SAT 真の患者利益のため予防歯科を中心にした歯科医療へ

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◆歯科医療の目的

歯科医療の目的は、「早期発見して」「破壊部分を外科的に修復し」「欠損部分を補綴的に補う」というものから、できるだけ欠損の時期を遅らせるようにマネジメントしていく方向へと向かいつつあります。
すなわち、歯科医療において、B・Krasseの提唱するメディカルトリートメント(医療の観点)が必要なのです。彼はこのように言っています。
「結核患者が来院。医師は炎症の起きている部分を切除し、そこに不活性材料を充填した。
このようなケースは通常医療にはありません。これでは単なる置換処置に過ぎないわけで、こんな事をする医師は訴えられてしまいます。しかし、残念ながらそれを日常的に行ってきたのが歯科なのではないでしょうか?
メディカルトリートメントモデルとは、

患者の訴えを把握し

必要ならば検査を行い

疾患の原因を取り除き

症状を軽減させる

さらに
治療結果をモニターし、

再発予防の要所の処置を講じ

続けていくということにほかなりません。

このメディカルトリートメントの観点を、歯科医療の具体的な診療の流れに落とし込んだものが、SATで提唱しているメディカルトリートメントモデルです。

出典:ボー・クラッセ:予防マネジメントの実践. アポロニア21、98号(2、3月号)、2002.