にかなり情報がアップデートされていることも改めて実感しました。自分が何のために、誰のために歯科医師として働いているのかを考えたとき、どのような情報を得なければならないのかが明確になってくると思いました。

日々の診療の中で、疑問に思ったことを自己学習する手段をご教示いただけてとても参考になりました。先輩ドクターの意見等を鵜呑みにするのではなく、批判的に吟味して自分でエビデンスを文献から探すという癖を若手のうちから蓄積できると、患者さんへの説明や自分の診療技術に自信を持つことができると思いました。特に若手のうちは患者さんから若さゆえ不安に思われたりすると思うので、エビデンスを持って診療できると患者さんとの信頼関係につながると思いました。

治療の方針に行き詰った時の対処法、とても参考になりました。
今まで、わからないことを調べる場所として、教科書や、インターネット上の不確かな情報、論文などでした。
それらを探してもわからない場合、手詰まりになってしまい、どうしたら良いのかわからなかったです。
正直、わかんないのになんで教えてくれないんだろ!と思う事もありました。
今までは、わからないことは当たり前のようにきいていました。しかし、それでは成長しないと言うことに気づかせてもらいました。
わからないことは自分で調べて実力をつけていきたいと思いました。
私は、お恥ずかしながら、pubmedでの検索方法しか知りませんでした。ガイドラインを調べる事ができることなど知りませんでした。今までなんで知らなかったのかと後悔してます。
経験のある先生から教わる情報こそ全て正しい。聞けるだけ聞かなきゃという気持ちがかなりありました。
教科書の情報、人から教わったこと、なんの疑いもせず正しいものだと過信してすべてを取り入れようとしてしまっていました。
たしかに、今思えば、辻褄が合わないなと思うこともあったことを思い出しました。
なので、情報収集をして、情報を吟味して、実施していくこととても大事なことだと、改めて思いました。
そして、しっかり調べて、治療の線引きをしっかりしていくことも大事なことだと思いました。全て自分一人で抱え込もうとせず、専門医の先生やその治療が得意な先生に依頼する勇気も大切だと言うことを学びました。

  • 実家に戻られてからも日吉歯科で学んだ事を1から作り上げた実績に非常に感銘を受けた(特に実家を即改装されたのは、本当に感激しました)
  • 私自身、3年後に新規開業・実家の継承・勤務医の3択で丁度悩んでいるため、勇気付けられた
  • 当院では、治療の仕方から考え方まで一つの方法として統一されている これは研修医の基本の習得の点では大変良いが、選択肢やステップアップの点では、科学的根拠に基づく診療を実践したい
  • EBMで全ての論文の網羅は不可能なため、手始めに日本語のガイドラインのおさらいから始める

松本先生のご講義は、ご自身の経験をもとに具体的にどのような方法で意思決定や治療のために必要な資料を集めるかという方法をご享受いただきました。私自身、日本のガイドラインやPubMedを利用したことがありますが、自分の中で”ガイドラインはあくまで日本のもので、本当にこれだけで判断して良いのか?”、”PubMedはヒット数が多すぎてどのように情報を取捨選択すれば良いのかわからない”などの不安がありました。どちらを利用すれば良い・悪いの問題ではなく、どちらも有効活用し、不足しているものをいずれかで補うことの必要性を改めて感じました。また、恥ずかしながら、Cochraneについては知らなかったため、情報を収集するツールとして知っておくべきだと学びました。そして、これらのツールから得た情報を批判的に吟味することの大切さも改めて学びました。
 いずれにせよ、自分の中で患者様に良質な医療を提供するというブレない軸を持っていることの大切さも、松本先生のご講義を聞いて強く感じました。自分の心の中に生まれた小さな疑問も、日常の忙しさに追われて、つい”これでいいか”と妥協してしまいがちになるでしょう。しかし、そこで面倒がらずに疑問を解決する原動力こそ、ブレない軸であるかと思います。自分に課された使命の重さを今一度理解し、ひとつひとつの症例に丁寧に向き合っていくべきだと感じました。
 私は今研修医を終えて8ヶ月が経過しましたが、松本先生のように樋状根の根管治療をすることになったらと考えると焦りを感じます。治療に対する予備知識や準備は必要不可欠ですが、想定外の事態に直面した場合、自分の頭の中にない必要な情報をどのように調べればスムーズにたどり着くことができるのかを知っておくことが重要だと思いました。

エビデンスの調べ方の講義にて、Mindsガイドラインライブラリは初見でしたので大変勉強になりました。今までエビデンスベースな治療が必要なことは分かりつつ、探し方が未熟なため、膨大な時間がかかりうまく落とし込めていなかったのですが、本講義を参考にしつつ、EBDをより実行していこうと思います。

毎日臨床に携わっていると、治療の現場での判断に疑問が生じた時、エビデンスを確かめるよりもその判断に納得しようとする思考に陥りがちです。診療に際しては批判的な視点を持ちなさいと大学で言われてきました。今一度、本棚にある歯内療法や歯周病の入門書を読み解き、次のチャンスに備えようと思います。

わからないことがあるとき、先輩ドクターに聞くことが多かったため、自身で調べる大切さを感じました。

熊谷先生の講義

熊谷先生のお話はウェブセミナーでお伺いしたことはありましたが直接お聞きするのは今回のセミナーが初めてであり、先生の熱意を生で感じ取ることができました。
MTMの治療の意義、流れなどは現在勤めている川勝歯科でも学んでいますが、熊谷先生のお話をお聞きしMTM治療の根本にある歯科治療の問題、そこに対して先生が提唱されている想いをより一層学ぶことができました。海外と比較して日本人のハイクラスの人達の口腔内への意識の低さを先生が強調されて仰っており、そこには予防歯科の浸透度の低さがあることを実感することで、これは私達予防歯科に積極的に取り組もうとしている歯科医師が業界をさらに変えていく必要があると思いました。また国民皆保険制度によって日本人は誰でも治療が受けられるという意識が問題であるという観点について、私は意識したことが少なかったため保険診療についても今後は意義から考えていく必要があると思いました。
先生の授業を通して、今後私達は熊谷先生が道筋を作って下さった方向に乗りながら日本の歯科診療の根本をさらに変えていく担い手になる必要があると感じました。それは簡単な道のりではないですが今回参加した若い先生方と協力して変化を起こしたいと強く思うことができるいい機会となりました。

保険の脳に染まる、脳のバイオフィルムという言葉に深く共感し、身に付く前にお話を聞けてよかったです。
今後、歯科医療の中で自分が進む道は枝葉の部分であり、幹となるドクターとしての哲学を持つ事の大切さを知ることが出来たことを嬉しく思います。自身がぶれない軸をセミナーを通して学び、改革を起こしていきたいと思います。

熊谷先生、2日間貴重な講義ありがとうございました。熊谷先生の講義をこの少人数の中で直接拝聴することができ大変光栄に思っております。熊谷先生が初めにおっしゃっていた、イノベーションについての話にすごく納得致しました。どの分野においてもイノベーションによる変化が起きていて、普段生活する中でも、AI化が進み、リモートでの仕事が増えたり、あるいは人が働く場所を失ったりしている光景をよく目の当たりにします。歯科の分野においてもイノベーションが起き、本当に必要な医療が淘汰されていくべきだと思います。わたしはまだ臨床経験は浅いですが、口腔の健康を失っている患者さんはこんなにいるのかと悲しくなります。それは、患者さんだけが悪いのではなく歯科医師たちの身勝手な治療によるものや患者教育が行き届いていない現状が生み出していると思います。しかし、本当に良い医療を受けたくない、健康になりたくないと思う人はいないと思います。患者さんは歯科の現状や正しい知識をもっと知るべきですし、わたしたちが伝えていかなければならないことだと思います。今回熊谷先生の講義を直接聞き、改めて、真の患者利益のために、Oral Physicianとしてのブレない芯を持ち続ける覚悟を持つことができました。

熊谷先生の話を直接聞くことが出来、一言で言うと圧巻でした。先生の熱意、熱い思いを聞き今回のセミナーに参加する機会をいただけたことを非常にありがたく思っております。現在勤めている医院でもMTMの流れを導入してはいますが、部分的に取り入れられるところをピックアップし保険の範囲内で治療をしているのが現状です。先生の講義の中でもありましたが脳が保険のバイオフィルムに染まりはじめている状態かもしれないです。私自身、口腔内写真を撮る、ポケット検査、サリバテストを的確にかつ患者さんに苦痛を与えないようにやるか。実践することが目的となっていました。しかし改めてMTMというのはあくまでもKeep28や医院の掲げている理念を達成するための手段であるということを考えさせられました。いかにMTMという流れで情報提供をする中で、口腔や全身健康に意識の少ない人を行動変容し、健康になるための習慣形成の足がかりを作れるかが課題であり、最も難しい事、やりがいのあることだと考えさせられました。なぜ歯科医師を目指したのか、ライセンスを持っているものとしてやるべき行動は何なのかを常に考えながら行動をしていれば、結果として患者さんに良い結果をもたらすのではないかと思いました。

現在OPセミナーにて勤務をしていて、MTMにのっとって診療をしていますが、本家本元の講義を聞いて自身の診療について反省する点がたくさんありました。MTMを進めていくうちに、いつの間にか患者さんの背景やリスクと向き合うことを忘れ、MTMというレールに乗せて作業的にこなしてしまっていた、資料採得をすることが目的になってしまっていた、このような反省点が見つかりました。
グローバルな視野で歯科界を俯瞰し、先見の明を持って改革を起こしてきた熊谷先生の講義を直接拝聴できて、本当にこの門を叩いて良かったなと思いました。

熊谷先生の講義を聞いて、命の寿命と歯の寿命を逆転さる=KEEP28の考え方が素晴らしいと思いました。
日本の歯科のあり方は、今だにかなり遅れていて、口腔内が汚いことに対して何の違和感を抱かない日本人に改めてびっくりした。
また、そんな日本を変革しようとお一人で頑張ってきた熊谷先生を改めて尊敬しました。
日本の歯科は、保険制度により、歯科医師の治療に対する意識の低下、患者自身の口腔内に対する意識の低下を招き、質より量の治療を求められているのが現状。自分は、そのような医療を提供したくないと思いました。また、そのような中途半端な医療を提供しないで済むように、患者さんの幸せと健康を一番に願い、そのために決して妥協しない歯科医師になりたいと思いました。
また、熊谷先生のように、日本人の口腔内を変革できる歯科医師の1人になりたいと思いました。
自分だけを変えるのではなく、酒田市のように地域をひっくり返すような取り組みが将来自分にもできるといいなと思いました。
30年以上前の患者さんのデータが今と変わらずあり、現在のデータと比較することができること・30年以上もメンテナンスの来院がある患者がたくさんいること(100歳を超えても自分の歯で食事をとっている患者さんがたくさんいること)本当に感動しました。
また、長期的に患者さんと付き合うことで、家族単位(世代またいで)での来院を可能にし、下顎のAAが萌出した時からアプローチが可能になっていること、本当に素晴らしいことだと思いました。そんな歯科医院がもし自分の地域にあったらな、と強く思いました。
今は、日吉歯科が普通の歯科医院と違うと思われているが、このような素晴らしい歯科医院が普通になっていく世の中を作っていきたいと本気で思いました。
私も、脳みそが感染しないように、今回の5回の講義を体に染み込ませ、妥協した医療を提供しないように、努力していきたいと思いました。
できることを全力でとりくみ、どんどん増やし、できなかったことをそのままにしないでできるようにしていく。そうして患者さんに最適な医療を提供していけるような歯科医師になりたいと思いました。

熊谷先生の熱量を自分の五感で浴びることができ、改めて予防歯科への意欲を強められた。
熊谷先生は戦いの連続だった。やりたい事を追求したら保険指導7年間続き、厚労省までも戦い、最後は勝ったそうである。・ここまで戦えたのも「学び続けた」からだそうだ。コマの軸・心棒に「患者尊敬」「歯科医療に対する誇りと責任」「学び続ける意欲」を持つ必要がある。
感銘を受けたフレーズを以下に記載する

  • 「医療者としての哲学・倫理観を持ちなさい ライセンスを持つものの使命を考えなさい」
  • 「頭のバイオフィルム(質の悪い保険診療)」がつかない考え方を今学んでほしい!
  • 人生100年時代 せめて自分の患者さんは100歳でも問題ない口腔内にしよう!
  • 自分のクリニックで絶対この通りに実践して欲しい 半年で60〜80人
  • 診療室には「哲学」が詰まっている 診療室を隈なく見ていってね!
  • 歯科はバラ色!なぜならあまりにも周りが酷すぎるから
  • innovationが生じない業界は衰退する 日本の歯科もその通りになる
  • う蝕も歯周病も歯科診療所で予防できる疾患 リスク改善とバイオフィルムの破壊と除去を定期的に行う診療所作りが重要である→う蝕も歯周病も、本来稀な疾患である→早期にう蝕のリスクを見極め、う窩が形成される前にう蝕を治療し、保存修復処置を不要にする歯科医にかかりたいと思う。こういう人こそ真の凄腕の専門家
  • 「自分が最も優れた人間になるのは、死ぬ直前」
  • 「プロフェッショナルとは、情熱をかたむけ努力し続ける人である」

熊谷先生のご講義は、学生時代に一度お聞きしたことがあります(セミナー参加にあたっての意気込みでも記載させていただきました)が、実際に大学を卒業して歯科医院に勤務している今の方が、より先生のご講義に感銘を受けました。
 先生のご講義で印象的だったのが、口腔内に補綴がたくさんあった患者様に対しても、お子さんやお孫さんが同じようにならないよう、患者様ご自身が家庭で指揮を取っていきましょうと声がけをしているというお話です。今思えば、私の両親も補綴が多いですが、同じように私と弟には同じ思いをさせたくないと、家庭内で就寝前のブラッシングの徹底や家に甘いお菓子を置かないなど、管理をしてくれていました。自分が身近で親からしてもらっていたことを、今度は歯科医師として、患者様に提供していく必要があると思いました。こういった声がけや配慮は、今の私のように臨床経験がほとんどなくてもできることです。すぐにでも実践していきたいと思いました。
 もうひとつ、熊谷先生は本当にさまざまな視点から歯科医療を把握していらっしゃると思いました。芸能、社会制度、行政、海外の情勢など、さまざまな分野にアンテナを張り、歯科医療と結びつけ問題を提起し、実際アクションを起こしていらっしゃるかと思います。KEEP 28を必ず成し遂げるという強い使命感・正義感をお持ちで仕事をしていらして、尊敬すると同時に、自分もライセンスを取得する時点でそういった使命を担っているのだと改めて感じました。
 正直、大学でそのようなことを学ぶ機会はほとんどなく、高齢化が進む=喪失する歯が増えるため、欠損補綴の方が重要視されていたように感じます。しかし、そうではなく、私たちの真の使命は歯を失わないように患者様を導くことであると、熊谷先生のご講義により再確認させられました。先述の家庭で指揮をとるという声がけの例のように、歯を失わないために、さらには全身の健康を保つために、今28本の歯の健康を保っている人も、そうでない人も、あるいはこれから28本の歯と共に人生を歩む子供たちも、すべての人たちのために歯科医師として指揮をとっていきたいと改めて決意しました。
 イノベーションとは、技術革新により生まれる普遍性のことだと考えていました。昔は職人でないとできなかった仕事も、技術革新によって誰もが行うことができるようになった、という例はたくさんあります。もちろん、歯科でも技術革新は起こっており、歯科のデジタル化は歯科医療業務を便利にしてくれています。しかし、その技術革新の向かう先は決して疾病の根本的な原因をなくすことではなく、私たち歯科医療従事者の手間を減らすためという特色が強く、真の意味で患者様のためになっているわけではありません(デジタルデバイスを用いた資料の提供など、患者様のためになっているものもありますが)。これでは、真のイノベーションではないと、熊谷先生のお話を聞いて気づきました。熊谷先生は多角的な視点をお持ちですが、ひとりひとりの患者様を大切にされているとも強く感じました。モチベーション維持のための患者教育や資料の提供など、従来の歯科医療でおざなりにされがちであった取り組みを丁寧にされており、これらひとつひとつが既成概念を除去した”創造的破壊”なのではないかと考えました。と同時に、この結果KEEP 28が普遍的にになることこそ、真のイノベーションが達成された日本の歯科界なのだと気づきました。
 熊谷先生のご講義は本当に刺激的でした。私がこれから取り組もうとしていることはとても大変で困難な道ではあるかと思いますが、私の大切な家族や友人に提供したい歯科医療は、KEEP 28を目指すための歯科医療であると再認識させられました。ありがとうございました。

私が予防歯科を目指すきっかけとなった熊谷先生の哲学を存分に享受でき、大変有意義な時間でした。OPとしてやっていくうえで、必要なのは哲学だということを強烈に受け取りました。保険バイオフィルム感染前にに、予防歯科の医療・哲学を学べて大変光栄に思います。

最近になって少しずつ治療もさせていただけるようになった私は、治療に対して完璧を求められているでしょうか。根管を穿通させられなかったり、う蝕を除去し切れなかった時、まだ半人前だからという言葉に甘える私は反省が足りないと思います。ですから、熊谷先生がおっしゃっていた量より質の歯科医療を追求する流れは卒後2年目の私であっても追求しなくてはいけないのだと気がついた時、身が引き締まる思いがしました。患者さんのイノベーションを起こす前に、まず私の中で変革を起こさなくてはいけません。初診からメインテナンスまで最高の医療を提供できる歯科医師になろうと思いました。

医療倫理感の本当の大切さを知ることが出来き、真の患者利益を考えた歯科治療に取り組むためのモチベーションが上がりました。
今回の勉強会を、自身でMTMを実践するための機会にします。

石山講師の講義

石山先生には、MTM治療の基礎となる検査の詳細をわかりやすく教えて頂き大変勉強になりました。特に口腔内写真の撮影方法は部位ごとに細かくまとめて頂き、私も普段口腔内写真撮影に苦しんでいる身として気をつけるポイントがよくわかり今後の診療に生かしていきたいと思いました。石山先生は撮影の時間にも3分以内という具体的な目標を設けており、患者さんの負担を少なくするにはなるべく短い時間で正確に撮影する必要があると改めて実感しました。私も今後は撮影することに必死になるのではなく時間にも意識して(衛生士さんに計測して頂こうと思います)次回のセミナーまでには3分以内で撮影できるようになろうと思います。

臨床に携わってきた環境は違えど、同世代のドクターとして普段の臨床への姿勢に刺激を受けました。
講義の内容も自分の普段の姿勢の甘さを認識できました。とても素晴らしかったです。ありがとうございました。

石山先生、貴重な講義ありがとうございました。真の患者利益のためにどう行動すべきかを考えさせられる講義でした。う蝕など疾患があると、どうしてもそこに目が向いてしまいがちになるとおっしゃっていましたが、わたしもそのうちの一人でした。昨年までの2年間、最初は予防が大切と気合を入れてTBIや予防教育をやっていましたが、患者のコンプライアンスや治して欲しいという要望に流され、予防教育が疎かになっていき、やがて最初から治療介入していくことに何の抵抗感も持たなくなっていました。患者のためにすべきことをもう一度再確認することができました。そのためにMTMが必要で規格資料を採得することが必要です。規格資料を採得することで患者さんの変化を追っていき、健康が維持されていることを患者さん自身も確認できることで、患者さんへの信頼度も高まることもわかりました。規格資料を取る上での手順や注意点もすごくわかりやすく教えていただいたので、この資料を基に実践に移していこうと思います。

石山先生の講義の中では、MTMとは何かという点を明確につかむことが出来ました。MTMとは、患者さんに自分自身の口腔内に関心を持ち、行動変容を促すためのもので、初診からメインテナンスまでの治療の流れを示したものだと捉えていました。それも間違えではありませんが、MTMの考え方の大元には、治療主体ではなく、そもそもの原因を突き止め再発防止に努めるという考え方があることを再認識しました。そしてMTMを確実かつ的確に実践することこそ歯科医師としてできる患者の口腔の健康を守る第一歩になるのだと思いました。また、講義の中でありました「患者の人生を診られる歯科医師になりたい」という言葉が心にすごくささりました。MTMの流れを行い、治療をすることが自分の中で目的になっていました。もちろん、患者さんのためにも一定の治療技術は必要ですが、何のために歯科医師になったのか改めて考えたときに、私も本当の意味で患者さんの人生に寄り添い、手を差し伸べられる歯科医師になりたいと思いました。

MTMについて詳細に講義していただき、各ステージでの目的、意義を再確認することができました。大学の同胞でありますが、研修医の段階でMTMという医療の道に進んだという点では先輩だと思いながら講義を拝聴しました。私がMTMを行う上で悩んでいることも解決してきているので、まさに聞きたいところを教えてくれた内容でした。特に『MTMに則った診療ができれば予防歯科ができるわけでもOPになれるわけでもない。規格性がある資料さえ揃えば患者にとって有益で価値ある歯科医療を提供できるわけでも無い。患者のためにどう生かすか』という最後のまとめの部分が現在の自分には強く突き刺さりました。勤務先でMTMの流れ、規格性のある資料採り、予防プログラムの立案などのMTMに欠かせないツールは習得したつもりでありましたが、実際は患者さんをレールの上に乗せて作業的に診療を行っていたと痛感しました。まさに習得したつもりなだけで、真のOralOhysicianとしての考え方ができていなかったと心に刺さりました。

オーラルフィジシャンとしての在り方を再確認できるような講義でした。
私も、日吉歯科のようなMTMを取り入れたクリニックで勤務しているのですが、
MTMの流れをわかりやすく説明してくれていたと思います。私は、最初入職したばかりの頃、このMTMの流れを理解するのが大変でした。しかし、石山先生の講義はとてもわかりやすく、なんぜこんなことをしているのかも理解できるように説明してくださっていたので、入職当初の私に聞かせてあげたいと思いました。
また、写真たくさん使われていて、実際の雰囲気が掴みやすいと感じました。
実際に、治療をしているからこその視点で問題点や疑問点などの説明も網羅されていたのでわかりやすかったです。
また、規格写真の必要性の再確認もすることができました。
お恥ずかしながら、現在の当院の状況は、日吉歯科さんのような規格の取れた完璧な写真が、毎回取れてはいません。
技術不足のせいで、患者に負担がかかること・チェアタイム時間などを考えることが先行してしまうことが理由と考えます。
その結果、写真やレントゲンに写ってない部位があり判断がつきづらいことなどの問題も起きています。
一人一人がもっと精度を上げる練習を積んでいくことをしていかなければいけないなと改めて思いました。 
また、石山先生の練習方法が素晴らしいと思いました。
自分が、できなかった時の写真を使っていたこと、また、自分がやってみて、実際に失敗しやすいポイントのおさえどころなどをフィードバックしてくれていたのでとてもわかりやすいなと思いました。
また、規格写真の練習を始めた当時の写真・時間・フィードバックが今でも残っていることがすごいと思いました。
規格の取れた写真が、30年後・40年後と残していけること本当に素晴らしいと思いました。
経年的変化をしっかり追っていくことの重要性を熊谷先生の講義を通して学び、自分もそうなりたいと思いました。
そのため、規格のとれた写真を全スタッフが毎回撮れるように変革していかなくてはいけないなと思いました。

石山先生の講演は、2年目とは思えないクオリティで、大変刺激を受けた 目の前の患者さんお一人お一人に誠実に対応された賜物であると感じる 秋田高校は非常に優秀であると再認識した 

石山先生は大学時代の同級生で、同じように授業を受けて大学を卒業しましたが、研修医を終えて間もない今の時期にこのような機会でご講演をされていることに対して、率直に尊敬しています。
 ご講義の内容について、私自身OPセミナーをかつて受講したクリニックに勤務しており、MTMを理解しているつもりでしたが、本質をしっかり押さえていなかったのではないかと思います。というのも、どうしてもMTMが目的になってしまい、患者様への説明をうまくできなかったことがあるからです。また、規格性のある資料を採得することを目的に感じてしまったようにも感じます。それらの資料を患者様のために生かすことのできる歯科医師になりたいと感じました。
 実際にご自身がどのように口腔内写真撮影の練習をされていたのかもご説明いただき、今後に生かしやすいとも思いました。ありがとうございました。

求めていた口腔内写真の細かい取り方のコツを教えていただき、ありがたかったです。

患者さんの患者教育において個人が行う選択の決定を下す為の材料と自分自身の選択によって行動するための手段を提供するにすぎないという言葉が心に残りました。私は現在、サリバテストの実施と説明をさせていただけるようになりました。パターナリズムにとらわれず、患者さん自身の口腔に対する意識を変える手伝いをしているという、寄り添う姿勢を忘れずに日々の診療にあたりたいです。

石山先生の練習方法は、自分が練習する参考になりました。
自分の業務は治療のみであった為、先生が行っていた練習方法を行って3月に発表できるよう準備します。

家泉講師の講義

家泉先生はMTMの治療の基礎を流れに沿って説明して頂き、今自分が行っているMTM治療の基礎を振り返る機会となりました。また先生が診られた症例を例に挙げて紹介して頂いたことで、実際に患者さんの口腔内が大きく変化していることを写真で見ることができ感動しました。同世代の先生が素晴らしいMTM治療を提供されていることに大変大きな刺激をもらいました。
川勝歯科では染め出しの後に写真を撮影していなかったのですが、先生が患者さんには視覚で現状を把握してもらうことが大切と話されていたのを拝聴し、今後は患者さんのモチベーションアップのためにも染め出し時には毎回写真を撮影しようと思いました。

M T Mの各ステップのW H Yを元にどう日々の臨床にフィードバックするのか、とても参考になりました。M T Mを軸とする臨床に身を置いていますが、もう一度基本的なところを見直したいと思います。
とても素晴らしかったです。ありがとうございました。

家泉先生、貴重な講義ありがとうございました。現在、私の勤めている歯科医院では実際にMTMが行われていますが、実際にわたし自身がやったことはありませんでした。家泉先生がおっしゃっていた初診からメインテナンスまでの流れをDRがやるべきであり、DHに仕事を任せているだけ、という言葉にハッとさせられました。MTMを実践したことがない私は実際に今の臨床においても指導ができていない状況ですし、それではDRの免許を持っている資格がないかもしれません。今回このような機会をいただいたので、1からMTMを実践しDHにも指導できるようになりたいと思います。MTMをやることが目的にならないように、MTMをやる理由は何なのかをそれを明確にし、常に忘れず取り組んでいきたいと思います。また、講義資料の中に失敗例とそれに対応する改善方法が書かれているので、すごく参考になります。今持っている自分の知識と技術を最大限に活かして臨床に挑もうと改めて思うことができました。

家泉先生の講義では、実際の診療における口腔内写真やデンタルエックス線写真撮影時のポイントをつかむことが出来ました。規格性のある資料取りをすることは、術者が客観的に評価を行い、患者さんも視覚的に自分の口腔内について考えることが出来るため双方にとって良い結果をもたらすものだと感じました。診療の中で資料どりをする機会は多々ありましたが、自分自身かなり妥協し、甘い資料になっていたことに反省させられました。資料は患者さんの意識を変えるとても大切な材料であり、その時しか得られない大切な財産になります。そのことを念頭に、ただ作業をすることを目的にするのではなく患者さんのことを考えながら今後、資料収集をしてこうと思いました。口腔内写真に関しては、まずどのくらいの期間で何をするのか。どこで自分がつまずいてしまうのか、細かく分析、評価、改善を繰り返していくことが成長のスピードを上げるのだと思いました。ドクターとして、患者さんはもちろん共に働くスタッフの教育もしなければなりません。MTMというもの理解し、実践することで相手に伝えられるようにしたいです。

講義の中盤での、『MTM、この医療にいつ出会うかはとても重要』という言葉には強く共感します。開業してからMTMを導入しようとしてもかなりの苦悩があるため、若手のうちにこの医療に触れることができて本当に良かったと感じています。

石山先生とはまた違う切り口からMTMの流れをより細かく説明してくださりわかりやすかったです。
実際に、どんなことを聞いたり、話しているのか、どんなことに注意しているのか、実際に治療をしているからこその視点でとても勉強になりました。
実際、問診や初期治療中の説明やTBIなど衛生士さん・ドクターの話し方、説明の仕方によって吸い取れる内容や患者教育の理解度など変わってくると思います。
家泉先生が、普段どんな風にやっているのか知れてとても参考になりました。
特に、職業や、日中の姿勢など聞いたことはなかったのでとても参考になり、私も問診の時真似してみようと思いました。
規格写真の撮り方の説明はすごくわかりやすかったです。
特に、撮りやすい人・撮りにくい人の分類が印象に残っています。
撮りにくい人だからといって、写真の精度が落ちてもいいと言うわけではないですが、撮る前にこれらが把握できていれば、対策することができることも事実です。
今度、撮りにくい人のそれぞれの対象方も教えて頂きたいと思いました。
また、早く写真が撮れるようになるにも、しっかり目標を決める(具体的な)こと・毎回時間を計り、写真に線を引くこと・自分の写真のフィードバックを自分で行うこと、が一番の近道ということに気づきました。
また、失敗例の改善方法などわかりやすく書いてあり参考になりました。

持ち前の明るさ全開で、聞いていて元気の出る講義であった 社会経験の豊富さが羨ましい
応急処置をしたくなる気持ちをグッと堪えているというフレーズにとても共感した

家泉先生は実習の班で実際にどのように患者様への説明をされているかを教えていただいたこともあるかと思いますが、患者様を知ることに対してとても熱心で、患者様に寄り添った視点をお持ちの方だと感じました。
 家泉先生の初期治療のスライドに”自信をつけてもらう”という言葉が入っていました。私はつい初期治療で改善すべき点を見つけ、問題を解決することばかりに注力してしまいがちですが、初期治療はMTMを知らない患者様にとってはモチベーションを維持する上で難しい期間でもあると思うため、できるところを見つけて自信をつけるという視点はとても重要だと感じました。
 また、今は家泉先生や石山先生に資料採得の方法など教えていただく立場にいる私ですが、いつか誰かに教えるという視点を持って日々の診療に取り組むことは、歯科医師だけでなく歯科衛生士への指導のためにも重要であると強く感じました。
 全体を通して、自分の日々の診療で足りなかった”視点”を発見できました。ありがとうございました。

「自分がいつか誰かに伝えることを意識してください」という家泉先生のメッセージのおかげで、その後に実習の吸収量があがったのではないかと思います。自分が初期治療を学ぶ意義を再確認できました。

MTMを患者さんに伝える際、行動変容に繋げるために、自信を持ってもらいながらモチベーションが上がるように伝える努力が私には必要だと考えました。実践においては苦痛のない資料採得、分かりやすい言葉遣いで自信を持って説明できるように、普段の練習から工夫を凝らしながら熱心に取り組もうと思います。

自院でMTMの流れを知っているつもりでしたが、家泉先生の発表のお陰で改めて考えることが出来ました。

実習の感想

口腔内写真:相互実習によって自分が撮られる側になると撮影している時には分からない不快に感じることなどが実感でき、反対に相手の方からもその点を指摘されることで改善点が明確になったことがとても良かったです。また普段は計測しない時間を今回は意識して撮影しましたが、予想よりも時間がかかっていて驚きました。他のメンバーが撮影している姿勢を見ることで、自分でも取り入れたいポイント等が分かりそれも勉強になりました。
エックス線写真:エックス線画像を並べた時に角度がつかないよう気をつけるポイントをメンバーで意見交換しながら学ぶことができたのが良かったです。
初期治療:染め出しの時の口腔内写真撮影は記録かつ患者さんのモチベーションアップのためにすぐに今後の診療に取り入れたいと思いました。日吉でのリスクの説明方法の流れも教えて頂き参考になりました。また歯周病治療の説明方法や進め方もメンバー内で様々な方法があり、今後もディスカッションを重ねていきたいと思います。
メインテナンス:日吉で使ってる器具で初めて見るものもあり、今後自分でも使ってみたいと思いました。また喫煙している人にどのように禁煙を勧めるかなど口腔内に関与する環境因子への対策は人によって取り組み方法が異なり、今後さらに皆さんに意見を聞いてみたいと思いました。

普段のうやむやにしていた部分、疑問点を確認できてよかったです。
規格性というところで妥協していた部分が正直あったので改めて規格性の確保を意識していこうと思います。
患者教育の仕方、説明の仕方などアピローチの仕方を学べました。
口腔内写真:自身の規格性をもたすところでの甘さを痛感しました。
エックス線:基本的な位置設定をまずは頭に入れて、個々に対応していき規格性を持たせることを意識していかなければならないと感じました。
初期治療:患者教育のアプローチの仕方を聞けてよかったです(病院論、急性症状がある人への対応など)染め出しの口腔内写真はしていなかったので取り入れていこうと思いました。
メインテナンス:手を抜かず価値をだし、患者教育を含めたモチベーションの維持をできるように努めていこうと思いました。

石山先生、家泉先生、タイトなスケジュールの中、準備や進行、本当にありがとうございました。

  • 口腔内写真→口腔内写真に臨むにあたって見本と手順に対応する写真の資料が用意されていたので、自分の中で準備がしやすかったです。私が昨年まで行っていた方法とは異なっていましたが、家泉先生の無駄のない動きと正確な規格性に、同じやり方で実践しようと思っています。また、忙しい中一人一人に対し改善すべき点をコメントいただき、すごくありがたかく、今後の練習・実践に活かしていきます。
  • エックス線写真→エックス線写真においても細かい手の使い方や無駄のない最短の動きを教えていただけたので、普段の自分の反省にもなり、今後の実践に活かしていきたいと思います。
  • 初期治療→初期治療に関しては、病因論から丁寧な説明とブラッシングをする目的について等、的確で根拠ある説明をされていて、自分が患者側であればしっかり納得した状態で進んでいけると思いました。一気にC論・P論などについて説明するのではなく、回をまたぐことで情報過多にならずに済み、頭に残りやすいことも学びました。また、位相差顕微鏡は現在使っていませんでしたが、患者さんに視覚的に提示できる上にモチベーションを向上させる手段としてすごく影響力のあるものだと感じました。
  • メインテナンス→毎回のメインテナンスごとに前回の診査と容易に比較できるのは、しっかりMTMに則っているからこそだと思いました。また、変化がない患者さんに対して資料取りのみ行うことがあることや、レントゲン撮影を5~6年に1度にできるのも、患者教育が徹底されているからだと感じました。

口腔内写真:自分の医院で撮影している規格と異なる部分がありました。また、撮影機材、PCソフトも異なり少し戸惑う部分がありました。
 エックス線写真:上記同様です。
 ⇒何をみたいから、その規格でやっているのか。実習中にお聞きできればよかったです。
 初期治療:パソコンの資料をフルに活用し、カリエス、歯周病の成り立ちから丁寧に伝えている姿が印象的でした。
 メインテナンス:実際に使用している機材や診療の流れを一から教えていただき、自分の診療との違いや同じ点を見つけることができました。

口腔内写真:ある程度規格通りに撮れていると思っていたが、規格写真を久しぶりに撮ったということもあり腕が落ちていた。もっと厳密にクオリティにこだわって写真の練習をしようと再認識した。
初期治療・メインテナンス:自院も含め、ここの分野は主にDHが担当しているので、キュレットの使い方や歯石の探知、メインテナンスでチェックする点などに長けている若手歯科医師は多く無いと思うので、今回の実習内容では物足りなく感じました。

  • 口腔内写真
    実際に時間を測ってとってみて、自分はどこで時間がかかっていて、時間がかからないようにするには、どうしたらいいか、石山先生のとっている姿を見て参考にすることができたので、とても勉強になりました。
    また、実際に写真を組んで、確認することで全然取れていないことがわかりショックを受けました。もっと練習しよと思いました。
  • エックス線写真
    エックス線の規格を考えた撮り方が、自分の中では苦手だったのですが、コツやポイントなどを教えていただいたので今度やってみようと思いました。
    普段聞けないことを聞けたのですごく良かったとおもっています。
    また、早く撮るための順番やコツも教えてもらえたので今度やってみたいとおもっています。
  • 初期治療
    初期治療は、術者や患者さんによって全く違うものになると思うのですが、石山先生が実際どんな風にやっているのか聞けて参考になりました。
    また、周りの他の先生とも、こんな時どうする?やこんなことが難しいとおもってるんだけどどうしてる?などディスカッションしながらできたのもすごく良かったとおもっています。
  • メンテナンス
    正直、1時間でここまでしっかりやっていてすごいなと思いました。
    ここまでのことをやるためには、本当に時間との勝負だなと感じました。
    また、技術の面でもしっかり自立していないとなかなか難しいことをやっているとおもいました。1時間の中にたくさんの想いを感じました。
  • 口腔内写真 
    いかに今の自分のクオリティが甘かったか、思い知った。患者さんに苦痛を与える点から、質とスピードを同時に追い求めていく必要を学んだ
  • エックス線写真
    位置付けの復習ができた 実際のエックス線写真をどこかで添削していただけるとありがたいです
    咬翼法のインジケータは便利だと感じたため、早速購入する
  • 初期治療
    限られた時間の中で、何を大切にするかの優先順位を少し学べた気がする
    (私の中では、TBI・病因論・リスク評価について患者さんと対話する時間が最も大切と感じた)
  • メンテナンス
    今まではプロフェッショナルケアでいかに綺麗にするかを考えていたが、染色されたプラーク・触知される縁下歯石を除去すれば良いだけなので、ソニックブラシなど効率的な器具を選択したい
  • 口腔内写真:しっかりと一人一人にコメントを残して、それをシェアできるように配慮していただいたのはとてもありがたいと感じました。
  • X線写真:限られた時間の中で要点を教えて指導していただきました。ありがとうございます。
  • 初期治療:説明内容を詳細に教えていただきました。担当患者様への説明は数名にしかやったことがありませんが、自分の中でうまくできなかった説明を家泉先生がどう説明しているかを聞き、今後参考にさせていただきたいと思いました。
  • メインテナンス:私の勤務先では、ほとんど衛生士さんが行っていますし、私はやっと患者様の配当が始まる段階なので、まだ自分の担当患者様がメインテナンスに移行するのはだいぶ先ですが、何を行っているのかイメージできました。
  • 全体的に:患者様への負担を減らすべく、時間短縮に向けた配慮がとても多いと感じました。例えば口腔内写真で無駄な動作を減らすために参加者の動作ひとつひとつをしっかり観察していらして、自分も細かくフィードバックをしていく必要があることを学びました。
  • 口腔内写真:
    受講生にも問題があるとは思いますが、タイトなスケジュールで、あわただしかった印象があります。せっかくの機会なので、撮影時のアドバイスをより細かくいただけたらうれしかったです。
  • 初期治療:
    初期治療中の悩みを石山先生から丁寧に教えていただき、勉強になりました。講義ではなく、対面方式で、しかも同じ若手の先生であるからこそ、質問がしやすく他のセミナーにはない良い点だと思いました。
  • メインテナンス:
    使用する器具などを丁寧に教えていただき、助かりました。

口腔内写真ではレクチャーがとても分かりやすく、舌の圧排の仕方や鏡の入れ方、鏡を広げる角度、短時間で撮る為の工夫などとても勉強になりました。動作一つ一つに意味があり、患者さんの負担を減らし、正確に撮影する為の気配りを感じました。撮る順番を実習の際はきちんとできませんでしたが、今後撮影する際は患者さんの負担を減らす為にも実践していきます。
 チェアサイドで患者さんが座ったままデンタルエックス線写真を撮るという、海外のクリニックのようなシステムはユニークだと思いました。痛くないフィルムの挿入方法、頬粘膜の指での圧排の仕方など日々の臨床で実践したいです。
 初期治療では、各診療日で話す順番、内容、話し方について教えていただきました。整理してまとめてから臨床に臨もうと思います。
 メインテナンスでは使っている道具の一つ一つに特徴があること、使用の順序、その理由についてもご説明をいただきました。動機あるインスツルメンテーションで、低侵襲で確実な診療を心掛けたいと思います。

  • 口腔内写真
    口腔内写真撮影の実習では、各医院でそれぞれの方法があり機材も異なるため、多少のやりにくさはありましたが、日吉歯科の考え方とやり方を知ることができ、自分が苦手としている撮影部位のアドバイスを頂けてとても参考になりました。
  • エックス線撮影
    この実習では、家泉先生が気を付けているポイントを教えていただけたので自分が撮影する際に気を付けていきたいと思います。
  • 初期治療
    自分は、初期治療を行っていないので、先生方の話はとても参考になりました。
    今回の実習で学んだことを活かして、初期治療をしようと思います。
  • メインテナンス
    歯面清掃をしていただきありがとうございました。
    とても心地よかったです。

1期第2回

第2回の1日目は、前回のMTMセミナー受講を踏まえ、自院での実践の成果のプレゼンテーション、ディスカッションを行いました。2日目は北欧歯科の加藤先生よりEFPクリニカルガイドラインから学ぶ世界標準の歯周治療についてお話いただきました。

今後は
第3回目 2022年4月 保存修復処置 恵比寿ヘンミデンタルオフィス 辺見浩一先生
第4回目 2022年5月 歯内療法   川勝歯科医院 田中利典先生
第5回目 2022年6月 総まとめ   日吉歯科診療所 熊谷崇先生
の予定で開催してまいります。

感想文

加藤先生の講義

臨床の中での指導、治療を行う際に何を根拠に伝え、行うか。また、根拠を知り、それを踏まえてどう臨床に取り入れるか、初期治療を含めた日々の臨床の中での疑問や指針を、加藤先生講義を受けて学ぶことができました。
診査診断、治療計画、予後判定の重要性を学び、EFPガイドラインは今回の講義で初めて触れる内容でした。
歯周病に関する論文においても、結論等は触れることはありましたがその論文の背景なども教えていただき大変勉強になりました。結論がこうだからという点だけでは押し付けになってしまい必ずしもそうとは言えないということは多々あることを知りました。
論文の背景を学んだ上で、指針を決めることの重要さを学ぶことができました。
診査診断、予後判定は処置毎に行い計画を立てていくこと、歯周病治療の各ステージ毎の根拠に基づいた処置など今後の臨床に対して大変勉強になりました。
予後判定においては、初めに診断したものと初期治療後の反応によっては変化する場合があるため再度評価を行い、治療計画を考える必要があること。これが普段の臨床の中で難しいと感じている点でした。歯の予後について考えることは経験則も必要なものだと思っていました。
しかし、根拠に基づいた明確な基準を設けることで一つの指針として、判断や説明を行うことができる。そうすることで、治療計画における判断をより質の高いものにしていくことは経験の少ない状態でも可能であり習慣化し、経験を積む中でも怠ってはいけないことだと感じました。
そして、予後の評価を初診からメインテナンスの各ステップごとに行い予後を良くするためには何ができるのか、どうアプローチしていくのかを考えることだ大事ということを学び、今回のEFPの歯周治療におけるガイドラインを一つの指針として臨床に落とし込んでいきたいと思いました。
また、初期治療の重要性を知り、現在初期治療を自身で行うことに取り組んでいる中で再度見つめ直していく必要があると感じました。
歯周治療における歯の保存に対しての治療はまだまだ学ぶことが多く、それこそ経験が必要になってきますが、診断無くして治療はないということから、各ステージごとの考え方を学び、技術の研鑽も積んでいきたいと思います。
経験の差をできる限り少なくしていくために若い歯科医師に重要な知識の獲得は今からでもできることであり、根拠を学び間違った梯子をかけないように努めていきたいと思いました。

加藤先生のご講義は全体的にまとまっており、私たちのような若手の歯科医師でも理解しやすいものでした。簡単な内容ではなかったですし、スライドの量を確認した時は正直驚きましたが、終わった後に充実感に満ちた状態で帰路に着くことができました。
 歯周病学の研究の変遷については、とても興味深いものでした。私たちはつい最新の論文やガイドラインに目を向けがちですが、”最新”に至るまでの歴史や経緯を紐解いていくことは、その学問を理解する上で必要不可欠だと感じています。その反面、どこから手をつければ良いのかわからない部分もあったため、ご講義の冒頭で歯周病学の変遷をお話いただいて非常に勉強になりました。
 また、歯周病の新分類について、自分の診療に落とし込むことができていない側面がありました。具体的には、まだメインテナンスに移行した患者がいないこともあるのか、Gradeの診断項目をどう活かせば良いのかわかっていませんでした。実臨床の中でも、歯石が除去できているか、患者さんが指導した通りにセルフケアをできているか、など小手先の内容ばかりに目を向けていました。しかし、私はこれから長い未来を見つめた上で患者さんと向き合っていきたいので、歯の予後や全身の健康に目を向け、リスクを見極めた上で必要な診査を適切に行う必要があります。また、自分と同じ目を持った歯科衛生士を教育するという重要な責務もあります。今一度自分の診断やリスク評価が適切かを考えて診療していきたいです。
 歯周基本治療からメインテナンスの流れまで、ご自身の経験を踏まえながらお話いただきました。私自身、うまくセルフケアを生活に取り入れることのできない患者さんに悩んでおり、私の伝え方が良くないのではないかと、試行錯誤しています。ですが、加藤先生の全額的な治療をされた症例やAxelsson先生のクリニックに訪れていた90歳の患者さんの症例を拝見して、長い人生を自分の歯と共に過ごすことはどれだけ有意義なことだろうと想像すると、自分の携わっている仕事はとても尊いことを実感しました。そして、それらの患者さんの写真に写っていたのは引き締まった歯肉や滑沢な歯面であり、患者さんたちがそれを当たり前に継続できるということは、私たちと同じくらい口腔の健康に重要性を感じており、私たちと同じモチベーションで自分の口腔内と向き合っているということです。先述のように、私はまだメインテナンスに移行した患者さんの治療をしていないので、スライドの写真を見て、感動しました。
 そして、治療をするにあたって重要なのがやはり資料採得だと何度も感じました。加藤先生もご自身の症例を丁寧に記録にまとめられていました。中には失敗談もありましたが、それを次に生かすことができるよう、丁寧に自分の治療を振り返る必要があります。今後のステップアップのためにも、今一度資料採得を丁寧におこなっていきたいと思っています。
 実臨床でのコツなども、ご自身の体験談を交えながら教えていただき、概念からスキルの部分まで、網羅的に歯周病学についての学びを与えていただきました。加藤先生のように世界的に活躍される先生こそ、資料採得やEBMの実践といった基礎的な部分を怠らずに継続されていると感じました。私自身まだ駆け出しの歯科医師ですが、だからこそ基礎を蔑ろにすることなく、丁寧に一つ一つに取り組んでいきたいです。
 また、先生のご講義は話の構成や表現、全てにおいて整理されており、患者さんへの説明もさぞわかりやすいものなのだろうと感じました。日常の臨床の中で、患者さんとのコミュニケーションに対して、とても神経を使っています。先生のご講義やいただいたスライドを思い出しながら、表現の仕方で感銘を受けた部分は盗んでいきたいですし、たくさん試行錯誤して患者さんと信頼関係をしっかりと築いていきたいと思います。
 今回は貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

 加藤先生の講義ではEFPのガイドラインに沿って歯周病治療の基本を学びました。海外のガイドラインをしっかり学んだことがなかったため、この講義は非常にありがたかったです。
 「プラークが悪いのか、プラーク内の特定の細菌が悪いのか問題」に、自分は今まで振り回されていました。今回丁寧に解説してくださったおかげで、「研究技術の進歩とともに、この論は揺れ続けている。しかし、臨床上我々がするべきことは『バイオフィルムの破壊』である。」という一番大切なことを理解することができました。
 また、フェーズ3の講義での、OFDの有用性は想像以上でした。正直、経験がないことも相まって、あまり外科手術に積極的ではありませんでした。ですが、OFDで歯肉縁下の歯石を十分に除去することで、メンテナンス時に何度もSRPをする必要がなくなるのは、長期的に見て非常に価値ある処置と感じました。今回は外科手技のポイントを、動画も併せて教えていただきました。知識の整理と模型練習等を行ったうえで、必要な症例に対し、積極的にOFDを行っていこうと思います。
 喫煙患者についての加藤先生のお考えを知れたのも勉強になりました。「切除療法はする。再生療法はしない。歯周病のリスクが高い分、治療がアグレッシブになる」と言われていました。禁煙できない患者さんの、治療計画を考えるときいつも困っていましたが、加藤先生のお言葉で、一つの指標ができました。また喫煙における有害事象をデータとともに学べたため、禁煙指導もやりやすくなりました。電子タバコに関しては、以下のようにお話されていました。「紙タバコも種類によってニコチン含有量が違うが、同じタバコとして指導している。そのため電子タバコだから良い悪いではなく、紙タバコ同様の指導が必要。」今後は電子タバコを含めた禁煙指導を、自信を持ってしっかり患者さんに指導できるのが、うれしく思います。
 対面での講義であったため、日々の診療で困っていることを直接加藤先生にお聞きすることができたのも、うれしかったです。悩んでいた症例として、チェアサイドでのプラークコントロールは良好なのにも関わらず、BOPが減少しない患者さんがいました。単に、毎日磨いていても炎症反応が生じやすい方なのか、診療前だけ一生懸命磨いている方なのか、判断がつかず困っていました。そこで加藤先生は、MBIスコアを教えてくださいました。歯周ポケット底からの出血を確認するBOPとは異なり、歯肉溝上皮からの出血を確認することで、4,5日の期間の、プラーク滞積の有無か確認できるスコアです。今後は積極的にMBIスコアを臨床で活用し、患者さんの本当のセルフケアの状態を把握していこうと思います。
 歯周治療の基礎をみっちり学ぶことができた充実した1日となりました。ありがとうございました。

 加藤先生の講義を受講し、今まで自分自身が患者さんに対して行ってきた治療は本当に正しかったのか考えさせられる場面が多くありました。また、EBMに基づいた治療は答えが明白ですっきりとしていて非常に分かりやすいという印象を受けました。
 講義の中で、医療において白黒はっきりさせるのは難しいとおっしゃっていましたが、だからこそEBMに基づいた治療を提供するのが最も効果的な治療であり、また医院ではこうしているから、先生がこう言っていたからといった経験則に基づく治療は今後やめていかなければならないと改めて感じました。だからといってガイドラインをそのまま適応するのではなく、あくまでも意思決定の手段の一つとして用い、患者さんの希望そして自分自身の技量も考慮したうえで使うということをはき違えないようにしなければならないと思いました。
 これまでの自分は歯周治療において、歯周組織検査を行い、患者さん教育、行動変容のために染め出しやOHIS等のツールを用い、4mm以上のポケットにSRP、再評価と習慣のように行っていましたが、なぜその行為を行うのか考えずにひたすら掃除屋のようになっていました。しかし、今回のセミナーの機会を得て論文などにふれたことで治療の裏付けになる背景を知ることが出来ました。PMTC、TBIを行うのは過去の先生方の研究で、衛生指導を受け、定期的なメインテナンスに通ったものはう蝕や歯周病の罹患リスクが下がるという研究結果が示されているからであって、SRPのみよりも口腔衛生指導も共に行った群の方が低いプラークコントロールスコアを維持できるという裏付けがあるからだとうことを改めて認識しました。講義の中でSRPに関する論文にも触れました。4分の1顎のSRPとフルマウスSRPでは臨床結果としてどのように異なるのか、日々の臨床の壁でぶつかるような疑問ではありますが立ち止まり調べる行動を怠っていました。ガイドライン、EBMを基にした治療を行うことは患者さんにとって最良の結果をもたらすものであり今後はガイドラインンに立ち返るという癖をつけていこうと思いました。
 また、予後判定というのも今後の課題であると感じました。予後判定と聞くと、初診時の検査データをもとに治療計画を立案しその中で1歯ないし1口腔単位の予後を予測するものと捉えていましたが、予後評価とは治療ごとに立て直すものであり。MTMの流れのなかでも何度も練り直し、評価していくものだということが分かりました。
 今回のセミナーを通じて、歯周治療はいかに患者さんに動機付けをし、行動変容を行い、それを習慣化できるかということが治療の予後に関わってくると感じました。そのためにも、根拠となる理由が必要であり、一番身近なのがガイドライン、論文であると感じました。4月までの課題として、分からないことにぶつかったときは、ガイドラインに目を通し、気になる点は論文を読んで自分の知識を深めることを実践したいと思います。今回の課題の1つ症例発表では自分の経験則に基づく治療になっていました。患者さんへの情報提供
の中でより患者さんの心に響くような深い話をしていきたいと思います。

加藤先生、若手歯科医師にとって今必要なエッセンスが凝縮された講演をしていただきありがとうございました。MTMの初期治療として歯周基本治療がなぜ必須であるのか、が非常にわかりやすくまとまっていて、今後の初期治療に即座に応用できる知識ばかりでした。
ヨーロッパ歯周病学会のクリニカルガイドラインを一つ一つ論文ベースで紹介していただき、経験則などによるものではなく、根拠がしっかりしているため歯周病の新分類や、McGuireの予後判定など、複雑だと感じていたものが簡潔にまとめられていて、非常に知識の整理に役立ちました。
今回だけで診療の手技が上達したわけではありませんが、今回得られた知識をもとに診療に当たると、一つの症例をより深く広い視点で歯周初期治療を行えると思います。Phaseに分けて歯周治療を行い、基準を満たした治癒が得られなければ次のPhaseへ。というように簡潔に考えられるため、これまで曖昧であった歯周治療におけるゴールがクリアーになりました。
歯周ポケットや歯石、出血の有無、分岐部病変の有無、X線的骨吸収、動揺度などの客観的検査項目から予知性を持って歯周病を評価できるため、治療法の選択も合理的の行えると思います。
これまでは、表面上の数値などの知識は持っていましたが、その数値が何を表しているのか、どのような根拠からきたものなのか、がわからずに診療していましたが、どのような研究でこの治療がrecommendされるのか、といったバックグラウンドが凝縮された講演だったため、診療に自信と根拠を持ってのぞめます。
また、次回の歯周初期治療の課題では、今回の知識をフルに活用し、初期治療及び歯周治療を行えるので、しっかりと規格性のある資料を採得し、根拠のある情報で患者教育を行い、格Phaseに沿って歯周治療を行っていきたいと思います。
とても一度だけの聴講では全てが吸収できるものではないので、レジュメを何周も見返し、わからなかったら調べ、今回のエッセンスを確実に自分のものにしたいと思います。

 今回、加藤先生の講義は、EFP治療ガイドラインに沿いながら解説していただけたのでとても分かりやすく、自分の知識を高めることができたと思いました。
臨床経験が浅い私たちにわかりやすく、噛み砕き教えていただきました。
また、加藤先生の経験や失敗談など交え話してくださったのでとても参考になりました。
オペをするとき、私たちが迷わないよう、オペのやり方を動画を交えながら解説してくれてとてもわかりやすかったです。
また、MTMが歯周基本治療としていかに大事なことか改めて学ばせていただきました。
 歯周病に罹患した歯の予後評価では、予後評価を繰り返し行うことで制度の高い治療計画を作っていくプロセスを知りとても参考になりました。
当院でもMcGuire先生の予後判定を取り入れていますが、治療後のSOTのタイミングで患者さんと共有することで今後のメンテナンスの意義などを認識してもらうツールのように活用していました。また、治療計画を立てる時も、頭の中では、Good・Fair・Poorに分けて治療計画を立てているつもりだったけど、実際に、書いて、治療を進めながら、何度も繰り返し予後判定をしていなかったので、今後自分の治療計画の精度を上げていくためにも取り入れてみたいと思いました。自分は、予後が悪い歯でも、患者さんが嫌がるだろうなとか、自分が頑張れば数日でも残してあげれるんじゃないかなどを考えてしまって、なかなか”抜歯しましょう”と切り出せないところがあり悩んでいました。しかし、この予後判定表を治療計画説明のツールにうまく組み込んであげることで、長期的に安定する口腔内をまわり道せず作ることが可能であることに気づきました。今残せる歯を大事に使っていける口腔内にしてあげることが私たちがやるべき本当の治療だと思うので、うまくこのツールを使っていきたいと思いました。
 EPPクリニカルガイドラインに基づいた歯周治療の流れでは、縁上・縁下プラークコントロールの重要性を改めて感じました。縁上プラークのコントロールはどうしても患者さんに依存するため、とても難しいことは身に染みています。患者さんの縁上プラークを良好な状態に維持させるために私たちが提供できるもの*知識*モチベーション*技術(一緒に練習する)。ここをうまくできないと、歯科医院に来院する意欲がだんだんなくなってしまうため、MTMにおいてここが一番大事なキーポイントであることを改めて理解しました。このポイントを成長させるには、ただ知識を上げるだけでなく、患者さんとの信頼関係や、術者の人間性などが関わってくるため、本当に難しいと思いました。しかし、難しいことだからこそ、うまくいくと患者さんも術者とても嬉しいし、一緒に成長できることが本当に素晴らしいことだと思いました。
縁下プラークでは、ハンドインスツルメントでのSRPが一番治療成果が良いものだと信じていました。超音波をうまく使ってあげることで治療効果が変わらないのであれば上手に使い分けをしていくことが重要だと思いました。また、SRPにより根が削れてしまっているレントゲンを見た時、自分のSRPは大丈夫か心配になりました。SRPも、もっと根の形態を認識して、負担のない処置ができるようになりたいと思いました。
歯周外科手術では、実際に動画を交えてオペの解説をしてくださったのでとてもわかりやすかったです。実は、3/17に初めてフラップ手術をする機会があり、ドキドキしていたのですが、加藤先生の講義がわかりやすく講義を受けたおかげで少し自信を持って処置ができました。経過を見ていく必要と課題もありますが、手術を無事に終えることができ、多くの学びを得ることができました。ありがとうございました。

 加藤先生、終日講義していただき本当にありがとうございました。まだ歯科医師になってから3年しか経っておりませんが、今までの臨床の中で悩んでいたポイントや疑問に思っていた点をわかりやすく、そして明確に教えていただき、本当に有意義な研修となりました。論文をただ読むだけでは意味がなく、いろいろな論文を読んだ上でそれらを頭の中で統合し、その治療方針を臨床の中に落とし込んでいかなければならない、という話が初めに加藤先生から話があり、とても納得致しました。何かわからない事にぶち当たったときに、論文を探して読みますが、その考え方を理解したとしても、経験や技術にばらつきが多い歯科医師が、バックグラウンド・条件・口腔内状況の全く異なる患者さんに落とし込んでいく事は容易ではありませんでした。一つの論文を読み、ただ事実だけを受け取るのではなく、そこにある落とし穴を察知し、疑う部分も必要だと再認識致しました。今回、加藤先生に多くの論文の点と点を緻密に線につなげて教えていただき、本当にわかりやすかったです。
 歯周炎にとって、最も重要なことはバイオフィルムの破壊であり、我々歯科医療従事者がすべきことは結局そこにいきつくと思いました。いかに患者さんにバイオフィルムの破壊が重要であることを認識させモチベーションをあげられるか、磨けるような環境を作ってあげられるか、そして私たちが行う初期治療やプロフェッショナルケアがしっかりと行えるかで患者さんの口腔の健康度が決まるのだと思います。まずは、私たちが病因論を正確に把握し、患者さんに伝える責任があると思います。そして、MTMに則った診査を行い、一口腔単位としての診断と1歯1歯に対する診断が必要になります。現在、福田歯科医院でもすべての患者さんに歯周病の新分類とMcGuire先生の予後判定を行っていますが、私自身そこまで深い考察はできていませんでしたし、それを見据えて治療計画やメインテナンスの間隔に落とし込めていなかったので大変勉強になりました。患者それぞれの治療計画を立てていく際に各フェーズごとに1本1本の歯に対して予後判定をしておくことで、その後の対応も明確になり、患者さんへの安心感にもつながると思いました。
 また、MIに基づく患者さんとのやりとりについても、学ぶことが多かったです。患者さんの性格や考え方をしっかりと把握し、その患者さんに合わせた情報提供の仕方が必要だということがわかりました。普段の臨床でまだ経験の浅い私たちは、こうやったほうがいいですよ、とただ指導するのではなく、患者さんから信頼を獲得するために論文やエビデンスに沿って説明し、確実な指導をすることも必要と教えていただきました。特にアンビバレンスの考え方はすぐに臨床で活かしていこうと思いました。
 他にもさまざまな細かいテクニックや考え方を講義していただき、すぐに臨床で活かしていきたい内容ばかりでした。何か月に1度のメインテナンスでも、プロ―ビング値や出血も見逃さず、診査・診断を確実に行うことで健康を維持していかなければならないですし、衛生士の仕事は本当に価値のある仕事だなとも思いました。
加藤先生の講義は、他では聞くことのできない本当に貴重なご講演で、新OPセミナーに参加させていただき幸せに思います。自分なりに今回の講義をしっかりと咀嚼して活かしていきたいと思います。ありがとうございました。

 加藤先生の講義を拝聴し、MTM治療の流れに沿った歯周炎治療の全体像を掴むことができ大変貴重な機会となりました。
今回の講義を通して最も実感したことは、歯周炎治療を行う上ではMTM治療の基本である資料採りが何よりも大切であるということです。歯周炎治療の中ではもちろん検査値の変化も見るべきだとは思いますが、治療が進み歯肉の状態が変化すると写真でもかなり変化が見られるということが先生が講義中に示された写真からもよく分かりました。変化をみるためには初診時から規格に基づいた正確な資料が集まっていることが大前提であり、資料が残っていることで治療の効果に対して術者自身も自信を持つことができ、かつ患者さんにも提供することでお互いの信頼関係を築くことができると思いました。歯周炎治療にはもちろんSRPや外科的な処置の実技的な面も重要にはなりますが、まずは規格に沿った資料をしっかり摂れるように日々の診療で意識したいと思います。
また今回の講義を通して、縁上のバイオフィルムの破壊が歯周炎治療を成功させる上で非常に重要になることを実感しました。縁上の細菌へのアプローチにはブラッシングが重要であり、先生が治療が進む中でも毎回のように染め出しをされていることが非常に印象に残りました。染め出しを行うのを治療の時間に押されて省略してしまっていたことを振り返り反省しました。患者さんを指導する際にも目に見える結果があった方が患者さんのモチベーションアップにも繋がるという先生の言葉を胸に刻み、染め出しをしてバイオフィルムの破壊がされているかしっかり確認しながら治療を進めていこうと思いました。先生の症例の中で、90歳代の患者さんでプラークコントロールが良好な方の歯肉の写真を見てこんなにも引き締まって健康的な状態を高齢者でも実現できることに衝撃を受けました。バイオフィルムさえ破壊されていれば年齢など関係なく、生涯カリエスフリーで健康な歯肉の状態を維持できることが分かり、それが実現できる歯科治療を私も提供したいと思いました。
先生が行っていた治療評価の方法も大変勉強になりました。これまでは初期治療が終了した際に治療計画を立てていましたが、先生は初期治療の前から全顎的な予後評価をされておりまた一度だけではなく治療が進むにあたってその都度予後評価を繰り返し行っていることが衝撃を受けました。先生が仰っていたように予後は治療の経過によってもちろん変化するものであり、初回からある程度個々の歯牙の将来を予測しながら目指すべき道を見通して治療を行うことが大事であることがよく分かりました。患者さんにも個々の歯牙の予後評価を提供しながら初期治療を進めることで、患者さん自身が目標を持って口腔ケアを努められるのではないかと思い私も今後の歯科治療で実践していきたいと思いました。

 今回の加藤 雄大先生の講義を受けて一番驚いたことは、講義がとても楽しく、約7時間ある講義がとても短く感じたことです。このような楽しく勉強ができる機会を与えくださった熊谷先生、準備をして下さった家泉先生 石山先生そして、素晴らしい講義をして下さった加藤先生に感謝を伝えたいです。
 加藤先生の講義は、病因論の歴史からはじめ、EFPクリニカルガイドラインに則り歯周治療の方法を講義して頂きました。
 各パートに論文の内容を解説、臨床に則したまとめ、大学の講義では想像出来なかった「どのように臨床現場で使うか」という流れで進んでいきました。
先生の論文解説は、実際に加藤先生がみた大学の風景を交えた解説があり、作成風景が想像でき、自分でその論文を読んだだけでは気が付くことの出来ないような深いところまで理解できた気がします。各パートでまとめがあり、臨床現場でどのように考えるかを説明して頂けて、今回の講義には、明日から使いたい知識が詰め込まれていました。
これまで、歯周治療の病因論や治療法は理解したつもりになっていましたが、より鮮明に知ることができました。
そして、勉強した内容のまとめ方も参考にしたいと思いました。これまで、自分で読んだ本の内容をノートにまとめてきましたが、臨床現場でどのように使うかを考えてまとめたことがありませんでした。実際に学んだ知識の使い方まで考えてまとめることで、その内容の理解がより深まることを知りました。
この度の講義では、歯周治療以外のことも発見があり、とても楽しく勉強することが出来ました。今日、頂いた加藤先生の講義のプリントは今後の歯科医師人生で何度も読み返すことになると思います。セミナー後も読み直し、更に理解を深めたいです。学んだ内容をこれからの初期治療に活かし、バイオフィルム感染症との戦いに勝てるよう頑張ります。

■受講の目的
①最新のエビデンスを知り、臨床への活かし方を学ぶ
②今自分が行っている考え方・治療手順のズレを把握する

■学べたこと(感想)

知らなかったエビデンスを知ることができた

  • EPP Clinical Recommendationの存在・エビデンスレベルとコンセンサスレベルで見える化
  • 今まで点と点で知っていたペリオのエビデンスを体型的に学べた
  • TBIに関してこれほど多くのエビデンスがあるとは思わなかった
  • P急発は普通起こさない→hopelessの歯の延命は本当に患者利益になるのか、良く考える
  • 縁下デブライドメントのエビデンスと現実案を理解できた
  • ルートプレーニングの限界を学べた
  • 抗菌療法について
    • 特に耐性菌の発生には厳重注意
    • 細菌数のpcr検査をして、不必要な投薬は避けていく
  • FOの症例選択基準を学べた(まだ12ケースほどしかしてないため、良く見極めて実行する)
  • SPCで大切な考え方、適切な処置・間隔について学べた

加藤先生の思考整理がとても美しかった

  • 正直半年コースレベルの内容を、シンプルに1日でまとめられる技術に脱帽した
  • プラークvs細菌の変遷について、本質を的確にお話されていた
  • 歯周病新分類を、今までで一番分かりやすく解説されていた
  • リスクの重みづけという発想を知り、エビデンスに振り回されるのを防げた
  • 予後判定を信号の色にされているのは、いつも私が行っているものと同じで、安心できた
  • エビデンスでっかちでなく現場の歯科衛生士の努力にも触れられていて、バランスが良かった
  • MIは以前勉強して理解不十分だったが、臨床経験が増えた今回復習できて有意義だった
  • 縁下デブライドメントの手順の考え方が、低侵襲順で受け入れやすかった
  • 信念を貫くと、仕事に自信と誇りを持てると感じた!加藤先生かっこよかったです!

エビデンスに即した知識提供をする

  • 患者さんからの質問には、「研究上は〜」と科学的で再現性の高い回答をする
  • その上で、「◯◯さんの場合は〜」と患者さんごとに適した回答も自分なりに意見する
  • 後輩歯科医師の指導の際、エビデンスが確立しているものはその通りに指導する
  • YouTubeでの情報発信では、私見にエビデンスを根拠として活用する
  • YouTubeのコメントに大量に質問が来ているため、なるべく科学的な回答を心掛ける

規格生のある資料取りをする

症例発表

今回の症例発表を終えて、同じ予防を中心として臨床を行っている歯科医院、歯科医師に出会うことができて大変嬉しく思いました。
卒後2年目、駆け出しの身でメディカルトリートメントモデルを中心とした臨床に携わり約1年経つ中で、様々な葛藤を覚えることが多々ありました。
その中で一番大きかったのは、日々のM T Mにおける悩みや課題を共有できなかったことです。まだ数多く、M T Mを中心とした予防が根付いていない地方で働く中で現在自分が向いている方向は正しいのかと思うこともありました。同年代と歯科の話題になると治療の話がやはり多くなり、根本となる概念について予防の共有が中々できませんでした。
そんな中、参加者の症例発表を聞き、同年代で予防に取り組み、研鑽してる先生方の姿勢を見て学ぶ点が多くありました。
直面する課題が似ていたり、新しいアプローチの仕方など、同じ予防を伝える身でもさまざまな見方、姿勢があることを学べました。
まだまだ自分は、先輩の指導を仰いだり、スタッフさんに協力してもらったり、自身で試行錯誤しながら取り組むことに留まり、小さい枠組みでしか動けていないなと感じました。そして、似たような環境で励んでいる姿を見てとても心の支となりました。
 今回学んだことは数多く、細かく挙げるとキリがなくなりますが、2つ大きなものがありました。
1つは、予防という概念を持ち、共通言語として携わるということです。歯科医療における理念は多様であり、技術、経営など細く見ると幅広い在り方があります。ただその中でも何をベースとして取り組むかがやはり大事だと結論づけました。予防を中心として、技術に磨きをかけることなど、何を持って医療に寄与するのかが大事だと思いました。予防という概念を歯科医療の共通言語として認識できるようにすることを一つの目標に研鑽し、努めていきたいと思いまいした。
2つ目は、正確な資料採得は怠ってはならないポイントであるということです。初期治療を学び、臨床の中で様々なアプローチはありますが、必要な情報がなければ正しく患者さんに行動変容を起こすことはできないと感じました。いかに毎回正確に行うことが難しいことかを身にしみて感じました。規格化資料を見ただけでどれだけ本気で取り組んでいるかということ。いかにプロフェッショナルに行うか、それを踏まえた上で、患者さんに関わっていくことの大事さを学びました。
 今後も素晴らしい環境のもとで、学べることに感謝の念を持ち、より一層努めていきます。

 今回、初めてMTMに則って治療を行った症例を発表させていただきました。最も苦労したのは、どのように患者さんにモチベーションを維持してもらうか、というコミュニケーションの部分でした。
 私が発表した患者さんはそもそもセルフケアが不十分で、口腔内に対する興味のない患者さんでした。どうしたら興味を持ってもらえるか、自分の口腔内の状態が良くないことに気分を害することなく気づいてもらえるか、自分の中でたくさん考えました。
 初期治療自体で患者さんのモチベーションが改善したかどうかは自信がありませんが、発表後に畑先生よりフィードバックをいただきました。それは、もっと患者さんの”良いところ”に目を向けるということです。私の発表した患者さんは、唾液の量や質、細菌数についてはあまり悪い結果ではありませんでした。むしろ、2日に1度しかブラッシングをしないにも関わらずDMFTが少ないことについては良いことであるし、再評価までの期間ブラッシングをしていなかったとはいえ、来院3日前には私のことを思い出してその3日間だけでもブラッシングを頑張ってくれたというのは素晴らしいことだとおっしゃってくれました。行動変容というと私たちが患者さんを”変えなければならない”と考えがちですが、そうではなく、あくまでも患者さんたちが自分で変わろうとしてくれて、私たちはそれをお手伝いするという気持ちで臨むのが良いとアドバイスをいただきました。
 確かに、初めての症例で”なんとか成果を上げたい”というエゴがあったのかもしれません。自分の手技に必死になってしまい、本当の意味で患者さんを知ろうとできていなかったようにも感じます。そこにMTMの初期治療における難しさを感じました。熊谷先生はじめ、石山先生や家泉先生もこれ以上の苦労を乗り越えてたくさんの症例を積んでいるのかと思うと、自分がいかに未熟な歯科医師であるかを改めて感じました。
 そして、規格化された資料の重要性を改めて感じます。他の患者さんの資料でうまく撮影できていない部分があると、後で見返した時に正確な評価ができないことがありました。また、今回の症例でも、初診でいらした時の口腔内写真の撮影で嘔吐反射を誘発させてしまいました。まだまだ上手くできないことがたくさんあり、資料採得ひとつとっても私の課題は山積みです。ただ、今回発表したからこそ、自分の資料や治療に対する評価をより丁寧に行うことができましたし、むしろ今までの私の振り返りが不十分であったかということも改善点として見つけることができました。それは私の”伸びしろ”になるため、丁寧に評価しながら、それを次に繋げて、成長できる歯科医師になりたいと改めて感じました。
 他の先生方の発表はとても勉強になりました。私よりたくさんの症例を経験している方、私と同じくらいの症例数の方、どちらもいらっしゃいました。発表後休み時間などに話していると、やはり患者さんがどのようにしたら口腔の健康に興味を持ってもらえるかが難しい、という話になりました。ですが、”これをやれば良い”という教科書はないため、その人を本当の意味で知ろうとしなければいけません。そこでもやはり初期治療中の難しさを感じました。普段診療していると、自分の勤務先以外での症例を見ることはあまりありません。他の先生方が何に着眼して治療をしているのかは参考になりましたし、盗みたい部分はどんどん自分の診療に取り入れていきたいです。
 次は歯周治療の発表になりますが、そもそもの自分の症例数の少なさもあります。今月新たに3名新患の方を配当してもらう予定(予約帳に来週以降新患の患者さんの名前が入っていました)であるため、今回の症例発表での課題を改善できるよう努めていきたいです。
 未熟ながら発表の機会を与えていただいたことに感謝します。ありがとうございました。

発表項目に「診療現状について説明」とあったので、自分の現在の担当患者さんの現状をデータとしてまとめました。すると、ドロップアウト率が思ったより高く、とてもショックを受けました。あんなに丁寧に資料を作り、誠実に説明したのに、何故来院が途絶えてしまったのだろうと、理由が分からず酒田にきました。ただし、データをまとめたからこそ、理由はわからずとも課題を理解したうえで、日吉歯科診療所の見学を行うことができました。そこで石山先生、家泉先生の診療を通じて、自分の改善点が見えてきました。もっと患者さんに対して、できることがあることをうれしく思いました。今回の、データによる客観的な自分の課題抽出後の見学、発表の流れは、自分の成長とモチベーションにとって、うまくマッチしたと思います。日々の診療に追われていると、なかなかドロップアウトに気が付かなかったため、課題によって良い機会をいただいたと感じております。今後はコンスタントにデータによる客観的な評価をしていことおもいます。
 MTMを実践していて感じるのは、この医療は本当に患者さん1人1人に誠実に向き合っている医療であることです。今回発表した患者さんは、自分の口腔の健康を守りたいという強い思いをもって来院してくれました。こちらの情報提供に応じて積極的に行動変容を行ってくれて、私自身すごくやりがいを感じました。自分は歯科医師という立場上、いずれは治療を担当することになります。だからこそ、私は今しっかりMTMを学び、このやりがいを衛生士さんに伝え、指導できるようにならねばと決意しております。こんなに密に患者さんと信頼関係を築ける医療は、なかなかないと思います。症例をまとめ、発表することで、予防歯科とういう医療のすばらしさを再度実感しました。
また、今の自分の環境に感謝する機会にもなりました。現在は担当の個室をいただき、自分の好きなようにアポイント調整をさせてもらいながら、しっかりとMTMを実践させていただいています。これは決して当たり前の環境ではなくて、院長が自分に投資してくださっていることを再度認識しました。この時間を無駄にしないよう、より質の高い医療を提供できるよう日々成長していこうと思います。

1回目の症例発表を終えて、今自分自身がやらなければならない課題が浮き彫りになったと思います。同期の先生方が素晴らしい発表をしている中で、患者さんともっと向き合い患者さんのことを考えた治療をするためには別のアプローチの仕方もあったのではないかと振り返っています。
 まず自分自身の発表を振り返った際の反省点としては、大きく3つあります。1つ目が最も重要である規格性のある資料というのが撮れていなかった点です。開口量や歯列の傾斜を言い訳に自分の中で妥協した写真を撮っていましたが、これだと第三者が資料を見たときに本当に病態が良くなっているのかまったく判断のしようのない資料になってしまします。2つ目が、患者さんへの情報提供の仕方です。畑先生にフィードバックを頂きましたが、年齢の割にかなり歯周病が進行しているのに、ほかに何かアプローチはしなかったのかとご助言をいただきました。本当にその通りで今回の症例では、44歳という年齢にも関わらず診査の結果、重度の歯周炎という診断になりました。ですが、アプローチとしてはOHISや資料を用いた一方的な情報提供になってしまい、患者さんに考えてもらう、一歩踏み込んだアプローチが出来ませんでした、一時的に炎症は落ちついてきましたがこのような状況だとメンテナンスに移行し間隔が空いてしまった途端患者さんのモチベーションが下がり前の状態に戻ってしまう可能性が考えられます。3つ目がEBMを無視したただの症例報告になってしまったことです。本来医療は医学的な根拠に基づいて行われるべきであり、私の発表はそこから大きく逸脱したものになっていました。一方で良かった点としては、OHISは医院でやっていませんでしたが、今回導入し患者さんに視覚的に情報を伝えることができたことが挙げられます
 同受講者の発表を聞き、患者さんへの情報提供、アプローチの仕方が素晴らしいなと思う点がありました。サリバテストやOHIS、食生活アンケート行うことは簡単ですが実査に結果をどのように伝え、患者さんの行動変容に繋げられるかが重要になってきます。
 また、今回の発表を通して何を目的にこのセミナーに志願したのか改めて考える時間になりました。私がOPセミナーに参加した目的は、患者さんに歯の価値を伝え、歯を大切にしたいと思ってもらえるように患者さんの心を変えたいと思ったからです。背景には、患者さんに主訴のみを治してほしいと言われ、MTMの流れの中で予防の重要性を伝えることが出来ずドロップアウトさせてしまったことがあるからです。その時に無力さを感じるとともに思いを伝えきれず、本来のMTMの姿はどのようなものか勉強したいと思い参加を決意しました。脳内のバイオフィルムという話を受けましたが、勤務している医院ではやっとMTMという考え方が院内で確立し歩みだした状態です。自分自身が良い方向に行動を起こすことが出来たらMTMという考え方は医院にとってより深く根ざし患者さんの幸せにつながると思います。
 次回の自分自身の課題として、EBMに基づいた的確な情報を患者さんに伝え一緒に考えてもらえるようなアプローチをすることを一番の課題として実践していきたいと思います。今回は課題が多く見つかり、その分より改善していける部分がはっきりと見えた症例発表になりました。

新OPセミナー第2回目に参加させていただきありがとうございました。同世代でメディカルトリートメントモデルを実践しようとしている同志たちの発表を聞けて、とても勉強になりました。
私が今回の発表で選んだ症例は、口腔内への健康価値観が低く、31歳という年齢でDMFT19、ブラッシング1回/日、職種により飲食回数が非常に多いという、カリエスハイリスクの患者でした。患者は、MTMへの理解度は良好で、資料採得から初期治療までの導入はスムーズに行え、口腔健康への意識は初診時よりも向上しましたが、なかなかOHは向上しませんでした。再評価1までのアプローチとして、まず予後不良な歯があることから説明し、このままの生活を続けると非常に危険であるという動機づけから始めました。フロスや歯間ブラシ、フッ化物の導入の説明に注力しましたが、チェアサイドで歯間清掃やブラッシングの練習時間をもっと長く取ることが必要だったと思います。また、今回の患者だけでなく、SCやSRPをしている際に無言で行うことが多いので、声かけをもっと多くして、患者にたくさんの気づきを与えることがOHの向上に繋がると改善点が見つかりました。
現状として、自分のチェアーを持たされていないので、予約表で空いているチェアーにアポイントを入れて他のDrやDHの場所を借りて診療していましたが、やはりそれではパフォーマンスの高い仕事はできず、移動や準備に時間を多く割かれてしまいチェアー時間に制限がかかってしまっていました。一定の高いクオリティを保った診療を行うために、自分のチェアーを持たせてもらえるように勤務先と相談します。また、現段階で担当患者が20人前半であり、このペースでは圧倒的に蓄積が足りないので、新患をもっと多く担当し、初心からメインテナンスまでのMTMの流れをより確実なものにしたいと思っています。現在行っている、他のDrの患者で単発の治療をしているようでは患者個々のリスクを配慮した治療ができないため、MTMに沿った診療は行えていません。自分で各種検査から行った患者をきっちりメンテナンスまで診療するというのが一番大事なので、現在のスタイルを改善し、診療にあたろうと思います。
また、患者への説明や今回のプレゼンの内容においても、しっかりとしたエビデンスに基づいて行えていなかったなと反省しました。松本先生が初回で講演してくださったように、現代では自分で情報に触れられ、エビデンスを蓄積することが可能なので、先輩からの知識や、医院のやり方などを参考にせず、きっちりとしたエビデンスに基づいて診療しようと思いました。

*自分が発表した感想
すごくすごく緊張しました。
今まで、人前で発表する機会がなかったため、とても緊張しました。緊張しすぎてしまい、喋るスピードがかなり早かったなと反省しています。また、喋るスピードが早っかったせいか、カミカミで聞いてる人たちは、とても聞きにくかっただろうなと思いました。
そして、スライドももっと分かりやすい色を使って、文字を少なくまとめた方が見やすかっただろうなと感じました。
また、自分はずっと原稿を読んでいるだけだったため、加藤先生や石山先生、家泉先生のように目線はスライドと聞いている人に向けながら発表できるといいとおもいました。
内容的には、もっともっとまとめられたらよかったなと思いました。話したい内容が多すぎてしまってかなり早口で喋ったのにのにも関わらず15分をすぎてしまいました。もっと内容をまとめ言いたいことを簡潔に伝えるべきだったと反省しました。

*他の参加者の発表を聞いて
自分の診ている純初診患者の数が少なくて反省しました。自分の今の医院での役割は、一般治療を担当しているため純初診患者を診る機会が少なく、あまり挑戦することができないと思っていたけど、環境を言い訳にしてはいけないとかなり反省しました。せっかく規格写真・レントゲン撮影を練習したのだから患者さんをどんどん撮影し、それをもとに効果的な初期治療を挑戦してみるべきでした。そして、体にMTMを染み込ませて行かなければ、せっかく今勉強していることが身に付かないと気づきました。
今回、私が症例発表をした患者さんは、素直に話を聞いてくれて、行動変容をすぐ起こしてくれるような患者さんだったけど、いろんな先生の発表を聞いて、全てがうまく行かないことを痛感しました。うまくいかない時、自分だったらどうしていたか?考えながら聞いていました。患者教育は、正解がないためとても難しいものだと改めて思うと同時に、患者さんの将来が自分の知識と教育の仕方によって決まってしまうということを思い知りました。
そのため、患者さんに分かりやすく説明するために勉強し、まとめ、アウトプットすることの大切さを実感し、もっともっと勉強しなければいけないなと思いました。
初期治療は、術者が頑張るだけでは、成功しません。加藤先生の講義を聞いて縁上・縁下プラークコントロールの重要性を改めて感じました。縁上・縁下プラークの両方をしっかりとコントロールするには、患者さんにどんな話をして、どう行動変容させるのか。術者によってその後の患者さんの口腔内が明確に変わってきます。
そのため、自分の知識をあげていくだけではなく、それを、どう患者さんに還元してあげれるのか。知識だけでなく、技術やモチベーションをも提供できるように、私自身もよりレベルアップしていかなければならないと感じました。
また、患者さんのモチベーション・やる気を示すのに規格性のある写真を撮ることがとても重要だと感じました。規格のない写真を見せられても自分なら行動変容しないと思いました。治療の際に、毎回ビシッとした写真を見たら術者の熱意も伝わると思いました。

今回、MTMの発表を行ってみて、自分自身については、畑先生からもご指摘がありましたが、カリエスに関してコントロールされているため歯周病についてのアプローチを優先的に行うべきと発表していました。それにもかかわらず、問題の合ったSMに対して高濃度フッ素歯磨剤とキシリトールガムの処方をすぐに行っていました。処方したことが悪いということではなく、MTMにおける利点である予防指導の重みづけができていなかったと思います。すべてを良くしようと一気に指導するのではなく、コントロールされていたのであれば、まず歯周病の問題点が達成してからでも全く遅くなかったと思いました。また、質問された際に明確な理由をお答えすることができなかったので、もっと一つ一つ丁寧に調べていく必要があると感じました。発表後に、患者さんが来院されましたが、やはりまた喫煙本数は戻ってしまう日もあるとのことだったので、今後も注意深いフォローをしていこうと思っています。
他の先生方の発表を聞いて、悩んだり迷ったりするポイントは同じだと思いました。同じ検査をしていても感じ方や考え方は少しずつ異なり、しっかりとエビデンスや根拠に基づきながら、疑問点や難しい点について、今後も他の先生方と共有していきたいと思います

今回自分でMTM症例を発表し、また他の先生の症例発表を聞く中で反省点を多々見つけることができました。
 まず一つ目は自分の取った資料が規格からかなり外れていたということです。口腔内写真も秋頃にはまだ練習が足りず規格から外れた写真をいくつか撮影していたことに、発表中に客観的に自分の資料を見ることでより実感することができました。規格内で資料が整っていないと、術前から途中経過、治療後と変化を比較することができず本当に治療がうまくいったのか、患者さんのセルフケアが定着しているのかが分からなくなってしまうため、まずは自分の甘さを反省し次回までにMTM治療に必要な規格性のある資料取りをできるよう改めて努力したいと思います。
 次にOHISやカリオグラムといった患者さん教育に必要な資料をさらに上手く活用したいと思いました。他の先生の発表の中で、患者さんのモチベーションアップが上手くいった症例は有効的なタイミングでキーとなる資料を使いながら説明されていると感じました。私は資料を取った際に一度説明して患者さんにお渡しして終わりにしていましたが、初期治療中の患者さんとの信頼関係構築のためには必要な時には何度も伝えたいことを説明する必要があると実感しました。染め出しなども含めて患者さんの努力が目に見えるように治療の結果を可視化して説明し患者さんに寄り添ったアドバイスができるように努力したいと思いました。
 また他の先生の発表を聞く中で、私は患者さんの背景情報を聞き出す量が少なかったと反省しました。どのような日常生活をしているのか(仕事や休日の過ごし方、食事の好みなど)、どのような性格の患者さんなのか一部だけの情報から私なりに想像したイメージで患者さんに向き合ってしまっていたと思います。MTM治療は患者さんの生涯に寄り添った治療だという考えが私には少なかったと学びました。患者さんの一生に携わる立場であるという責任感を持ち、もっと患者さんの背景情報を上手く聞き出し個々の生活に合わせた治療を提供できるようになりたいと思いました。千差万別の患者さんに合った情報と治療を提供するためには、自分の引き出しを多く持つ必要があると思います。歯ブラシの選択方法やフロスの種類を覚えたことに満足していましたが、他の先生の発表を聞くと歯間ブラシや洗口液の種類、食事の内容等、想像以上に多くの引き出しを持っており自分の勉強不足を実感しました。MTM治療を提供する自覚を改めて持ち直し、日々の診療に取り組みたいと思います。

多くの先生方の発表を聞いて、自分が「症例をつくること」に集中していたのだと知りました。
前回のセミナーの後、症例発表の為に、「3ヶ月で症例発表をするための計画」を立てて実践しました。これまで初期治療をしてこなかったため、どうすれば症例発表に間に合うのかを考えていたからだと思います。しかし、今回の症例発表を聞いて、発表する方々が、患者の口腔内の健康について深く考えていると感じました。
現時点で担当している患者数は2名ですが、改めて考えなおし、「症例発表をするため」ではなく、「口腔内環境をよくするため」にどのようにすればよいかを考えなおします。
先生方の発表を受けて、自分自身の課題が多く見つかりました。次回の発表で、今日学んだことと加藤先生の講義で得た知識を含めて症例発表ができるようにしたいと感じました。

1期第3回

第3回1日目は、前回の加藤先生の講義内容を踏まえた歯周治療の症例発表を行いました。
2日目はヘンミデンタルオフィスの辺見浩一先生にお越しいただき、修復治療における診断、治療選択等について ご講義いただきました。模型を用いたラバーダム防湿の実習も行い、次の日から臨床に取り入れられる知識やテクニックをご教授いただきました。

次回は川勝歯科医院の田中先生より歯内療法についてご講演いただきます。

感想文

辺見先生の講義

辺見先生、大変貴重で実りある講義を本当にありがとうございました。修復に関して、診断から細かいテクニックまで普段の臨床の中で私たちが迷うポイントについて、こんなに明確かつ的確に教えてもらう機会は今までないので、本当に意味のある時間となりました。そして、強く感銘を受けたのは、‘’人生最後の歯科治療にする‘’という言葉でした。日々、診療を行っていく中で時間に追われることや、自分の技術不足・知識不足によりベストな治療を提供できていないと思うことがあります。やはり今、目の前にいる患者さんを治せるのは自分しかいませんし、その患者さんの1本1本の歯に対して責任を持たなければならないと思います。幸い、当院は自由診療専門の歯科医院に移行したことで時間を確保することはできます。環境も整っていますので、あとはいかに自分が手を抜かずに日々勉強を怠らずその患者さんと向き合っていくか、に尽きると思います。今回の講義を聞いてこのことが非常に心に刻まれました。辺見先生のようにレベルの高い知識や技術はありませんが、近い志を持って取り組んでいきたいと思いました。また、責任を持つ一つの方法として、まずできることは、その歯に正確な診断をすることだと思いました。1歯の歯に対しての診断があやふやになってしまうと、その後の治療方針や患者説明に自信が持てずに進んでしまいます。患者さんとのコミュニケーションの中で、ラポールを形成していく手段としてもかかせないものだと思いました。結果として、トラブルを回避でき、お互いにとってメリットを生んでいくと思います。その方法を教えていただけたので、これからは治療する歯に対して常に2つの診断し、患者さんに対する責任、その歯に対する責任を常に持っていかなければいけないと思います。今回の講義では、今まで知らなかったこと、間違って認識していたこと、本当に細かいポイントまでご教示いただきました。う蝕除去に関しては曖昧な部分も多いですし、間接覆髄や直接覆髄の考え方も今まで間違っていたように思います。ですが、今回の講義で自分が理解していたことが、正しかったこと、間違っていたこと、明確化できたことがすごく大きかったです。ラバーダムの実習でも、クオドロンテクニックはハードルが高く、今まで実践したことはありましたが、うまくいったことがなかったので毛嫌いしていましたが、正しい方法を教えていただき実践していきたいです。ラバーダムが習慣化でき、辺見先生の方法をマスターできれば、メリットは本当に大きいと思います。また、苦手な2級窩洞の充填についても、すぐに実践してみたいと思います。1日の講義では本当に物足りないほど、本当に充実した有意義な講義でした。それも、辺見先生がこれまで人一倍患者さんの口腔の健康のために、日々研鑽を積まれているからだと思いました。最後におっしゃっていた、常に勉強をすること、エビデンスに基づいた知識をつけること、症例を作ること、は歯科医師をやっていく上での基盤づくりになっていくと思います。あやふやな診断であやふやな治療をしていたら、あやふやな歯科医師にしかなれないと思います。今回の新OPセミナーに参加し、辺見先生にお会いすることができ、講義を拝聴でき、本当に感謝しております。あとは何度も実践と反省を繰り返していき、今回の講義を無駄にしないよう、励んでいこうと思います。本当にありがとうございました。

前回の加藤先生からは、歯周病から一口腔を守るエッセンスを教示いただいた一方、今回の辺見先生からはカリエスから一歯を守るエッセンスを教示いただきました。歯髄が持つ性質を組織学的に捉え、適切な検査、適切な診断、MIに則った治療の一連のプロセスを非常にわかりやすくご講義いただきました。
特に、経験が浅い我々が、日常でよく遭遇するであろう、「この歯髄炎は可逆性なのか不可逆性なのか」「歯髄診は主観的な側面が大きいため、どこまで信頼して良いのか」「カリエス除去はどこまで追求したらいいのか」という疑問を一気にクリアーにしてくれました。
第一に健全歯質を守るための処置、次に健全歯髄を守るための処置、次に日々痛みなく食事ができるような処置、というように、炎症の程度に応じて介入の程度を決定するというのはMIにおいて非常に重要だと感じました。歯髄のLow Complianceという側面から、歯髄保存が可能だと思っていても不可逆性歯髄炎に陥る可能性もあることを患者に説明することで、患者自ら次のステップ(抜髄)を選ぶ、というスライドには非常に驚きました。現状と、考えられる可能性をしっかり説明し、教育することで、トラブルを避けながら治療ができると思います。
カリエスが象牙質まで進行している時点で、組織学的には健全歯髄ではない、象牙質を触るときは常にジェントルに、という辺見先生の言葉がとても印象に残っています。覆髄をした歯髄の組織切片では、臨床症状なく経過していても、組織学的には炎症性細胞が浸潤していました。深部カリエス除去時には、熱や機械的刺激、プライマーボンディングなどの化学的刺激など、さまざまなストレスで歯髄は炎症を引き起こし、不可逆性歯髄炎や歯髄壊死に陥ってしまうので、常に全力で、できうる最善を尽くして処置を行う必要があります。当院では残念ながら、スプーンエキスカは露髄しそうになったら使用する、というドクターが多いため、辺見先生の講義を聞けなければ私も全てのカリエス除去をタービンで行うドクターになっていたかもしれません。ラウンドバーでは切削速度は早いので、チェアタイムの短縮にはなりますが、MIとはかけ離れています。おそらく、こういったところでも、保険バイオフィルムという問題があると感じました。
今回の講義を受けて、カリエスの除去が早くなったわけでも、ダイレクトボンディングができるようになったわけでもありませんが、自分の治療に責任を持つ、一歯の健康をとことん追求する、という基本的で重要な部分を学びました。修復治療でのラバーダムについても、エラーを限りなく少なくする、ラバーダムをすることでエラーの原因がどこにあるか明確にするという考え方が大事だと思います。普段自分が苦しんでいる歯髄の診断や、隣接面の修復など、先輩ドクターの見様見真似で行っていたところがあったので、根拠と自信を持って診療に向き合えると思います。自分が行う治療は、すべて予防的でなければならない、という信念を常に持ち、日々の診療を行っていきたいと思います。

今回の講義を受けて、日々の臨床の中での疑問点の解決につなげることができました。M T Mを行う臨床のなかで、う蝕をつくらないアプローチと再治療を少なくするアプローチがあり、う蝕に対する治療が必要になることは必ず出てきます。その際、介入をする基準の明確化し、治療後の再発、再治療のない対応が重要になってくると考えます。
浅い経験での普段の臨床において、まだまだ1歯におけるう蝕処置は多くあるなかで、根拠に基づいて治療を行う姿勢でとり組んでいましたが、疑問を持つことが多々ありました。今回の辺見先生の講義ではより根拠に基づいた診断、介入、治療について学ぶことができ、より明確化することができました。
 診断がつかずに治療をおこなうことはなく、正確な診査診断のもと適切な治療、対応が必要になります。改めて、1歯におけるより正確な診査診断を学び、今回の講義で治療選択のディシジョンツリーという形の指針を得ることができました。この歯の治療に対してどこまで介入を行うべきか?それは適切な対応なのか?と思うことは、正しく明確な診断が下せていないということがわかりました。その治療が適切なものであったかは、最終的には結果を見ないとわかりませんが、正確な診断をもとに適切とされる治療を行うことは例外を除いてより確立高く、良い結果を残せることから必ず行わなければなりません。
ある程度確立されたエビデンスに基づく治療の指針は経験の浅い今必要になり、普段の迷いをなくせること繋がります。また、診断、治療方針を伝える技術も必要になり、同意がなされていなければトラブルに繋がることも学びました。
う蝕、歯髄の診断から治療法の選択、歯髄を温存するためにより適切なアプローチについて、また、治療法の選択に囚われるあまりそれが患者さんにとって適切な対応であるかどうかも考える必要があることも学ぶことができました。患者さんに治療の説明をし、それが許容できるかどうかが大事であると感じました。
 歯髄の診断では可能な限り検査を行い、より正確な診断を下す必要があり、普段の臨床の中でも迷うことがあり、より正確な検査ができていないことがわかりました。
う蝕の除去をどこまで行うかという点でも迷うことがあり、今回学んだ指針をもとに適切な対応を行っていきたいと思います。歯髄の反応を見るために経過を必ず見ることが大切であり、選択が正しかったのか治療の予後を観察することが大切だと感じました。
経験を補うために根拠に基づいた診査、診断、治療を心がけ、それを振り返り経験を積むことでより良い結果を得ることができ、これからの臨床に繋げていきたいと思いました。
実習という形で今回はラバーダムを学びましたが、治療の成果を上げるために必要であり適切な治療法の中で怠ってはならない部分だと考えます。より正確に、気を付けるポイントなどを学び普段の臨床で昇華させていきたいと思います。
今後も浅い臨床経験を補うために治療技術と共に研鑽を積んでいきたいと思います。

非常に楽しく、エキサイティングな講義でした。日常臨床で曖昧になり、良く分かっていなかった点を、丁寧に分かりやすく教えていただきました。大変うれしく思います。診療中、知識不足で処置の判断に悩むことが多くあり、自分が正しいことをしているのか、否か評価できずにずっと苦しんでいました。様々なところで、かいつまんで勉強しても、それぞれの知識を系統立ててうまくまとめることができずに、逆に混乱する日々でした。しかし、辺見先生の授業で、それぞれの治療のコンセプトや達成目的を学びました。ディシジョンツリーのおかげで視覚的にも判断しやすくなり、ようやく頭の整理ができたように感じます。今後は明確な診断基準を持って治療ができそうです。明日からの診療が楽しみでなりません。
 無症候性不可逆性歯髄炎という概念は、今まであまり意識していなかったので新鮮でした。今、大丈夫ではなく、これからどうなっていくかの予測。時間軸を持った歯髄診断の大切さを学びました。「お前はもう死んでいる」のフレーズは非常に分かりやすかったです。また、この時間軸の必要性を、患者さんに説明する大切さも感じました。辺見先生は「患者説明力は歯髄保存の1スキル」とおっしゃっていました。「先生の言っていたように痛みがでました。次の治療に進んでください」と患者さんが言ってくれるような治療説明を目標に、それぞれのケースに応じた説明内容を、自分で準備しようと思います。
術前の歯髄の状態でう蝕除去のゴールが変わることも、自分にとっては新鮮で、かつ非常に納得いくものでした。選択的う蝕除去か、非選択う蝕除去か、最初に目的を決めてう蝕除去を行うことで、迷いなく治療できることがうれしいです。
 また、辺見先生の受講生を思ってくれるお人柄、お気持ちにも大変感謝しております。質問にも真摯に答えてくださり、誠にありがとうございました。辺見先生のおっしゃられた、若手がすべきこと3つ「①エビデンスの蓄積 ②症例を作る ③メンターを作る」これらにすぐに取り組もうと思います。その中の症例作りの点は、次回のセミナーで発表する機会をいただいており、なんて良いチャンスが巡っているのかと、うれしく思います。この機会を存分に生かし、自分の診療スキルの向上に生かしたいです。次回症例発表が楽しみです。
こんなに素敵な講義を拝聴させていただき誠にありがとうございました。

 辺見先生の講義は歯科医師として当たり前のように遭遇しますが、しかし1番の基礎だと私は思っている「修復」に関する内容であり大変勉強になりました。普段は歯科口腔外科で手術等も行っていますが、実は治療の中でも1番好きであり興味もあるのがCRや歯髄保存等のう蝕治療のため今回の講義は本当に前々から楽しみにしておりました。
 まずは病態の診査・診断の重要性を教わり、普段カルテなどに“う蝕” や “C” のみ書いていたことを反省しました。やはり歯の症状と根管の状態をどちらもを正確に把握することが次に進むべき手段に間違いなく取り組めると実感し、守るべき歯髄を可能な限り保存(それが最終的には私たちの目指すべきキープ28につながると思います)することを目指してまずは正確な診断ができるように努めたいと思います。
また検査の内容でも、いつも迷っている歯髄電気診と冷温審査の正確性や違いを學ことができ大変参考になりました。どちらが偽陽性、偽陰性が出やすいかという内容を先生も文献をもとに説明して下さり、やはり根本にエビデンスがある中で自分も理解している方が患者さんにも説明する時に迷いなくできることを感じました。先生にご紹介して頂いた文献は自分でも掘り下げて理解を深めようと思います。
 また今回、ラバーダムについては実習も取り入れて頂き大変勉強になりました。ラバーをすることにまだ慣れておらず抵抗がある私は時間がかかることを理由に避けていたこともありましたが、患者さんも私もお互いにストレスなく治療を進めかつ感染を防ぎより精密な治療を提供するためには今のうちから当たり前のように取り組めるようにしたいと思います。実習に取り組む中で技術の練習も大切ですが、使いやすい材料や器具を揃えることも重要であることを実感することができました。ラバーだけでもあれだけ種類があることに驚き、また今回使用したラバーは普段使っているものよりも伸びやすく非常に作業が楽でした。患者さんに最高の治療を提供するために器具や材料の模索も医院の先生と相談しながら実践していきたいと思います。
辺見先生からちょっとのコツを色々と教えて頂いたことでこれまで迷っていた部分を明確に理解することができました。今回学んだことを繰り返し練習し、一本でも多くの歯を守ることを常に意識しながら修復の治療に取り組みたいと思います。

今回辺見先生の講義を受講し、臨床に対する考え方がガラッと変わりました。今までも自分の中でのベストの治療を提供できるように、知識や技術の練習はおこなってきましたが、その治療が患者さんにとって最善であったか振り返ると疑問が多く残ります。辺見先生の開業理念の中に「何度もやり直しをしていた歯の治療にピリオドを打つ、人生最後の歯科治療を提供する」というフレーズ」を聞きはっとさせられました。MTMの神髄は、患者さんに行動変容を起こしてもらうというところだと私は考えていますが、その中でも、う蝕や歯周病という既に起こってしまった結果に対してきちんと対処出来る技術も必要であると思います。歯科医師が介入したことでrepeated restoration cycleを回すことがあっては決してならないと強く思いました。
現在行っている実臨床においても、院内のルールで辺縁隆線を超える大きなカリエスであればインレー修復にするように何も考えず処置を行っていました。しかし本来の目的はう蝕を除去していかにきれいに仕上げるのかではなく、修復した後どれだけ患者さんがセルフケアしやすい口腔内にできるかにかかってきます。歯科治療は正解がないとため非常に難しくまた面白い学問だと思います。デンタルエックス線写真や口腔内写真一つとっても、角度や方向が異なるだけで診断は人によって変わってくるかと思います。診断を行うための機材が整っていなければ、そもそも目の前の患者さんを救う土俵にすら立つことができないと思います。答えがないからこそ、治療法を選択する上で鍵となるのは、やはりEBMだと思いました。迷ったときは、なぜそうなるのか根拠に立ち返るくせは今後の歯科医師人生を歩むうえで非常に大事だと感じました。
治療を行う中で、前医で神経をとられたという言い方をされる患者さんが多くいます。神経をとってもらったと肯定的な言い方をされる方に出会ったことはほとんどありません。抜髄や感染根管治療は私たちにとっては、それ以上感染を広げない、歯を守るための処置ではありますが患者さんにとっては良い治療法だと受け取ってもらうことは難しく感じます。
辺見先生が治療を行う際には、患者さんに十分な説明を行うことで、「先生がおっしゃっていた通り次のステップに行く時期かもしれません」と言われるとおっしゃっていました。私も今後患者さんにそのような言葉をかけてもらえるような技術、人間性を身に着けていきたいと感じました。
 最後に今回の講義を通じて、保存治療の奥深さを感じました。実際にラバーダムの講義もしていただき、実臨床にすぐに生かせるような内容ばかりでした。今後患者さんに向き合っていくにあたり、診査、診断、患者説明、治療技術は自分のなかで大きな鍵を握るフレーズになります。迷ったときはEBMに立ち返り患者さんに最善の治療をしていきたいです。

私は今回の講義を受けて、3つのことを学ぶことができた。
1つ目は、う蝕治療の診断基準についてである。う蝕感染歯質をSelectiveかNon selectiveのどちらで除去するべきか、様々な論文や各学会のポジションペーパーから迷っていたが、辺見先生のディシジョンツリーを通じて理解することができた。また、診断前の検査として、EPTとcold testの各特徴と感度を学び、上手い使い分けや組み合わせを学べた。さらに、AAEのconsensus conferenceであった通り、歯髄の診断と根尖歯周組織の診断を分けて表示すると、次に処置をどうするべきかが明確になり、とても有益であると感じた。日常臨床でも取り入れるため、深在性う蝕の場合は、必ずカルテに各診断名を書いて、臨床に臨んでいく。
 2つ目は、治療手順と使用薬剤ついてである。特に、直接覆髄材としてよく取り上げられていたMTAについて、理解を深められた。作用機序だけでなく、使用タイミングについても初めて知ることばかりだった。講義中も、「水養生のために湿綿球を置く先生がいるが、MTAの場合は不要であり、かえって綿球の毛が付着し非衛生である」とお話されていた。この方法はまさに今の私が行っていることであり、すぐにでも直していく。また、仮封期間もなるべく短くするため、2日以降でレジン充填や裏装へ移行するべきと学んだため、すぐに実行していく。ただし、最も大切なのは、適応症を見分けることであり、徹底した感染の除去を実現しないでは、MTAを使用しても失敗すると学んだ。
3つ目は、治療はテクニックセンシティブであるということだ。いくら理論を学んでも、最後に術者が最も研鑽しなければならないのは技術である。ラバーダムは普段の臨床でも用いていたが、かけ方一つ一つにも細かなチェックポイントがあり、大変参考になった。また、当院では最も安い17円のラバーダムを(自費でも)使用していたが、70円代のニックトーンを試したところ、4倍以上の価値を感じることができた。道具一つ変えるだけで、確実性を高め、無駄な時間を省けるのであれば導入する価値があると考えたため、すぐにでも取り入れない。
最後に余談であるが、北斗の拳から「お前はもう、死んでいる状態」や、外はカリカリ・中はsoftなど、視覚だけでなく聴覚でも理解しやすい工夫がたくさん施され、とても素晴らしい講義だったと感じた。必要あれば講義資料を配ったり、質問になんでも答える姿勢だったりと、歯科医師であり、人格者であると感じさせられた。次回の症例発表は、辺見先生の講義を見習って、診査診断のクオリティだけでなく、受講者にも分かりやすい工夫をたくさん施して臨みたい。

辺見先生の講義を聞いて、今までもやもやしながら臨床を進めていた部分がスッキリしたような気がします。また、質疑応答では、同世代のDr達が、みんな同じようなことに悩んで・苦戦しているんだなと思い少し安心しました。臨床について、なかなか正解がわからず、調べても解決しないことが多々あり、たくさん迷っているのが現状です。そんな中、臨床を突き詰めて行っている辺見先生の講義を聞くことができて、本当によかったと思っています。
カリエスの診断から治療の選択、充填方法まで、本当に細部まで考えた治療をしていて感動しました。そして、それがいかに重要かを学びました。
診断では、当院では電気診のみ行っていてそれを信じて診断を下し、治療を行っていましたが、色々なバイアスがあって正確ではないことを知り、とても驚きました。ケースによって使い分けることが重要であること、早速器具を揃えて実践してみようと思いました。
カリエス除去では、なんとなく自分なりにここまでできたら充填にすすむという基準を持ってやってきましたが、その根拠や証拠などはわからず臨床を行ってきました。今回、カリエス部分の細かい性質や特徴・硬さや染色のされ方など細かく知ることができ、とても勉強になりました。また、完全にう蝕を取りきるか?間接覆髄にするのか?抜髄にするか?リエントリーをするのか?どのくらい期間を開けたらいいのか?などカリエス治療にはわからないことばかりでしたが、う蝕の程度・歯髄の状態の観察や、様々な判断基準が存在し、いかに露髄を避けて感染を除去して完全に接着させた治療できるかがその後の予後にとても重要であるのか改めて知ることができました。
治療に正解はないと思いますが、今回の講義で得られた知識を活用し、辺見先生のように1本1本の歯にこだわった治療ができる歯科医師になりたいと思いました。
ラバーダムの実習では、多数歯の防湿はやったことがなかったのでとても良い経験ができました。また、しっかりとした防湿をするにはちょっとしたコツなどがいること(クランプの適合や結紮など)を教えてもらうことができてよかったです。綺麗に防湿ができたときの気持ちよさがわかりました。ぜひ臨床でも実践してみたいと思いました。最後の、充填方法のスライドでは、ダイレクトボンディングだとは思えない綺麗な充填に圧倒されました。あんなに綺麗な充填を自分もいつかできるようになりたいと心から思いました。解剖学的形態を学び直し、最後に教えていただいた、充填するときのポイントを抑えながら今より綺麗な充填が少しでもできるように明日からの臨床で実践してみたいと思っています。
貴重なご講演本当にありがとうございました。

辺見先生の歯科保存学の講義では、多数歯へのラバーダム防湿方法の実習と講義、歯内療法における歯髄と根尖歯周組織への診断方法から、う蝕の除去や歯髄保存方法など臨床の講義や、レジンの接着メカニズムの基礎内容など学ぶことができました。
 今回の講義を受けて、多数歯へのラバーダム防湿の方法を知ることができたため、セミナーが終了した翌日に、院のスタッフに協力してもらい、実際の口腔内に多数歯へのラバーダム防湿を行ってみると、歯牙模型で行うよりも素早くラバーダム防湿をすることが出来ました。講義でもありましたが、ラバーが歯牙をよく滑りました。しかし、歯牙模型どうよう前歯の歯頚部にラバーが入れることが難しかったことと、装着に時間がかかりました。
今まで根管治療をするときにしかラバーダム防湿をしたことがなかったですが、実際の患者で小臼歯へのCR充填を行う時にラバーダム防湿をしてみましたが、ラバーダム防湿をすることに10分ほど時間を掛けてしまいました。術前準備にかかる時間が増えてしまいましたが、充填処置は今までよりやりやすかったです。
辺見先生の話でありましたが、ラバーダム防湿は、「治療に責任を持つこと」につながると感じるため、ラバーダムを装着いて行える症例には、可能な限り行いたいと思います。
今後、多数歯へのラバーダム防湿を常習化するには、術前準備の効率化と前歯部への対応をなれることが必要だと思います。現在の自分のアポイント状態を考えると、まずは、操作に慣れることを目標に最低でも1日1症例以上行うようにしたいです。
 辺見先生の講義で、症例発表はよくやった方がいいと話がありました。今回のセミナーで症例発表の準備をして、自分の治療の見直しと1つ1つの行動に理由を考えることができました。先輩からフィードバックをもらうことができる機会も勉強になるため、セミナーが終わっても続けられるようにします。

症例発表

今回は前回の加藤先生の講義を参考にペリオ症例の発表という設定でしたが、前回から今回のセミナーまでにペリオ治療に特化した患者さんが少なかったため今一度MTM治療の基本にかえって治療を進めていった過程を発表させて頂きました。もちろん加藤先生の講義をお聞きしペリオの治療に関して勉強させて頂いたことや新たに学んだことなど多々ありましたが、やはりペリオの治療の基礎には規格に則った正確な資料採得や患者さんの生活背景などを聞き込み治療を日常生活に組み込んでもらう等のMTM治療の内容が根本にあることを痛感しました。後々はSRPや歯周外科といった治療の技術的な面でも向上しなければいけないと思ってはいますが、前回のセミナーで他の先生の発表をお聞きし自分のMTM治療の基礎からまだまだ足りない部分を実感したため今回は初診からの問診・資料取り・患者さん教育という点に重点を置いて治療を進めていきました。
 治療の流れや結果は発表させて頂いた通りですが、最初の患者さんよりもより一層患者さんとのコミュニケーションを意識して患者さんの生活に寄り添った治療を意識したところ、多少初期治療に時間はかかりましたが患者さんの反応が次第に良くなってきて自然と治療も上手く進めることができたと思います。やはりその中でも1番効果があったのは、規格性のある写真やレントゲン写真を記録していったことで比較をして患者さんに説明できたことだと思います。患者さんも変化が目に見えることがモチベーションに繋がり治療に意欲を持って取り組めたと仰ってました。他の先生の症例でも規格性のある正確な写真が記録に残っているものは見ていて非常に分かりやすく治療の経過等も言葉で聞く以上に理解することができました。
 また予後判定を治療経過の途中途中で行うということは、一部の歯だけに集中して取り組むのではなく全顎的治療を常に意識しながら時にはこれまでの治療を振りかえり考察することも出来たため非常に良かったと思っています。今後もペリオの症例に限らず全部のMTM症例で続けていきたいと思います。

今回はペリオの症例発表をさせていただき、反省点がいつくかあります。熊谷先生がいつもおっしゃっているエビデンスに基づいて診療を行う、ということに関して、みなさんからの質問を受けて、まだまだ考察や根拠が浅かったと感じました。今回の患者さんは、狭心症の既往があり、そのせいでCRPが蓄積していると勘違いさせてしまう言い方になってしまいました。なぜCRPが蓄積しているのか、血液検査結果から、エビデンスに基づいてもっと考察すべきでした。また、今回の患者さんは腎臓や肝臓の数値も悪く、予防投与として抗生剤を出すにも、代謝がうまく行われない可能性があり、そこに関しても考えが甘かったです。また、松本先生や家泉先生からいただいたアドバイスである、清掃用具に優先順位をつけること、挺出している18の抜歯についても年齢も考慮すべきという意見も参考にさせていただきます。ありがとうございます。
他の先生方の発表を聞いて、感じたことは細かい患者さんの発現や行動にしっかりと耳を傾けて、それについて一つ一つ対応しているなと感じました。歯周病新分類や予後判定に基づいて、診断を行っていたと思いますが、治療方針を決める最初の段階で診断を必ず行うべきです。Hopelessの歯を残しておいても、縁上のプラークコントロールはできず、処置が無駄になってしまいます。また、せっかくSRPをしても結局抜かなければならなかったという事態に陥る可能性もあるため、きちんと整理した上で歯周治療を進めていくべきだと感じました。
また、熊谷先生にも喫煙の有無の異なる双子の行く末という貴重な症例を見せていただき、喫煙というリスク因子がどれほど恐ろしいものか、感じることができました。禁煙が第一の治療法という熊谷先生のお言葉に大変納得致しました。また、治療において、診断ができても処置ができなければなりません。今回は再評価までいくことはできませんでしたが、歯石を確実に取れなければ、患者さんを健康に導くことはできません。SRPの苦手な部位を克服してこそ、初めてSRPを確実にできるのだと教えていただきました。ベテランの衛生士さんにも教わりながら、口腔内規格写真と同じように自分の中での型を決めて、確実に取れるようトレーニングしていきたいと思います。

加藤先生の講義後から担当したペリオ症例が乏しく、発表までに初期治療を十分に進める期間もなかったため、今回はすでに歯周基本治療が終了した患者さんを選びました。そのため、自身の初期治療を振り返り、考察する形で症例発表をいたしました。
初診日が2021年4月20日と、私が入職してすぐに担当させていただいた患者さんでした。そのため、規格資料を揃えるのにも非常に時間がかかり、SRPなどの基本治療に関しても、上司のDHにチェックを受けながら治療を進めていきました。
本症例の反省点としては、この当時は染め出し写真を患者さんに見せながら行うTBIをルーティーンとして行っていなかったため、プラークコントロールの変化が分析できませんでした。当院では、染め出し時の写真を撮影しているDHはいないため、OPを受講するまでその有効性に気付けませんでした。しかし、手鏡で患者に口腔内を意識してもらうには限界があるし、家に帰ったらどこに付着していたか忘れてしまうはずです。現在は、自分が担当している患者さん全員に染め出しの写真を渡し、ホームケアの時に意識してもらうように実践しています。実際に、次の来院時にはホームケアが格段に向上しています。ある患者さんでは、鏡に写真を貼ってホームケアをしていると伺いました。それほど、染め出し写真は有効性を強く実感しています。
MTMに関しても、SRPに関しても技術が未熟だったため、ただがむしゃらに除石をすることを目標として行っていました。そのため、予後判定に基づいた治療計画や、Phase別歯周治療は行えていませんでした。一見すると、結果として歯肉腫脹は軽減し、ポケットの減少、ホームケアの向上は達成することができたように見えますが、歯周治療を進めるプロセスを理解せず行っておりました。ホープレスの歯の抜歯時期も曖昧で、再評価時にレントゲン撮影でのモニタリングも不足していました。
加藤先生の講義にて、歯周組織の状態を臨床所見から客観的に判断し、継続的な予後判定を行うという歯周治療のプロセスを学びました。さらに、エンドや補綴的問題も加わるため、一歯単位の予後判定はより複雑に絡んできます。一口腔単位の治療計画を立てる上では、この歯がどれだけ保つのか、長期的予後をある程度の予知性を持って判断する必要があります。そのためにはやはり、臨床所見を確実に記録し、規格性のある資料を継続的に蓄積し、変化を追い、分析する、という基本に立ち帰ります。現段階の我々に必要なのは小手先のテクニックではなく、この基本の部分であるはずなので、一つの資料でも手を抜かずに採得し、分析をする、というMTMの根幹をきっちり習得したいと思います。

今回のペリオについての症例発表で、自分の症例発表に対する反省点と受講生の発表を聞いて学ぶ点が多くありました。
 今回の自分の症例発表は、加藤先生の講義を受けてから、以前に自分が行った症例を振り返ったものでした。なかでも、一番大きく反省点となったのは、MTMの流れの中での歯周初期治療という認識になっていたことです。歯周治療のフェーズの中に初期治療があること。検査、診査、診断からまず、初期治療を行うことに囚われていたこと。歯周病学的観点の知識が不足していたことがわかりました。各フェーズごとの予後判定、それに伴った治療計画の立案、変更の重要性を学びました。実際に自分の行った処置の振り返り、考察ができていないことを知り、改めて見直すことができました。歯周初期治療を進めていく上で、エビデンスの部分を学び、なぜこうなったのか、今後どう対応すべきなのかという指針を作ることが、より良い反応、結果を得る上で重要になり、受講前までは欠けていたことがわかりました。
予後判定を行うことでの治療の介入の有無の判断や、ガイドラインでの各ステップでの指針を持つことで、客観的な指標による介入の判断ができ、浅い経験を補うものだと感じました。今後経験を重ねる中でも必要となり、照らし合わせながら判断をすることでより良い結果が得られるとし、怠らないようにしていきたいと思いました。
フェーズごとの歯周治療では毎回の予後判定を行うことは、治療の介入の判断にもなるが、患者さんとの相談ができる一つの指標であると感じました。医療的には介入の必要性が検討されるが、その人のライフスタイル、人生のステージにおいて介入することが正しいのかどうかの判断を下すことの難しさを感じました。
私たちにまずできることは、判定の結果、反応の結果を示し、根拠に基づく指針を伝えること。その上で、患者さんと相談し長い目での介入の判断をしなければならないと感じました。
質の高い根拠を学ぶこと、患者の希望と選択を考えること、E BDの中で今の自分にできることに取り組み、経験を積んでいくことの大切さを学びました。
 受講生の発表を聞いて、似たような環境、M T Mに沿って臨床に取り組んでいる先生達からたくさん学ばせてもらいました。
今回はペリオの症例に関して、普段どのように取り組んでいるのか参考になるところが多くありました。そんななか、自分の臨床の場での疑問や行っていたことに対して、大きく間違っていなかった点、改善するべき点を再認識でき、とても有意義なものになりました。同じ臨床の流れに沿う中でも、様々なアプローチがあり、一人一人症例の見方や捉え方が違ってお互いに思考し合えるとても良い環境だと感じました。
また、自分の症例をまとめ発表する機会ということも大切だと感じ、今回のような場をいただき感謝申し上げます。

(仮)

今回の症例発表はケースセレクトを間違えたと感じております。土地や医院のコンセプトから、重度歯周病の初診患者が少なく、悩んだ末にペリオ以外にも問題点が複数ある患者を選択しました。結果、質疑応答の内容がペリオから外れたものになり、今回のセミナーには不適切だったと思います。次回保存修復治療の発表では、う蝕にフォーカスを当てた症例をチョイスし、価値と意義ある質疑応答、議論ができる準備をします。
 今回は各受講生の発表から禁煙がキーポイントとなることが多かったです。その中で、家泉先生お話が大変参考になりました。「禁煙に、トライしたことありますか。なぜトライしようと思いましたか?」という問いかけを行うことで、禁煙へのスイッチが入るとのことでした。これは前回加藤先生がご紹介してくださったMotivational Interviewingの4ステップ「関わる、フォーカスする、引き出す、計画する」の「フォーカスする」に相当する問いかけになります。フォーカスするときに必要なこととして「クライエントの思いや考えを知る、クライエントの考えの背景を把握する、クライエント自身が課題に気づけるようにする」があります。(Lynn D Carlisle著『MI 世界の医療界が変わった、MIの“問いかけ話法”』)それらの要素をうまく含んでいる問いだと思い、私も臨床で活用しようと思いました。
 また、熊谷先生の双子の喫煙比較症例は非常に説得力のある症例でした。加藤先生の講義であったように歯周病の遺伝的リスクよりも、喫煙によるリスクの方が重篤であることがよく理解できました。
 過去に禁煙指導を行った患者さんがドロップアウトしてしまったことがあり、正直自分の禁煙指導に自信が持てませんでした。今回の各先生方のアプローチ方法やMIを参考にして、行動変容がおきるコミュニケーションを目指していこうと思います。
また、歯石探知用のLMフレックスエキスプローラーをその場で実際触れたのもありがたかったです。臨床スキルは、使用器具に依存する部分もあると思います。セミナーを通じて使いやすい器具をご共有していただけるのは大変うれしく思います。すぐに購入し、臨床で使用してみます。

第二回症例発表を終えて、改善すべき点がまだまだあると率直におもいました。志同じ仲間が前回から大きく成長している中で、自分はまだ環境に甘えていたように思います。機材や設備が違うと思って妥協している部分がどこかにありました。甘えているだけでは目標の100症例をこなすのはかなり厳しいですし、ただこなしたとしても得られるものは少ないと思います。
 加藤先生の講義を受講し、歯の保存の可否を初回だけではなく、治療のピリオッドごとに考える習慣が出来ました。その歯はhopelessなのか否か、再評価のタイミングで繰り返し考えることで、治療後の最終補綴もイメージが付きやすくなりました。ただ今回の症例発表の反省点の一つとして症例選択も課題だと感じました。重度の歯周炎患者ではありましたが、浮腫性の歯肉のため歯周初期治療に対する反応も良好だと思い治療を開始しましたが、カリエス、歯周病両方のリスクが高かったため、患者さんの意識を変え行動変容を行ってもらうには、情報量も多くなりアプローチが難しいと感じました。今後このような症例にぶつかる場面は多く出てくるといますが、最初の症例選びとしては自分の中でハードルがかなり高かったように思います。自分の技量にあった症例を選び最後までやりぬく力も必要なことではないかと思いました。
 一方で自分にとって難しい症例ではありましたが、MTMの中で行動変容をしてもらうという一つの課題に関しては真摯に向き合うことが出来たと思います。前回は一方的な説明が多かったですが、今回は患者さんに考えてもらうという点に注力しました。普段患者さんがどのようなセルフケアを行い、どのような食事の習慣があるのか。患者さんのライフスタイルの中で取り組みやすいことを一緒に考え、患者さんが行動を変えていただけたのは一つの成果だと思っています。前回は出来なかった、位相差顕微鏡の活用や、染め出しの写真を初期治療の中で部分的ではありますが毎回取るような時間のコントロールも出来るようになってきました。
 次回の課題は、規格性のある資料撮りと講義で学んだ事を実臨床で実践する事です。前者に関しては、まだまだ改善すべき点が多くあります。どのような患者さんに対しても一定のレベルで撮れるように引き続き時間と規格性を意識して、症例を重ねていきたいと思います。後者に関しては、今回ハンズオン形式の実習をしてくださり実臨床に生かせそうな部分が多くありました。複数歯のラバーダムは実際に行う機会が少なかったのですが、今回の学びを今後生かしていけるように練習を繰り返し行いたいと思います。歯科治療には明確な答えがない部分が多くあります。だからこそ、悩んだ時は前回と動揺に根拠となる論文に立ち返る癖をつけていきたいと思います。

私は今回の症例発表を通して、3つのことを学んだ。
一つ目は、歯周病症例の治療計画の立て方である。資料取りや問診、初期治療で得た内容から、この患者さんの歯周病の原因因子はなにか、どう改善すれば良いか、何を指導するべきかが見えてくると改めて学んだ。その中で、なにがどの程度大きなファクターなのかについては、引き続き加藤先生の授業で触れられたエビデンスを活用し、判断していく。その上で、禁煙指導が大きな鍵を握っていると、今回の症例発表から学んだ。我々歯科医師だけでなく、患者自身も禁煙のデメリットは理解しているようだ。どう行動変容に移していくかが、術者の技量なのかもしれない。規格性のある資料取りやMotivational Interviewingを用いて、患者自身が禁煙したいと思えるような指導を続けて行きたい。
二つ目は、プレゼンフォーマットについてである。今回のプレゼンのフォーマットは自由だったため、前回のMTM症例のフォーマットを参考にしたが、各受講者は各々工夫されていた。特に、小林夏実先生のように、各ブロックごとに写真、デンタル、EPPの結果を1スライドに貼り付けると、ペリオの状況が大変分かりやすく、聞き手に優しい見せ方と感じた。プレゼンフォーマットは、他の学会が出しているものも参考になるが、受講者に最も見やすく分かりやすいものは何かをゴールに、今後反映していきたい。
 三つ目は、自分の発表を通じて、様々な課題を得ることができた。今回私は、前回のセミナーを通して学んだことや、実践して変わってきたことを冒頭で発表した。結論としては、失敗だった。私が取り組んだ成果や、どんな課題を乗り越えたかといった内容は、自分の中で解消すれば良いことであり、受講者や開催者の時間を奪ってまで知らせる内容ではなかった。事実、他のほとんどの受講生は、患者ドキュメンテーションから発表をしており、今回の意図を履き違えていたことをかなり反省している。これからは、自分がなにを話したいかではなく、受講者や開催者はなにを聞きたいのかをゴールにして、症例発表を行っていきたい。また、人生で初めてマスクを取らなければ言葉が通じないという経験をさせていただ気、ゆっくりはっきりしゃべるという課題も見つけることができた。普段患者さんと話す立場上、マスクでも伝わる話し方や笑顔が求められるため、これを機に改善し、次回はマスクでもしっかりと言葉が伝わるような発表をしていきたい。

まず、今回、症例発表をしてみた自分自身の感想としては、前回に比べて、2回目ということでだいぶ緊張がほぐれた気がしました。
たかが2回目だけど、全く発表の経験がない私にとって、貴重な体験になっていることは間違いないと感じました。また、さらに、発表を繰り返し行うことにより自分自信の経験値をさらにUPさせてくれると思いました。
今回の反省点が2つあります。1つ目は、15分という時間をもらいましたが、今回も大幅に発表時間をオーバーしてしまったことです。練習の段階では、14分で話切れていたのですが、やはり緊張と、経験不足により時間の感覚がわからなくなってしまったのだと思っています。次回は、適切なスライド枚数に要約し、時間を守れるようにしたいと思いました。
2つ目は、最後にご指摘いただいた、文字の小ささです。前回の時にもご指摘を受けたので、今回のスライドは、文字の大きさ、字や背景の色など少し意識して作ってみたつもりでしたが、実際、自分のスライドを後ろから見た時、全く見えなかったので衝撃を受けました。
次回は、もっと見やすく、わかりやすいスライドにまとめられるようにしていきたいと思いました。

他の人の発表を聞いての感想は、前回に比べるとみんなレベルアップしているなと思いました。
企画写真もそうですが、発表の仕方、スライドなど前回よりもとてもわかりやすい内容になっていました。
MTMの進め方も、それぞれ工夫して進めているのがよくわかりました。
自分は、着眼点をもっと養うことを今の課題にしているのですが、このような発表の機会から他の人はどんなところに注目してみているのか、何が問題で何を改善しようと考えているのかすごく勉強になりました。
患者さんによって、問題点は異なり、アプローチ方法も全然違います。”こんな時にはどうする”という引き出しをたくさん作っておく必要がMTMの場合、必要であることに気づきました。その引き出しを増やすには自分の中だけでは難しいこともあるので他の人の患者さんに対する接し方、アプローチ方法もかなり勉強になると感じました。そのため、この症例発表の機会はとても貴重なものなんだと改めて感じました。

今回の症例発表は、前回のセミナー受講者が加藤先生の講義を活かして歯周病治療を行った症例、または、自身の治療の振り返りという内容でした。
前回の症例発表では、パワーポイントが見えにくいことや制限時間を守れていないことなど、症例の内容以外で、多くの反省点がありました。今回の症例発表では、内容だけでなく、発表が伝わりやすいか 制限時間を守る なども重要なポイントであったと思います。
 セミナー受講者の発表では、先生方が歯周病治療を行う際に考えられていることを知ることができました。初期治療を始めて間もない私には、参考になることが多くとても勉強になりました。「患者さんの気づきがあった時に、そこを掘り下げるようなアプローチする」など、患者さんと共に治療を進めていくことの重要性を改めて感じました。
喫煙者に対して、「禁煙しようとしたことがあるかを聞く」ということは、私にない発想でした。加藤先生の講義であった「アンビバレンスの有無」を簡単に知ることが出来る良い問診方法だと思います。
 今回の症例発表を準備するにあたり、私が勤務している早乙女歯科医院の院長先生からたくさんの指導を受けました。症例の内容はもちろんのこと、「わかりやすい発表とはどのようなものなのか」を直に指導していただき、前回の発表よりも理解しやすい症例発表ができたと感じています。しかし、本番では、台本をうまく読むことができなかったことや、発表してみると理解しにくいところがあることに気が付きました。この反省が次回症例発表で改善されるように、準備したいと思います。
症例発表をして、考察のスライドなど伝わりにくいところがありました。発表方法でも、うまく台本が読めていないなどの課題を見つけることが出来ました、今回のスライドを活かして、理解やすい資料と読みやすい台本を作るよう心掛けます。そして他の受講者の発表を聞いて、私の問診方法を見直す必要があると感じました。
今回は歯周病治療についての内容でしたが、初診検査の資料採得など、以前より早くなりましたが、規格性の統一など課題はあるため今後も改善に取り組んでいきます。

1期第4回

第4回1日目は、前回の辺見先生の講義内容を踏まえた修復治療の症例発表を行いました。 辺見先生にもお越しいただき、
参加者の疑問点や改善点等についてフィードバック、アドバイスもいただくことができ、より充実した症例発表となりました。
2日目は川勝歯科医院の田中利典先生にお越しいただき、歯内療法治療についてご講演いただきました。オーラルフィジシャンとして「真っ当な歯内療法」を行うための考え方、治療方法について詳しくご教授いただきました。

次回はいよいよ本セミナー最終回となります。熊谷先生より予防歯科医療の取り組みの歴史と成果を1日かけてお話いただき、
参加者からはMTMに則って初期治療を行った方、修復、歯内療法についての症例発表を行っていただきます。

感想文

田中先生の講義

前回の辺見先生による歯髄の診断やう蝕除去、歯髄保存の講義の知識があった分、今回の歯内療法学の内容が非常にスムーズに理解することができました。真っ当な歯内治療を行うためのエッセンスを治療難易度から診査診断、術式に分けて構成されていて、とても知識の整理に役立ちました。特に、歯内療法の分野は肉眼ではなかなか状況を確認することができず、正しい知識と根拠を持って介入しないと成功しない領域であるため、曖昧な状態で介入してしまっていた自分に深く反省しました。

講義内で、エンド治療でやってはいけないこと③盲目的な治療(治療コンセプトに対して・術野に対して)というスライドがありました。前回、辺見先生も、なんとなくでう蝕を削る治療はやめてほしいと述べられていましたが、その通りで、きちんとした診断と、それに応じた術式がなければ真っ当な歯科治療はできません。我々若手の歯科医師が身につけるのは闇雲に手を動かすのではなく、一症例ずつきちんと分析し、正しい時期に正しい介入をしてそれを振り返ることです。現在、自分が初診から担当している患者さんの治療が少しずつ増えてきましたが、曖昧な知識やコンセプトで挑んだ治療は失敗に直結します。自分が治療をしたせいでその歯の状態が悪くなることは絶対にあってはいけないので、若手の内から真っ当な歯科治療を行うことを徹底し、それが可能な診療所に身を置くべきだと痛感しました。

術式に関しては、これまで弯曲根管の根管形成や、緊密な根管充填に対して苦手意識を持っておりましたが、それ以上にアクセスキャビティやストレートラインアクセスといったプロセスにより時間をかけるべきで、正しいアクセスができていなければ後に続く根管形成、洗浄、充填にも悪影響を及ぼすことを学びました。現状では、エンドに非常に時間がかかってしまい、治療の進行が遅いですが、ステップを飛ばすと失敗に繋がるため、時間をかけても丁寧に治療することを忘れてはなりません。

第二回目の加藤先生によるペリオから、修復、エンドと、日常的に行われる治療のエッセンスをこれまでたくさん学ばせていただきました。どの分野においても言えることは、やはり真っ当な歯科治療を行うためには、適切な診療時間と正しい知識で予防的処置を全うする必要があります。保険診療の流れで考えるのではなく、患者利益を常に考えて、腕を磨いていきたいと強く感じました。

今回の田中先生の講義の中で“真っ当な歯内治療”を行うことが今後の歯科医師人生の中で一つ大きな土台になると感じました。何事にも基本に忠実に行うことが大切であり、歯内治療は日本の制度上、評価されず良質な治療を行えない部分があることを知りました。

予防の中でも歯内治療が必要になることは普段の臨床の中でもまだ多くあります。治療のサイクルの中で一回の治療を少しでも長く長期的な予後が望めるようにすることが大事であり、歯内治療はサイクルの中でも後の方に来るものであることからとても重要な分野であると思います。そして、良質な治療と予防メンテナンスの環境の基盤があって初めて治療の価値が出るとういうことを学びました。

 歯内治療は普段の臨床においても悩むところが多くありましたが、田中先生の講義を聞いて複雑なイメージを単純化することができました。

 歯内治療を行う上で単純なケースが少ないということを頭に入れて考察することが大切と思いました。その上で、治療が適切に行えるかどうか、難易度の評価を事前に行う必要があることを学びました。事前に把握しておくことで、必要最低限のトラブルは回避できるものと考えます。そもそもこの症例は自分で治療を行えるかどうかを判断の見極めが重要だと思います。

無理な治療を始めてしまうことは、術者、患者双方にメリットはなく、自身が対応できるかどうか判断するために、今後多くの症例を見ることになる中でも、欠かさず事前の評価を行うことが重要だと感じました。そして、根管治療のステップアップを大切にしていきたいと思いました。

 診査診断の点でX線写真を撮る際、より多くの情報を得るために偏心投影を行うなど、まずは最小限かつ多くの情報を得るようにすること。より正確で多くの情報が得ることのできるC Tもむやみやたらに撮るのではなく、必ず利点、欠点やA R A R Aの法則を意識しておかなければならないと感じました。

 歯内治療が複雑だというイメージを今回は各ステップごとに見ていくことで解消できました。大事なことは基本に忠実に行うことだと感じました。中でも治療において最小限の切削などのM Iの概念は大切ですが、それを意識しすぎてかえって複雑化することがありました。後の治療のステップを確実に行うために必要な切削も考えながら治療を行うことように意識すること、切削のメリットを考えながら治療することが重要だと感じました。

 真っ当な治療を行うために、適切な診療時間の確保、拡大視野、治療効率を高めるマテリアルの使用を3つポイントを治療経験の浅い時から怠らず取り組んでいきたいと思います。

まずは、基本に忠実に治療を行うこと、エビデンスに基づいた原理原則を常に意識して行うことが何より大切だと感じ、日々の臨床に取り組んでいきたいと思います。

私は今回の講義を受けて、3つのことを学ぶことができた。

1つ目は、エンド治療を行う上で行ってはいけないことである。田中先生より、完全歩合制の給与形態、保険算定から逆算した診療時間の配分、盲目的な治療の三つを教えていただいた。日本の保険制度では、包括化により真っ当な治療を行うための処置(ラバーダム・う蝕象牙質の除去・隔壁・マイクロスコープ・頻回な根管洗浄など)が評価されていない。1回の根管治療での算定点数は平均500点で、歩合制であれば1000円の収入と想定される。自分が経営者になった場合、かなり厳しいことになると理解できた。真っ当なエンドを行うためには、適切な診療時間と拡大視野と効率を高めるマテリアルが必要であると学んだ。現在保険外診療としてエンドをさせてもらえているため、その中で真っ当な治療を実践していきたい。

 2つ目は、解剖学的形態である。根管は、シンプルな円形の管ではなく、扁平な部分があったり、根尖で湾曲していたり、根管同士が複雑に繋がっていたりする。また、解剖学的形態の複雑さから、上顎2番、下顎1・2番、下顎6番は既根管治療歯のうち、根尖のエックス線透過像の発生率が高い1)と学んだ。振り返ると、上顎2番は根尖病変がかなり大きく、境界明瞭で嚢胞化が疑われる症例をかなり経験したが、斜切痕や根尖分岐、扁平部の偏位など、エンドが難しい理由があることをやっと理解することができた。

3つ目は、適切な症例選択についてである。アメリカのGPが自分で行う再エンドは、1割のみであり、残りは専門医に依頼している。理由としては、他のGPが真っ当に行って上手くいかないのであれば、それだけの難しさがあり、自分で上手くいく保証がないからだそうだ。日本の場合、真っ当な治療が行われていない可能性という点で、トライする価値はあるかもしれないが、レッジやアピカルトランスポーテーションなど再治療の難易度が高くなっている確率が高く、また再治療によるパーフォレーション・マイクロクラックを与える可能性など長期予後を脅かすリスクも伴う。また、エンド由来でない疾患(アロディニア・ハイパーアルゲジアなど)との鑑別診断も重要である。今回の講義の内容と、米国歯内療法学会の根管治療症例における評価用紙を用いて症例の難易度を把握し、自分で行うか専門医に依頼するか適切に判断していく。まずは単根管のイニシャルなケースから経験していく。

 最後に、エンドの分野は、材料の進歩が著しい中、コンセプトは昔から大きくは変わらないため、エビデンスや各学会のガイドラインが充実していると改めて感じた。盲目的なイメージで治療するのではなく、エビデンスやコンセプトを明確な上で真っ当な治療を実践していきたい。

今回は歯内治療をメインで田中先生に講義をしていただきましたが、正直なところ歯内治療は苦手意識があります。というのも、根の形態が複雑でそもそも治療自体が難しいのに、治療後疲弊した状態でレセプトを入力している時、その点数の低さに虚しさを感じてしまいます…。もちろん報酬のために治療をしているわけではないですが、現実を見ると少し悲しい気持ちになってしまう自分もいます。

 そんな中で田中先生には”真っ当な治療”というテーマでお話をしていただきました。専門医の先生ですら1時間以上かけて治療を行なっているのに、私の友人の歯科医院では”30分で診療を回すように”と言われているということですが、それでは真っ当な治療など行うことができるはずはありません。幸い私が勤務している歯科医院ではゆっくり診療時間を確保してラバーダムを行って治療することが当たり前になっていますが、多くの方がそのような環境下ではない状態で根管治療を行なわれているという歯科医療の現状にも、改めて考えさせれられるものがありました。また、根の解剖学的形態の把握などは二次元的なレントゲン画像ではつい見落としがちになってしまうので、今自分が見ているものが真実を写しているとは限らないという視点を持つ必要性も感じました。

 歯内治療を行うにあたって、診断はとても迷う部分です。前回の辺見先生のご講義とも少し重なりますが、深在性う蝕の治療方針には頭を悩ませることが多くあります。ただ、今までの自分を省みると、やはり診断に甘さがあったようにも思えました。レントゲンの読影や診査など、術前に十分精査をしていなかったために結局後手に回ってしまった部分は多くあります。例えば、インレー辺縁部の歯質の破折を主訴に来院されたメインテナンス中の患者さんに対して、レントゲンで歯牙及び根尖部に異常所見がなかったため、FMCをそのままセットした患者さんが、数ヶ月後のメインテナンスで辺縁歯肉に瘻孔をつくってきてしまった、という症例です。歯髄の診断を怠って最終修復をしてしまったために、無駄なステップを踏んでしまいました。根管治療を開始したものの、根管が見つからず、瘻孔も症状も消失しませんでしたが、CTを撮影して根の形態や見落とした根管がないか確認したり、マイクロスコープを用いた拡大視野下での治療を行なったりしたところ、根管全てを洗浄できる状態になりました。結果として、無事瘻孔や症状は消失しました。それまでに時間や労力がかかりましたが、田中先生のおっしゃる”真っ当な治療”を実現すれば、結果はしっかりついてくるのだと実感した瞬間でした。何より、患者さんがその歯を気にせずに食事をすることができるようになったと教えてくれたことが本当に嬉しく感じました。ただ、これで終了ではなく、引き続きメインテナンスでレントゲン写真を撮影して経過は追っていきたいと思っていますし、同じようなことが2度と起こらないよう、どの患者さんでも歯髄と根尖部の診断を確実に行なった上で治療にあたるよう気をつけるようにしています。

 もちろん、この失敗からの学びで完全ではなく、診断の目もたくさんの症例を重ねてもっと養う必要はありますし、技術面もストレートラインアクセスがあまりできていなくて根管充填がうまくいかないこともあります。そこはこれからの課題としながら、何かつまづいた時には絶対にどこか見落としがないか先生のお話を思い出しながら日々の診療にあたっていきたいと思いました。また、苦手意識はあるものの、MTMを行った上で必要になった治療はきちんとしたものでなければ、結局ドリル&フィルの悪循環から脱却することはできないので、練習を重ねて患者さんに”真っ当な治療”を行うことができるよう、日々精進していきたいと感じました。

 今回も貴重な経験と多くの学びを与えていただき、ありがとうございました。

 

田中先生の講義で印象的だったのは「真っ当な歯内治療を目指す」という言葉です。先生が最初に受講生に聞いてくださった「ベストなパフォーマンスを出す条件」。私たちが思いつく、正しいと思うことをする、それが歯内治療の根本なのだと思いました。また、保険点数だけみると、非現実的な点数設定がされていることも知り、悲しくなりました。目先の利益のみを求めるのでなく、医療の心をもって誠実に治療を行える、今の環境に大変感謝します。

 ストレートラインアクセスの重要性は講義を通じて痛感しました。専門医の田中先生も、かなりの時間をアクセスキャビティにかけているのとことでした。天蓋残存によって、根管洗浄や側方加圧が不十分な症例も共有していただき、ストレートラインアクセスがあることによる臨床成績の差を感じました。自分の臨床を振り返ると、根管へのアクセスを焦って、あまりストレートラインアクセスを意識していなかったです。加えて、感覚的に歯質を残存させたい思いがあり、十分なサイズのアクセスキャビティが形成できていなかったようにも思います。アクセスキャビティの大きさと細菌除去の関係も知り、歯内治療成功のために十分なアクセスキャビティが必要だと認識しました。自分は臨床経験が浅く、根管形態の理解も乏しいため、ニンジャアクセス等を意識するのではなく、基本に忠実な診療を行いたいと思います。今後歯内治療の際は、アクセルキャビティの形態が分かる写真を必ず撮影し、振り返りできる資料を残そうと思います。一歩一歩改善、成長していきます。

 ファイルの号数の違いからくる断面積の増加率は講義で初めて意識しました。10号、15号のルースファイルは極めて重要で、根管形成は急いではいけないと学びました。ついつい焦ってしまう根管形成ですが、一つ一つの手技の意味や重要性を知ることで、丁寧な診療が行えるように思います。

 講義を通じて正しい手技やエビデンスを知ることができて大変うれしく思います。歯内治療はなかなか見えにくい治療であるため、自分の診療がこれでいいのか不安に思うことが多々ありました。今後は講義の内容を踏まえて、一つ一つ、診療の質を向上していこうと思います。

私は根管治療の経験がかなり浅くかつ田中先生の専門的な治療を側で拝見させて頂いているからこそ、根管治療というのはかなり難しいものという意識が強かったのですが今回の先生の講義をお聞きして、基本に忠実に時間をとって取り組めば大きな失敗はせずにできるのではないかと思うことができました。やはり根管治療というのは、もちろんルーペやマイクロスコープ等の拡大鏡を使用すればある程度の部分まで視野に入れることが可能ではありますが、盲目的になる部分も多いからこそ誤魔化して治療をすると失敗をしたり、後で症状が出たときのリカバリーが大変になると改めて感じました。

 先生から最初にご提示のあった、専門医の治療に必要な要素は何かという点に関しても、もちろん技術的な部分や器具や費用の面では足りない部分が多々あるとは思いますが、正確な審査診断や可能な限りの環境整備、時間(これが1番大切だと思いました)等は私自身の努力や勤務先へのお願いにより整えることが可能であると思いました。先生もお話されていたように、単根管歯でも歯牙の形態やイスムスの存在など解剖学的形態が複雑になることもあるため、まずは治療する歯牙の根形態がすぐにイメージできるようにアトラスなど資料をよく見て覚えるところから始めたいと思います。また環境整備に関しては、私はありがたいことに田中先生がいらっしゃる医院に勤務させて頂いているため器具が何でも揃っている所で治療を行うことができます。しかしいい器具が揃っていてもそれを迷うことなく上手く使いこなせれば意味がないため、同じ目的のための器具でも自分が使いやすい種類を練習を重ねながら見極めて治療の時にスムーズに使えるようになりたいと思います。

また時間に関しては、先生も重々お話されていたように時間に圧迫される中では最適な治療は絶対にできないと思います。私も焦ってしまうと、必要な審査や画像撮影を飛ばしてしまったりやり方が塑造になってしまうことがあるため、慣れてくるまでは時間を取らせて頂きその分一回一回の治療に全力で取り組んで、確実にステップアップできるように努力したいと思います。

 エンド症例の治療にも今まで学んできた患歯の審査方法や診断の付け方、治療にあたってラバーダムをかける等活かせることが多々あるため、復習も兼ねてこれまでの知識を活かせればいいなと思います。

田中先生の歯内療法学の講義では、「エンド治療で大切なこと」から始まり、根管治療の難易度について、診断・治療方法の講義を受けることができました。私は、学生の頃からの歯内療法の講義が苦手であり診療でも、特に自信を持つことのできない治療でしたが、田中先生の講義はわかりやすく、今まで理解したつもりになっていた内容のも、知識の整理ができたと感じました。

 今回の講義を受けて、根管治療の難易度についての内容であった、「下顎前歯部の根尖透過像の残存率」は実際の臨床を通じて感じることがあり、とても納得しました。私が始めて行った臨床現場での根管治療の部位は、下顎の中切歯であり、根尖透過像が残存してしまい、苦い思いをしました。今になって、根管形態を十分に把握していなかったと思いましたが、その時は、治療技術の未熟さを悔しがり、改めて歯内療法の教科書を読みなおしましたが、今にして思えば、治療中の写真を撮影し先輩ドクターにフィードバックをもらうようにすればよかったと思います。

 講義を受けることで多くのことを学べますが、このセミナーに参加したことで、学んだ知識が実際の臨床に落とし込めているか知るためには、症例発表を行うことが大切さであると感じています。

 今回の講義を受けて、根管治療方法を再度学ぶことができ、基本の大切さを感じました。田中先生の課題では、症例発表のフォーマットがあり、どのように症例をまとめたら良いのかを知ることができました。今後は、このような形式で症例をまとめて先輩ドクターからフィードバックをもらえるようにしたいと思います。

田中先生をはじめ、熊谷先生、石山先生、家泉先生、この度は参加できない状況にもかかわらず、ご配慮いただき、田中先生の講義を拝聴することができ、大変うれしく思います。本当にありがとうございます。歯内療法は初期治療の中でも特に目で見えない領域の治療であり、自分が行った治療が正しかったのか、最善の治療が行えているのか、正しく評価することができているのかも、いろいろなことが不透明なまま今まで来ているように思います。田中先生の講義で何度もおっしゃっていた“真っ当な治療”をするのは簡単ではないと感じると同時に、一つ一つの工程をしっかりと踏めばすごく難しいことでもないということも分かりました。私は現在勤めている福田歯科医院のシステムのおかげで、根管治療に毎回2時間近く時間を確保できています。どんな治療もそうだと思いますが、根管治療は特に見えない分焦ってしまうことが多いような気がします。私は特にコロナルフレアリングからグライドパスまでの工程はとても焦りやすいです。心の余裕を持てる意味でも時間の確保は非常に大切だと思っています。たくさんの患者さんを診ることはできませんが、一つの症例と向き合える時間や環境が整っている分、“真っ当な治療”を確実にしていかなくてはならないと強く感じました。当院、残念ながらマイクロはないのですが、治療前に必ずCT撮影を行ってから取り組んでおります。やはり、CTがあることで3次元的な形態や根管の走行を把握してから介入できることは非常に大きなメリットを感じています。必要以上に歯質の切削を回避できることやパーフォレーションのリスクを下げられると思います。しかし、デンタルの撮影は根充後にしか行っていませんでした。今までの治療でも根充をしてからアンダーであることがわかり、再度根充をやり直す経験があります。患者さんにしっかり説明をした上で、ファイルやガッタパーチャ試適のデンタルを撮影し制度を挙げていきたいと思います。実際の治療工程では、特に穿通や作業長を測ることばかりに気持ちが優先してしまい、ストレートラインアクセスできていないこともよくあったと振り返ることができました。早く終わらせてあげたいと思う気持ちから、どんどん次の工程にいこうとしてしまいがちですが、一つ一つのステップを慎重に進んでいかなければ、より時間がかかったり失敗する原因になってしまったりするのだと改めて感じました。器具の到達の具合や、プレカーブの必要性、根管拡大の方向や根管洗浄の時間、あとはスプレッダーの挿入方向など、様々な細かい手技や考え方が、初めて知ることもあれば習ったのに忘れてしまっていることもあったので、非常に勉強になりました。根管充填の際に使用するメインポイントも規格性にばらつきがあることも忘れていました。アシストの方にメインポイントを出してもらっていますが、メインポイントの選択も自分自身で行うべきだと思いました。根管治療を進めていく際に、自分が行う手技や方法を、一つ一つ根拠を持って取り組まなければいけないなと感じましたし、それがその歯に責任を持つということにつながると思いました。そして、根管の複雑な形態や走行を知ったり、根管治療の難しさを感じたりすればするほど、根管治療に至らないよう予防することが1番大切だと、つくづく感じます。貴重なご講演本当にありがとうございました。次回の発表の際には、またよろしくお願い致します。

今まで、エンドの治療にはとても苦手意識があり、やりたくないなと思いながらいつも治療を行っていました。特に、急患の複根管の抜髄は、今でも正直、本当にやりたくないと思っています。

その原因になっていたのが、エンド治療でやってはいけない盲目な治療だと今回の講義を聞いていて、気づきました。

また、抜髄や感染根管治療に苦労しているのは、自分だけ。自分の技術不足で時間もかかるし、なかなか治らないと思っていました。

しかし、複根管の根治がいかに難しく、とても高い技術が必要とされることを改めて知りました。ほっとした気持ちと、もっと上手になりたいという気持ちになりました。

私は、幸せなことに、正しいことをしっかり行える、時間と回数を与えて頂けているため、真っ当な歯内治療を意識して今後も取り組んでいきたいと思いました。

また、歯の解剖学的形態や部位ごとに異なる難易度を理解し、敵を知ってから治療を行わなければいけない事を学びました。また、何も考えずに治療をする怖さを思い知りました。そのためには、正確なレントゲン写真、アクセスキャビティー、ストレートラインアクセス、根管拡大など、一つ一つに意味があり、どれか一つでも疎かにすると全てうまくいかなくなってしまうということを改めて学び、その重大さを日々の臨床でひしひしと感じているところです。

根管治療のステップアップとして、実臨床で症例を選んで小ステップから治療をしていくのは難しいけど、まず、単根管の抜髄を完璧にマスターできるように努力していきたいと思いました。うまくいかないこと、失敗などたくさんの壁に当たってきましたが、これからも学び続け、苦手意識を少しでも克服できるよう、小ステップをクリアしていきたいと思いました。

また、今回、アクセスキャビティー、根管形成、根管形成、根管貼薬、根管充填など、詳しく教えてもらえて本当によかったです。今まで、正直なところ、”教科書に書いてあったらから”、”上の先生がこのやり方をしているから”となんとなく真似をしてやってみたりしていた部分がありました。しかし、今回の講義で、正しい方法や、なぜそうした方が良いのかとか、新しい学びと、再確認をすることができました。また、知らなかったことや、注意することなどもう一度復習をし、今後の臨床ですぐにでも挑戦していきたいと思いました。

歯内治療について、モヤモヤの真っ暗な霧の中で治療をしていたけど、今回の講義を聞いて、少し希望が見えてきたと同時にもう少し頑張りたいという気持ちになることができました。ありがとうございました

田中先生の講義を受講し、歯内治療に対する考え方が大きく変わりました。専門医による治療というのは、GPの先生方が行う治療とは大きくかけ離れているもの、届かないものだ

と思っていました。治療技術に関してはもちろんの事ですが、適切な治療をどれだけ丁寧に、当たり前に、継続して行えるかという点が大きく異なることではないかと感じました。それを行うためには、短い処置時間、ましてや保険点数を考慮したような治療では患者さんを幸せにする事が出来ません。技術に関してはかなり長い時間をかけて身に着けるスキルになりますが、診療時間の確保に関しては自分の努力次第で作ることができます。実際の診療でも、症例によっては1回あたり一時間、回数は問わず治療を行える環境にあります。しっかりと時間をとれる環境にあるのであとはどれだけ丁寧に適切な治療を行うことが出来るかが自分自身の今の課題だと思います。また、現段階では自分の技量にあった症例を選び適切に行っていくのも大事な治療スキルのひとつではないかと思いました。米国歯内療法学会では、根管治療の難易度を患者さん、診査・治療、その他考慮すべき点の3つで低い~高度の3段階評価を行っています。GPとして、難しい症例は専門医の先生に送るといった連携をきちんと行っていくことの重要性についても学ばせていただきました。

 また、たくさんの症例を診させていただく中で、術野がすごく綺麗だと思いました。無菌状態で根管治療を行うためにも適切にう蝕除去を行い、ラバーダムをつけられるような隔壁作りが必須になります。そして以降の根管治療をスムーズに行えるようなアクセス形成が重要です。天蓋が残っているような状況下では後のファイル操作も難しくなってきます。

ストレートラインアクセスが根管治療を行う上で最も重要なステップという言葉が示すように、的確な根管治療を行うためにも特に時間をかけ意識して行いたいと思いました。今まで治療をしてきた中で、ファイルがまっすぐ入らず拡大に苦労した症例や、天蓋が残った状態で治療を進めてしまった症例があります。適切な治療を出来るように、綺麗な術野を目標の一つにしていこうと思います。

 そして治療介入の大前提となる診査にも注力したいと思いました。根尖の状態や歯髄の状態は、歯周病のように数字として表すことが難しいため患者さんからの情報が鍵を握ります。当たり前ですが、患歯の状態の痛みの有無、症状、経過がどうなのか、痛みの程度や性状も含めて細かく確認することが的確な診断、治療に結びつくのではないかと改めて思いました。

 歯内療法は目で直接見えないため苦手意識をもった治療分野の一つでした。しかし講義を受け、見えない治療であるからこそ、診査、診断を適切に行い、自分の技量に応じて症例を選び専門医の先生と協力するといったとても奥の不快分野であると感じました。今自分自身の与えられている環境も含め、じっくり治療に向き合えるのか、そして単根の症例から治せる治療を行っていきたいと思いました。

 

症例発表

今回は修復の症例の発表ということでしたが、私は前回のセミナー後に初期治療から治療を行っている患者さんの症例はなかったため、前回のセミナー前の症例を提出することにしました。今回の症例について、元々のカリエスリスクが高い方でありながら、しっかりと習慣の改善をするようになったため、介入部位と非介入部位を分けることにしました。今回の発表の感想という点からは少し論点がずれてしまうかもしれませんが、この症例を経て初期治療の大切さを改めて考えさせられました。もし初期治療がなかったら、もしこの歯科医院に来てもらえなかったら、この方は隣接面だけでなく、歯頸部の軟化象牙質のない部分も削って詰められていたかもしれない上、何の生活習慣の改善もないまま新しいう蝕ができるのを待つだけだったかもしれません。また、この方は分岐部病変も有する方であるため、これからのメインテナンスがとても重要になっていきます。修復治療はこの方に対して行なった治療の断片ですが、今回の発表の裏にたくさんの時間がかかっており、他の先生方も同じだろうと思い、MTMの大変さもつくづく感じました。

 発表に対するフィードバックとしては、辺見先生よりラバーダム防湿についてのアドバイスをいただきました。ラバーをかける歯を増やすこと、クランプを適切に選択することについてです。ラバーダムをかけることは修復治療や歯内治療を成功に導く大切なものですが、ラバーダムをかけることが目的にならないよう、模型だけでなくスタッフさんに協力してもらいながら実際の口腔内で改めて練習する必要を感じました。また、辺見先生より患者さんへの説明の部分でお褒めの言葉をいただいたことについてはとても励みになりました。初期治療をしていく中で初診説明で理解を得られず2度目の来院が途絶えてしまったり、セルフケアの重要性を伝えるのに苦労したりと、治療技術だけでなくコミュニケーションもこの半年間の課題としていました。その課題はこれからもずっと自分に課されるものだと思っていますが、現時点での第三者からのフィードバックが得られたことは嬉しく感じました。

 他の先生方に関しても、ラバーダムに関しては課題に感じていらっしゃるようでした。また、ディシジョンツリーの解釈について、私自身も歯髄の保存について日々の診療の中で悩むことは多いので、大変参考になりました。他の先生方の発表は毎度のことながら学ぶことが多いですが、他の先生方の発表に対するフィードバックや質疑応答も参考にしています。また、熊谷先生のメインテナンスの染め出しでずっと同じ場所が染まっているのは、その部分のバイオフィルムの除去ができていないためいけないという言葉は印象的でした。私の患者さんでメインテナンスに移行した症例は今回発表した方だけですが、染め出しを儀式的に行うのは無意味であり、バイオフィルムを除去できていない部分を視認できるようにし、それを改善できるようにしなければ結局その部分にリスクを抱えてしまうということになります。私たちが診療時間内に行うことには全て意義があるということを忘れてはいけないと肝に銘じることができました。また、バイオフィルムの除去の可否という観点で今回の症例を振り返ってみると、再評価①での今回経過観察にした左上6の近心隣接面はプラークが残存しています。フロスの引っかかりがなかったとはいえ、本当に経過観察にしてよかったのか、経過観察にしたのだとしたら、以降メインテナンスは歯科衛生士に引き継ぎになるため、その旨をしっかりと伝えておかなければ結局う蝕は進行してしまうため、患者さんにセルフケアをしてもらうのはもちろんですが、こちらでも経過をしっかりと観察していく必要があると感じています。

 今回もたくさんの学びをありがとうございました。



今回保存治療に関する症例発表を行うということで、一つの症例に対してここまで審査

診断から治療、考察までじっくり考えたことが無く初めての経験であり大変なことも多々ありましたが非常に勉強になる良い機会となりました。反対に考えると、MTM治療の流れに基づいてキープ28を達成するための最良の治療を提供するには一歯に対してここまで本気で取り組まなければいけないと改めて実感することができました。

今回は症例を集めるのにやや難渋し複数の症例で比較できなかったのが反省点ではありますが、他の方の症例もお聞きしやはり更に考察検討しなければいけないのは、診断と治療介入するかしないかの判断であると思いました。診断に関しては私も普段の治療で迷うことが多々ありますが、辺見先生の講義でお聞きした基本審査の方法に忠実に習って行えば大きく間違えることはないのかなと前回のセミナーをお聞きしてから感じております。しかし他の方の症例でもありましたが、経過観察の中でいきなり症状に変化が出たり、デンタルX線写真上でも違いが見られたりとやはり歯髄が生きているからこそどこで変化が出てくるか分からない点が難しいと思いました。適切なタイミングでその時々の歯牙の状態を診断するためには、定期的な患歯の資料採りと患者さんからの情報収集を怠らないことが大事であると感じました。診断を間違えると、取り切らなければいけない感染源を残してしまったり、反対に保存できる歯質・歯髄を削ってしまう可能性もあるため、今後も正確な審査・診断が確実にできるよう研鑽を重ねたいと思います。

 また、今回もう一つ考えさせられた点は治療介入の是非や介入時期です。MTM治療を実践しキープ28を目指すためにはバイオフィルム除去を徹底させ、削らなくていい歯質を削る治療はしないということをモットーにはしていますが時には経過観察のままでいいのか迷う歯や、いつ状態が変化するか分からない歯牙を目にすることもあり判断が難しいと感じていました。他の先生の症例でも短期間で状態が変化しあっという間に神経に近い位置までう蝕が進行している例があり、正直MTMを実施している中でこのような変化を見逃してしまうことがあることに驚きました。もちろんこれは私の患者さんでも考えられることでありどのように防ぐべきか考えなければいけないと思います。他の先生の発表内容にあったように、経過観察=問題ない歯・治療が必要ない歯と思わせてはいけないと感じました。ホームケアを怠れば症状が進行する歯であることを重々お伝えした上で、メンテナンスの間隔も患者のモチベーションやその時の生活背景に合わせて変えていく必要があると思いました。また衛生士さんともより密接に連携することを心がけて、情報共有をしっかり行い患歯の少しの変化にも気がつくことができるように医院全体で取り組めたらと思います。

症例発表を終え、先生方から多くの意見、アドバイスをいただき貴重な時間となりました。歯髄保存の診断に関しては異なる解釈をしている部分があり、復習そして今後の臨床に生かしていかなければならないと反省している部分が多々あります。歯髄を残そうと思って治療をした結果がどうなったのかと捉えて治療を行っていましたが、診察、・診断の結果、どのような治療法を選択したのかというように、診断の結果から治療法を選択するという流れを変えるようなことがあってはならないと改めて理解することが出来ました。

 また他の先生方の発表、質疑応答を聞き、自分自身の今後の診療に生かしていきたいと感じる点がたくさんありました。その中でも特に印象深かった内容を3つ挙げたいと思います。

 1つ目が、経過を追える資料をとることの重要性です。MTMという流れの中で初期治療中に患者さんの意識や行動変容につなげるためにも口腔内写真をとることの重要性は理解していたつもりでした。それは歯周基本治療中のみならず治療に移行した患者さんにも共通のことがいえると改めて思いました。象牙質に近接したカリエスは、経過観察か、治療介入が必要か判断するのが難しいと思います。患者さんのカリエスリスクも考慮した上での判断にはなりますが、定期的な口腔内写真やデンタルエックス線写真があることで進行度合いを客観的に評価することができ、また患者さんに対しても適切な説明、治療選択に繋がると感じました。

 2つ目が、サリバテストに関してです。患者さんの動機付けやリスクを把握するためのもので必ず行わなければならないと思っていました。実施することが自分の中でのゴールになっており本来の目的を見失っていたような気がします。元からローリスクの方に関しては、よほどの生活環境の変化がなければリスクに大きな変化は見られない可能性が高いです。患者さんの努力は評価しなければならないという熊谷先生のお言葉に、自分がやってきたMTMというのは患者さんの背景や人柄を見ることが出来ていなかったと思います。治療は対物ではなく対人です。相手の背景を汲み取り個々人のリスクに応じた医療を提供しようと思いました。

 3つ目は患者さんとの関係作りです。症例発表の中で非活動性のう蝕ではありますが、審美性を主訴に来院した患者さんがいました。基本治療の中で患者さんのカリエスリスクは十分にコントロールされていたので治療介入する、しないの正解はないかと思います。ただ、患者さんに削る行為の重要性を伝え、それを理解してもらえるような関係性を構築しているのが本当に素晴らしいことだと思いました。削った物は決してもとには戻らず、適切な処置を行うことが出来なければ歯の治療サイクルを回してしまうことにも繋がります。患者さんの事、自分の技量を考慮し適切な治療選択をすることが重要だと思いました。

 今回の症例発表を通じて得た学びを、実際の診療に生かし実践していきます。

普段の一般歯科の臨床にて多く対応することになるう蝕治療の分野での疑問点を前回の辺見先生の講義を聞いて解消することができました。予防、M T Mを行う中で大切なことはそもそもう蝕をつくらないことになりますが、必ず治療が必要になることもあります。その時の治療にて、根拠に基づく適切な診断と介入方法を適切化することにより長期的な予後を望めるようにする必要があります。実際に症例をまとめる際に、意思決定という点と記録、患者説明という点で振り返ることができました。

意思決定について、診断の根拠、介入方法の根拠を曖昧にならないようにすること。どう診断し、なぜその介入を行なったのかを明確にすることが必要だと教わりました。結果としてどのようになったのかではなく、どう介入するか基準を持たずに治療を行うことはトラブルのもとになり、適切な治療による予後が確立されないと感じました。

記録について、自分の治療の記録を残すことがとても大切だと感じました。同じ処置内容でも内容は全て違うもので、一つ一つのステップを記録することでの考察が可能になることを学びました。事前の診断と術中の判断が適切にできていたか、処置中の見えていなかった部分が見えてくることかより検討が行えるものであると感じました。患者さんへの説明のツールとしてはもちろん、自分の処置の記録を残す意味でも怠らないようにしていきたいと思いました。

患者説明について、適切な検査、診断とそれに対する処置の内容を伝えることと、それに伴って起こり得る可能性を事前に伝えておく必要があります。しっかりと患者さんの信頼を得て、治療の予後が良くなかった時の対応をとることが重要だと感じました。事前の説明がない場合のトラブルが一番信頼を失くす行為に繋がるので、怠らないよう可能な限りの可能性を伝えることが重要だと感じました。

また、説明の際にはわかりやすい表現を使うこと、辺見先生の患者説明についても大変参考になりました。

 他の受講生の症例を聞く中で、自分が下した介入が適切ではない可能性は必ずありそれをいかに他者と共有し検討することの大切さを学びました。同じ症例というものはないことから自分が経験していなかったケースを学ぶことができ、とても有意義なものとなりました。

今回の症例はう蝕修復処置に対する意思決定という点で、1歯の処置でも意思決定では考えることが多くあること。曖昧な基準を持って臨床に臨んでいたことを痛感しました

今後、多くの症例を記録し検討することで、治療の予後を追っていき、エビデンスに基づく診断、介入に加え、臨床的感覚も養うために基本に忠実に日々の臨床に取り組んでいきたいと思います。

私は今回の症例発表を通して、3つのことを学んだ。

一つ目は、切削介入に至った根拠を持つことの大切さである。中等度のカリエスを切削介入するか非切削介入するか様々な判断要素があるが、私は臨床感覚とクリニックのやり方というとても「古典的で技術思考」な判断をしてしまっていた。う蝕治療ガイドラインの原著も読んだつもりだが、それを一つ一つ今回の症例に反映させるまでには至っていなかった。技術的な要素以上に、判断基準にどれだけ根拠を持てるかを、優先順位を高く臨床に臨み、EBDを実践していく。湯浅先生の発表のように、各判断がどの論文のどの項目を満たしているのか明示されていたのが大変参考になった。また、小林先生の新たなコンセンサスを根拠に、考察を深められていたのが大変印象的であった。

 二つ目は、MTMを行っていないと、切削・非切削の判断は非常に困難である。カリエスの進行度は、各ケースにより異なるため、定点観測が判断基準にとても貢献する。そのためには、患者さんのその時のカリエスリスク、数ヶ月〜年単位の規格性のある資料(口腔内写真・デンタル)を常に把握していることが必要である。反対に、過去の資料がない場合、現時点のリスクしか把握できず、どうしてもハイリスク傾向として対処せざるを得ない。今回の症例発表は、自分で初期治療をした患者さんのみと勘違いしてしまい、数ヶ月での変化でしか判断要素がなかった。風岡先生や名古屋先生のケースから、カリエスの進行性を長期経過とデンタルでの経時変化で判断することの重要性を学ぶことができた。学んでいく

 三つ目は、失敗症例を出した方が、学びが大きいということである。講義で学び、根拠を持って実践したにも関わらずエラーが生じたとすれば、知識不足か重大な勘違いが生じていると考えられる。症例発表を通じて失敗の原因を理解することは、自分のつまずいている最も重大な点を解消できるため、非常に有意義であると学んだ。義歯のとある先生は、「医院を維持するためには、勉強会でいっぱい恥(把持)をかいてさらに勉強して、患者さんに支持されましょう」と仰ったそうだ。辺見先生も若いうちに症例検討をたくさんして、ボコボコにされて、それを経験に活かそうとお話されていた。今回のセミナーは各会で症例発表があり、その度に視野が180°変わる気づきを得られている。

 最後に、今回の発表ではとにかく「シンプルに言葉数少なく、大きな声でハッキリと話す」ことを意識した。緊張を少しでも少なくするためあえて原稿を読むスタイルにしたが、それでも噛んだり言葉に詰まったりしたが、マスク越しでも発表を終えることができた。次回はさらにシンプルな言葉で、視覚的に分かりやすいプレゼンを行う。

今回の症例は、初診時に治療介入を決定したケースを選びました。MTMを進めるよりも先に、患者の痛みを取り除くことを優先し、意思決定しました。自発痛がなかったため、初期治療を先に進めることも考えましたが、患歯のプラークコントロールが不可能な点と、実質欠損による破折や、抜髄を防ぐためにも、先にう蝕除去をした判断は妥当であったと思います。

診断は、右上6深在性う蝕、可逆性もしくは症候性不可逆性歯髄炎、正常根尖部歯周組織と判断しました。歯髄診断に関してですが、辺見先生からのフィードバックにもあった通り、術前診断は確実に一つに判断しておく必要がありました。今回は実際には可逆性歯髄炎という診断のもと直接覆髄を行ったため、「もしくは不可逆性歯髄炎」というのは適切ではありません。術後経過で歯髄症状の出現に応じて、不可逆性歯髄炎という診断に代わるため、診断の付け方に誤りがありました。

今回の症例での反省点として、手技はともかく、患者説明の不備がありました。想定されることはしっかり説明しなければ治療が患者にとって不透明になります。辺見先生の講義の中でも、患者説明は歯髄保存のスキルの一つだと述べられていたように、歯髄という組織の特徴を平易に患者に伝え、考えられる術式を患者と一緒に選択できることが、理想的な修復治療だと思います。現段階では、患歯に不可逆性歯髄炎を思わせるような歯髄症状の出現はありませんが、術後に痛みが出たら抜髄が必要になるかもしれない旨をしっかり説明できなければ、トラブルや不信感にもつながります。

講義を受けて、これまでなんとなくう蝕治療をおこなってしまっていたことを痛感しました。深在性のう蝕は、組織学的には健全歯髄ではないため、1本のう蝕治療でもしっかり歯髄診断をして、適切な術前診断のもと術式を決定するというワークフローを徹底したいです。う蝕を除去していって、露髄したらその後考える、といったこれまでのう蝕治療では歯髄保存はできないため、意思決定についてもっと深く分析をして、それを患者に伝え、適切な治療をするという一連の治療を習得するのが今後の目標です。

また、ラバーダムに関してはもっと練習が必要なので、模型練習やスタッフとの相互練習を重ねて、適切なラバーダムができるように特訓いたします。

前回辺見先生から「若手がやるべき3つのこと。エビデンスの蓄積、症例を作る、メンターを作る」と教わりました。今回の症例発表の機会を利用して、エビデンスの蓄積と症例を作ることを決意し、取り掛かりました。まずクリニカルクエスチョンのピックアップ。そしてその解決のために、第1回目の松本先生のご講義であったEBDの5ステップを参考に文献検索・抄読を行いました。時間と労力はかかりましたが、新しい知識をインプットできる良い経験となりました。今後もクリニカルクエスチョンに対しては、論文やガイドラインを基に、エビデンスベースで考察していくことを習慣化しようと思います。

今回は意志決定の根拠を明確にすることが課題でした。エビデンスベースの根拠を確立することで、自分の臨床判断に自信がつき、よりシャープな意思決定ができるようになったと思います。

また、調べてもよく分からなかった点については、この分野で最高峰の熊谷先生、辺見先生にご助言いただき、大変勉強になりました。数多いる若手歯科医師の中で、このお二人に自分の臨床の疑問を答えていただくことができる人は、ごくわずかでしょう。改めて、このセミナーの豪華さを感じました。本セミナーに参加できて本当に良かったです。

 他の受講生の発表も大変勉強になりました。それぞれの症例に対して、辺見先生からテクニカルなポイントを教えていただき、自分の引き出しを増やすことができました。エッチングは非切削エナメル質のみに塗布することは知らなかったため、今回の大きな収穫です。また、中里先生のラバーダムに苦戦するエピソードは、私も体験したことがあります。みな同じ立場で、より良い診療を行うために努力しているのだと知り、切磋琢磨する仲間がいることをうれしく思いました。

 本セミナーも次回で最終回となり、このような素晴らしい学びの場が終わってしまうことを正直寂しく思っております。症例発表の経験を通じて、アウトプットとディスカッションの価値を感じました。セミナー後もサステイナブルに学び続けたく、良い方法はないかと思案しています。まずは次回の症例発表を楽しみに、1か月準備をしていこうと思います。

今回の症例発表では、受講者が前回の講義内容を参考に、「治療介入したケース」と「治療介入しなかった症例」を発表しました。辺見先生の講義であったように受講者ごとにオリジナリティにあふれた症例発表であり、その発表者が重要視しているところが、各自で異なっていたため、今後の症例作成の参考になり勉強になりました。

 今回の症例発表を聞いて、「介入しない症例へのアプローチ」について改めて考える機会となりました。治療介入しない判断を行い、介入をしないための方法を提案することは、MTMを進めるために、重要な能力であるはずですが、私は症例を作成する中で、治療介入をした症例ばかり考えていたことを反省しました。

受講者の発表では、毎度驚くことが多いのですが、今回は特に左下第一小臼歯の頬側面の歯頚部う蝕を治療せずに経過観察を行うことにした患者説明力に、とても感動しました。

 患者自身が、う蝕の病因論を理解していないとできないことだと思います。MTMを行うために大切なことを改めて学ぶことができました。

 今回の症例作成を行うにあたり、多数歯へのラバーダム防湿を始めて患者に使用しました。今までの経験したことがなかったため、最初は時間がかかりました。症例作成時は、時間がかかってしまうことが課題でしたが、参加者の症例発表を聞いて、①アシスタントに適切な指示を行うこと。②必要最小限の部位に対して防湿を行うこと。を意識することで、時間の短縮をすることができました。症例発表で、受講者の行っている様子を見ることで、効率化の方法に気が付くことができました。

 今回の症例発表会に参加して、「治療をしない」ことの重要性を改めて意識することができました。そして、多数歯へのラバーダム防湿も良質な診療をする上で大切なことだと感じました。

治療介入を最小限にするために、私が勉強するだけでなく、患者へのアウトプットも行い、患者が十分に理解して、治療をしないような口腔内管理を行いたいと思います。

今回の症例発表では、最初に診査・診断をじっくり考え、ディシジョンツリーを意識し当てはめて、治療を行なったのですが、改めて、診査・診断・治療計画の重要性を学びまた。

レントゲン像をみて、カリエスが、どの段階にあるから選択的・非選択的う蝕除去にするのか、最初に計画を立てておくことで、手技にも迷いがなくなり、しっかり準備をした治療をすることができました。

私は、いつもの治療では、非選択的う蝕除去の計画を立てていて、露髄しそうかな?しなそうかな?でももうちょっといけそうだしな…などと探り探り治療をしていました。露髄しなければラッキー、危なそうなら2回法へ切り替え、露髄したら焦って抜髄か直接覆髄。という治療をしていました。

なので、患者さんへの説明も、抜髄・覆髄・2回法・ダイレクトボンディングと説明が長々してしまったり、曖昧になってしまい、患者さんにもよくわかりにくい説明になってしまっていました。

しかし、しっかり診断をし、このディシジョンツリーに当てはめることで、治療の先読みをし、不足の事態に備えることができ、やらなければいけないことも明確で手技も早くなると考えました。

そのため、診査・診断・治療計画の重要性を改めて思い知りました。

 発表後の辺見先生のフィードバック、とても勉強になり嬉しかったです。

いつも発表後、これでよかったのかな?他の先生ならどうしてたのかな?そもそも症例選びや、発表の仕方は大丈夫だったかな?など色々なことを考えますが、やはり自分の中だけでは解決できず、もやもやしていました。今回は、それらを含め、発表に対するフィードバックをもらえたため、とても嬉しかったし勉強になりました。

また、症例の治療で迷った点など、辺見先生なら…の目線で回答を頂けたこと、とても良い機会でさらに学びになり、自信にも繋がりました。本当にありがとうございました。

 他の先生の症例もとても参考になりました。

自分だったら普段どうするだろう?などを考えながら発表を聞いていました。

ラバーの掛け方、窩洞の広げ方、バーの選択、隔壁のたて方など、さまざまな点で色々な人のやり方を見られてとても面白かったです。また、他の人の発表に対する辺見先生のフィードバックもとても参考になりました。

同世代の先生の治療のやり方、疑問点などに触れる機会はほとんどないため、とても面白く、とても濃い学びの時間になりました。