歯科医師
「医療の質の評価について」が最も印象に残りました。確かに私たちの多くは方法(治療方法や知識)についてよく学び、注意を払いますが、実際に自分が処置したケースの予後についてほとんど注意できていません。自分の欠点、弱点処置の手技などの中で気づいてなかったことを知ることで改善でき、よりよい医療を提供できるようになると思います。今後は可能な限り自分の予後について調査し、自分自身向上することでいい医療を提供できるように頑張りたいです。
「オーラルフィジシャン診療所の評価 ~データを中心に~」 加藤先生、高山さんの発表は大変興味深く聞きました。私達が開示しなければならない最も重要な情報は、医院の評判や口コミ等ではなく、治療の質に関する結果=治療や継続的な疾病管理の結果であることが理解できました。そしてそのためには、これまで取り組んできた結果について医院のデータの集計、分析の必要性も十分理解できました。又、当院では日吉歯科のような年齢別の患者データに関する目標が明確でないので、自医院のデータを基に明確な目標を持ち、それが達成できるような努力をすることが必要であると感じています。
北米で補綴専門課程を終えられた歯科医師がやはり天然の歯に勝るものはないと話された。小児の多い診療室でカリエスフリーを目標にしながら、現実には削ってつめる自分がいて、なぜ自院はこうなのだろうと悩んでいる。初回治療が再治療の第一歩になるのではなく、最終治療にならなければならない。
「Evidence Based Cariology」の内容はよかった。十分気をつけているつもりでも、隣在歯を損傷していることもあるだろうし、安易に外科的処置に走るのでなく、個人の齲蝕リスク、活動性を考慮し、切削介入するべきだという先生の話は納得できた。医療の質は評判や口コミではない。当院はここが欠ける。質を測る、3つの基準が何もかも中途半端に思える。
専門医の話が興味深かった。日米で違う歯科環境、その雰囲気が少し伝わってきて語学が出来ればなぁと強く思いました。インプラントも避けて通れない時代になってきているようですが、専門医にまかせて強いGPの層をつくる方針で間違ってないように思えました。
歯科衛生士
仲川隆之先生のEvidence Based Cariologyで、齲蝕について詳しく聞かせて頂いた事が、大変印象深かったです。普段の診療では齲蝕の診査は欠かす事ができません。それは歯科医師のみならず、メインテナンスをしている私たち歯科衛生士も誤った診査をしてしまうと、見逃したり、齲蝕を拡大させてしまう危険があります。
また、初回治療においての正しい知識を得ることで、患者さんの将来的な口腔内を見据えた説明やお話ができます。今後は日々の診療にも、目的意識(生涯にわたる患者さんの口腔内の健康)を更に高めてのぞみたいと思いました。
医院の確立において、医院の質としてホスピタリティ以上に、結果の情報を客観的に開示することが必要不可欠だということがすごく印象に残りました。今まで患者さんのためにとか、良い気分でお帰りいただくことが、自分にとってメリットに繋がると考えてきましたが、それだけでは医院は成り立たないということを再認識させられました。今後医院の向上のためにも、確実な結果の情報をかかさないようにしていきたいと思います。
現在、データ収集を行い、患者満足度アンケートを行なっていますが、そこで満足してしまっている部分もあると考えさせられました。データを患者さんに公開していくことや、足りないデータに関して収集し、分析していく必要があると思います。
また、カリオロジーについてですが、院長、代診の歯科医師、スタッフの中でどの時期に治療に入るのか、どのように行なうのか、話し合い統一化する必要があるなと思いました。まずは、なぜこのような口腔内になってしまったか、背景について知ること、千葉先生の医院のように、患者教育を継続していくことで、口腔内への関心を少しでも高めることができるように今医院で取り組んでいることをもう一度見直したいと思います。
加藤先生と歯科衛生士高山さんの「オーラルフィジシャン診療所の評価〜データを中心に〜」の内容が印象深かったです。今までは、システムの確立、技術の向上に全力を注いできましたが、これからはデータをきちんと処理し、私たちがやってきたことが実際に医療の質を向上させているのかどうか評価していくことがとても大切だということを再確認しました。参考文献も読み「構造、過程、結果」により医療の質を評価していく事を実践していきたいと思います。
どの内容も、興味深く聞かせていただきました。
特に『歯(科)の価値』については、考えさせられました。低い今の現状…。まずは、患者さんへの啓蒙、正しい事を知ってもらう事から。日々の臨床の中でMTMにのっとった流れで進んだ患者さんの多数は、その価値について、よく理解していただけます。口腔内の事、知るのと知らないのでは大きな差がある事は、実感している事でもあります。適切な方法でMTMをすすめ、1人でも多くの方に、歯の価値というものを感じていただけるよう歯科衛生士として責任を持ってやっていきたいです。
一日目で特に印象に残った内容は、医療の質についてです。私は今まで「良い診療所」というのは、スタッフの対応が親切であることだと考えておりましたが、医療の質を正確に知る事は難しい現状であると初めて知りました。患者さんのことを考えれば、医療の質が良い所を教える事こそが真の利益ではないかと思いました。
他にも、日本各地でとても大変な思いをしながらも患者さんのために日々活動をされている先生方の話を聞きまして、自分も努力と活動をしていかなくては前に進めないと感じました。
今私の働いている歯科医院でも、去年日吉歯科を見学させて頂き治療中心の歯科医院から予防第一の歯科に変えていこうと今頑張っています。
江崎先生と歯科衛生士白士さんのプレゼン「予防型診療所をつくるまでの経緯と現状」にはとても興味がありました。同じ保険治療中心の歯科医院から予防型診療所に変えた結果、患者さんの意識が変わり歯科医院の発展につながるすばらしい流れだと思います。江崎先生のように建物を変える所からは始められませんが、大事なことは身近なことから始める、今回学んだことを実践してみる、明日から頑張りたいと思います。
「オーラルフィジシャン診療所の評価」 医療の質というのは、口コミや評判とイコールではなく客観的なデータ、アウトカムなのだという事。構造、過程、結果をふまえて自院の医療の質を測り、さらにより良い診療に生かすことこそが、真の患者利益なんだと痛感しました。HPも更新していきたいと思います。
仲川先生の「Evidence Based Cariology」齲蝕治療における5W1Hの話は、とても勉強になりました。私は歯科衛生士ですがう蝕治療での切削を最小限にとどめることの大切さ予防においてもとても重要だと思います。日々の診療で油断するとルーチンワークにおちいり易い切削ですが、患者さんの初回治療が、最後の治療になるよう歯科医師のみならず歯科衛生士も5W1Hを常に問い続けていきたいと思いました。
午前中の日吉歯科の方々の発表を聞いて本当にドンドン進化しているなと感じましたし理想的な歯科医院のあり方だと思いました。とくに専門医の役割も重要でそのような環境が整うことは、歯科医師や歯科衛生士にとっても患者さんにとっても大変利益のあることです。メンテナンスを行い歯の本数を維持していく事も重要でありますが、カリエス治療をする場合でも最善の治療をすべきでありますし、根管治療をする場合でも最善の治療をすべきです。それを専門医との連携で行う事により歯の本数を維持する事が可能になる場合もあるでしょう。メンテナンスを土台に治療の分野でも適切な処置を行う事が重要であると感じました。
また今年も院長の発表がありましたので楽しみにしておりました。当院での活動の結果がデータとしてあらわれ皆さんに聞いていただく事が出来て大変嬉しく思います。今回のチームミーティングのテーマである「Evidence Based オーラルフィジシャン」にそった院長の発表であったと思います。ありがとうございました。
診療介入のタイミング(いつ治療するか、いつ予防するか、いつまで経過観察するかなど)について医院で統一し、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、が連携して、口腔内全体の健康を維持できる組織であるために、全員が同じ意識をもっているか確認する必要があると思った。(あいまいになっている部分もあるため、明確にする)
各医院それぞれデータを収集し、データが明確化されていて私達も頑張らなければと思いました。それと同時に、私達のデータと他医院のデータは本当に比較できるものなのかと疑問に感じました。カリエスリスクもオーラルケアのセミナーを受け、間違えて判定していた事もありました。細かい事はやはり、説明書を読んだだけではわからなかったし、本当の使い方を知るとデータや結果も変わります。リスク検査はしていてもそれは本当に共通のデータなのかと疑問い思いました。OPの診療室としてネットワークするなら共通の理解が必要なのではないかと思います。
同じくリコール率や患者の他のデータも同じです。データをとっていて今までは基準があいまいだったと思いました。医院のデータとしては管理していますが、それが日吉歯科のデータと比較できるものなのか、他医院と比較できるものなのか?と思いました。対象がちがえばデータも異なるし、ちがうものを比較しても本当に目指すところに近づいているか?自己満足ではないかと考えさせられるチームミーティングとなりました。
アメリカの歯科事情は、日本と比べて専門的、細分化された臨床を行っていると聞いています。日本のように一人の歯科医師が外科・補綴・修復等、何でもこなさなければならない事情を考えると限界を感じざるをえません。
また、インターネットで簡単に情報を得る事ができるので、1件でも多くの歯科医院がデータを公開できるようになれば、日本の歯科事情も変わってくると思います。
日吉歯科の加藤先生、高山さん、仲川先生、熊谷先生、また各医院の先生方の興味深い話を聞けて今年も参加でき良かったです。
当院にも専門治療部がある事や外部に依頼する事があるため、専門治療を行う基盤はオーラルフィジシャンでなければ成り立たない事を実感しています。
また、グローバルスタンダードの診療を目指すには、学び続ける事を怠っては進歩しない事を熊谷直大先生の発表から共感しました。
AM最初の加藤先生がお話された「医療の質の評価」については、特に考え直さなければいけないなと思いました。来院される患者さんも評判を聞いてという方も多く来院されていますが、どの点で良いのか、という情報は知らない方が多いようです。
患者さんに評価され満足して頂く事も大切ですが、その前に他のオーラルフィジシャンの歯科医院にも評価されるような歯科医院でなければいけないと強く思いました。そのために、メンテ率、カリエスフリー率など明確にしている事が必要であり、さらにそれを継続していくよう努力していかなければいけないと思いました。
「加藤先生と高山さんの発表」 診療所の評価について、システムや取り組みに意識が集まりすぎて自院を客観的に見られるような評価ができていない、したことがなかった。結果として開示できるようなデータが自院では乏しく感じ、データの質はとても良いのですが、分析できるほど医院のルールが無いので、ルールを皆で確認しなければいけないと思う。
晝間先生や江崎先生のお話がとても印象的でした。矯正を行う前に患者さんの背景を知り、生活習慣を把握して患者さんに合わせたケアを行ってから矯正を行うのはとても素晴らしいことです。主訴のみではなく、これから起こりうる問題から、是正処置ではなく予防処置を行うことはとても大切なことだと改めて実感しました。
江崎先生のお話では、いきなり大きなことをするのではなく、今自分達ができることを確実、正確に行うことが大切だと分かりました。
他の医院さんのお話もとても興味深かったです。ありがとうございました。
今回で3回目のチームミーティグ参加になります。参加するたびに、みなさんのお話を聞くといい刺激をうけます。医療の質について、改めて考えさせられました。自分は質を考えて良い診療ができているか・・・。患者さんにとってしっかり結果を出せているか。きちんと構造、過程、結果を把握し、データを出し、しっかり結果を出せる医療を心がけたいです。また、柴田先生のOHIS有効性のお話がとても参考になりました。OHISの1つのツールとして使用しますが、時間に追われてあまりしっかり説明できない現状がありますので、医院に帰ったら見直し、しっかり自分のリスクを知ってもらえるように工夫する必要があると感じました。
仲川先生の「Evidence Based Cariology」では初回治療になった際の歯科衛生士の役割を考えさせられました。メインテナンス患者の初期齲蝕→脱灰やマージン部などの2次カリエスを発見することがしばしばあります。本来ならあってほしくないものですし、私自身のメインテナンススキルや患者指導の不足によって生じてしまったものもあるので常に反省しています。
しかし、初回治療になってしまった際、そのまま歯科医師に全てパスするような形になっていたことに今回気付くことが出来ました。その患者にとって初回治療が「最後の治療」になるようにするには、まず大切なことは的確な資料を採り、検査を行い清掃状況や年齢、部位など、その患者個人のリスクをきちんと歯科医師と共有した状況で最良の処置を行い、またきちんとメインテナンス下において経観していくことだと気付くことができました。
メインテナンス患者を持ち始めて約2年、チームミーティングには3回参加させていただいていますが、まだOPの歯科衛生士としてなくてはならない予防のベースが欠けていたことを恥ずかしく思います。しかし、今日気付くことが出来、本当に良かったです。
私達歯科医療従事者に必要なことは何か?健康な人は健康なままで、悪くなってしまった人は的確な診断と治療を、またなぜ悪くなってしまったのか原因を調べ、そうならない様に予防していくことが大事だと改めて感じました。忙しいからとか、悪い所だけ治療して来られない患者さんも多いのは事実です。
しかし、悪くなりたくないとか、どうすれば一生自分の歯を残すことができるか、何処の歯科医院に通ったらいいのか迷っておられる患者さんもいると思います。私達がそんな患者さんをしっかり受け入れる準備が出来ている事、こういう取り組みをしているという情報を患者さんに与えることも大事だと思いました。
4月に今の医院に入社し今回初めてチームミーティングに参加させて頂きました。チームミーティングの意義や日吉歯科の使命などからお話を聞くことができ、考え方や方向性の再確認、再認識、理解をすることができました。
医療の質の評価やその方法またカリオロジーのお話では初回治療について診断、流れなどくわしく聞くことができ、曖昧になりそうな事もはっきりと分類されとても良くわかりました。早速夜に歯科医師と話し合うこともできました。
また啓蒙し続ける事の大切さもありましたが、たくさんの先生のお話を聞きながら患者さんが興味を持つ内容や話し方などの勉強もすることができました。
このチームミーティングで学んだことや感じた事を自院に帰ってから患者さんへ伝えられるように患者さんの口腔の健康が守られるように、自分にできるだけのことをし続けようと思います。
熊谷直大先生の「オーラルフィジシャン診療所における専門医の役割」のお話は大変興味深く、現在の日本歯科の現状というものを改めて考えさせられました。歯科衛生士という立場からですがいつも目の前の事ばかりに気をとられていたような気がします。もっと世界に目を向けて私達が海外から学ぶのではなく、海外から日本に学びに来られるような歯科にならなければいけないんだなと思いました。
歯科助手
地域、地方により歯科に対する住民、行政の意識度の差がおおきく、それぞれの医院の課題があるのだなという印象を受けた。
患者さんの意識レベルの改革、予防に対する取り組みについては日吉歯科以外の医院の取り組みに具体的な話はないように思えた。今後の課題はそのことについてどう対策をするかが重要になってくるのだと感じた。
当院でも定期的にアンケートをとる様にしていて、正直悪い評価が書かれていないと患者様にも満足されているものと安心している所がありました。しかし、今日のお話をうかがって、決してアンケートだけでは患者様の満足度や医療の質は測ることができないのだと気づきました。医療の質を測る基準である「構造」「過程」「結果」をしっかりと頭において患者様により質の高い医療を受けていただける様、仕事に取り組んでいきたいと思いました。
今日は“小児から予防”というフレーズが多く出てきたように思います。予防の原点は子供のうちから健康な口腔を守り育てる事で生涯にわたり歯を守り続ける事に繋がるということを当院でもスタッフ全員で意識の統一を図り、小児歯科の発展に力を注いでいきたいと想いました。
晝間先生の「矯正歯科治療におけるMTM導入に伴う変化」の講義が印象に残りました。自分自身、矯正治療をしていますが、予防を心がけていても虫歯を完全に防ぐことが難しく悩んでいました。しかしMTM導入することで歯周病や虫歯予防と同時に動的治療を行い患者やその家族の意識が高まると感じました。予防を重視した矯正歯科がこれからも増えて、当たり前の日本になってくれたら嬉しいです。
治療中心の診療から予防中心の診療に変わりつつある今、将来の日本人の歯への意識が高まっているのは確実だと感じました。
評価は客観的でなければ、アンケートは客観的評価ではないという言葉にドキッとしました。当医院でも年に一回アンケートを取っておりますが、確かにアンケートは感覚的なものであり設問も医院主体で、要望を聞くと言う意味はあっても評価ではないと思いました。今までさまざまなデータを出してきましたが公開するなど考えたこともありませんでした。患者様に当医院の評価をしていただくには公開することがよい事と思いさっそくHPにアップしたいと思います。いいお話ばかりで選ぶのに困りましたが、すぐにできる事としてこちらを選ばせていただきました。
受付
歯科受付を始めて来月で1年になります。ここ2~3ヶ月の間で歯に対する意識が、自分の中で急激に変わっていったことを感じていました。自分自身がそうだったので、千葉先生のお話は本当にうなずける内容でした。歯を一生守り続けるには、やはり本人の意識を高めることが、必要不可欠だと思います。私は、以前に比べて歯磨きが好きになりました。
一生自分の歯でおいしいものを食べたいです。
現状では「評価」に対しての客観的情報が把握できていないとのことでした。確かに自分も今の仕事をする前は、どうやって行く医院を選べばいいのかがわからないでいましたし、周りの人達もそうだと思います。
しかし、患者側、医院側にとっても、今いる位置というものを知ることにより、これからに向けての医院像や目指すべき目標がはっきり具体的に見えてくるのではないかと思います。その為にもデ-タ管理をされること、評価され医院全体の目的意識を高め進んでいけること、それらが必要になってくるのだと感じました。意識を共有する為に医院内でも話し合っていきたいです。
「オーラルフィジシャン診療所の評価」 当医院でもデータ整備、集計を行ってはおりますが、やっと現状の分析が出来かけてきたというところであり、公開し医院の評価ができるデータまではできていません。
現在HP等で色々な情報を得ることができるにもかかわらず、確かに医院の評価という点はまだまだ公開されておりませんし、また今後はそれが必要になってくるであろう事が容易に想像できます。今後は更なるデータ集計と評価を行い、またその公開に向け「選択される医院」になっていかなければいけないのだと感じました。